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コ・ス、イ・ヨウォンの「黄金の帝国」感想ネタバレ部分
こちらの記事はメインブログの感想のネタバレ部分です。
よかったら、そちらの方から先にお読みください。
→ネタバレなしの「黄金の帝国」の感想
また、このドラマのアンケートも行っています。
ご覧になった方に参加していただけると、嬉しいです♪
→「黄金の帝国」は面白かった?
それでは、感想のネタバレ部分です。

ラストについて書く前に、まずは人物の整理から始めます。
実質的なトップ争いを繰り広げているのは主人公のテジョ、父である元会長が後継者と考えていた娘のソユン、元会長の甥であるミンジェ、そして、そして感想本編では中盤のネタバレになってしまうために触れませんでしたが、もうひとり、元会長の後妻のハン・ジョンヒが加わって来ます。
(ソユンの兄は会長職についていた時期もありますが、操り人形にすぎないので、その他の人物に含めます。)
その周辺にチェ家の他のメンバーがいて、そのうち欲のあるものは彼らの欲を利用して、自らのカードにしようとトップ争いの4人が取り合います。
そして、本人に欲はないのに、母であるハン・ジョンヒが会長にしようともくろんでいるため、いやおうなしに争いの場に引っ張り込まれるソンジェがいます。
そんな中で最後に笑うものは誰か?ということになるのですが、テジョは冒頭に殺人のシーンがあるため、彼が最終的な勝者になることはあまり予想できないと思うんですね。
普通のパターンだったら、テジョが昇りつめた瞬間、最終勝者が彼の殺人の証拠を突きつけてテジョは破滅、というパターンになるんじゃないでしょうか?
このドラマでも、テジョがジョンヒの前で殺人の事を告白した時には、そのパターンになるだろう、と思ったんですが、そうはならなかったんですね。
ジョンヒが会話を録音していたといるだろう、という事は容易に推測でき、そのテープが誰の手に渡るか、と注目していたのですが、案外早い段階でミンジェに渡りました。
ラストまでにまだ時間があるのに、どうなるだろう、と思っていたら、結局ソリが検察に事実を話したんですね。
ソリが決心をしたのはテジョが変ってしまったから。
無理な強制排除を決めたテジョは、もはや最後の良心を捨ててしまった、ってことだと思うんです。
彼にとって良心の象徴であったソリとの約束を果たそうとして良心を捨てたテジョにとって、ソリの夢を叶えたところで、手に入るものは空虚な抜け殻だけ…。
テジョを破滅させたのが、彼の良心の象徴である人物だった、という結末はなるほどなあ、と思いました。
ミンジェの最後は予想通りの悪事がバレての逮捕。この人の場合、物語の上では遅かれ早かれ、こういう結果になることは目に見えていました。
そして、結局ソユンが残ることになったのですが…。
ソユンの場合は結局、ジョンヒの最期にソンジェを立ち会わせることにより、彼女の最後の良心は守ったのだと思います。
でも、彼女の得たものが何だったかは、たった一人屋敷に残り、一人で食事をするシーンで表わされていますね。
まず、姉夫婦に約束した会社での小さなポストを取り上げることで、まず、姉夫婦が去って行きます。
また、彼女は父の意思を継ぐと決めた時には兄のウォンジェの息子にその後を継がせる考えでしたが、結局、兄夫婦にかわした約束を反古にして、社会人になったウォンジェの息子を経営にかかわる立場に入れることを阻止したことにより、兄夫婦も離れて行きます。
ソユンが勝ち取ったものがこの風景だ、という彼女もやはり、本当の意味では勝者とは言い難い感じですね。
さて、一人ぼっちになってしまったソユンのその後、また会社のその後はどうなるでしょう?
ソンジェとの縁は守ったために、ソンジェとの縁は切れていないと思うんですが、彼はソユンと距離を置かざるを得ないでしょうね。
もしソンジェがソユンの側にいるなら、ソンジェの方が経営に関心を持たなくても、いずれソユンと対立することになり、ソユンもまた最後に残った良心を捨ててしまうんだろうな、と私は思います。
そして、会社はどうなるんでしょう?
テジョはソユンに対し、ソユンに負けたのではなく、ソユンの父である元会長に負けたのだ、と言っています。
今回ソユンが勝利できたのはテジョの言うとおり、父の築き上げた理念であったり,父の人脈です。
でも、ソユン自身は自分で汗を流して会社を作った訳ではないので、結局味方に付いた人たちも、次にソユンが手を伸ばしても、無条件に彼女を助けるとは思えません。
新たな危機が来た場合、彼らは今度は自分の利益で動くだろうな、と思えます。
その上、兄の息子を後継者から外してしまったソユンには彼女の後を継ぐ人間がいません。
会社の未来もやはり、決して明るいものではありえませんよね。
結局は黄金の帝国だと思っていたものの実態が空虚なものでしかなかったことが描かれているのではないでしょうか?
ところで、テジョは最後に自殺してしまう訳ですが、この結末に不満を持つ方もいらっしゃると思います。
自殺で解決するのは安易、などとの意見も出るんじゃないかなあ。
でも、このドラマは象徴的に描かれている部分が多いので、やはり自死によるラストが、私はふさわしいような気がします。
もし、検察に捕まって終わるとしたら、まだまだテジョが復活しそうで不完全燃焼感が残っただろうな、と思います。
よかったら、そちらの方から先にお読みください。
→ネタバレなしの「黄金の帝国」の感想
また、このドラマのアンケートも行っています。
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それでは、感想のネタバレ部分です。

ラストについて書く前に、まずは人物の整理から始めます。
実質的なトップ争いを繰り広げているのは主人公のテジョ、父である元会長が後継者と考えていた娘のソユン、元会長の甥であるミンジェ、そして、そして感想本編では中盤のネタバレになってしまうために触れませんでしたが、もうひとり、元会長の後妻のハン・ジョンヒが加わって来ます。
(ソユンの兄は会長職についていた時期もありますが、操り人形にすぎないので、その他の人物に含めます。)
その周辺にチェ家の他のメンバーがいて、そのうち欲のあるものは彼らの欲を利用して、自らのカードにしようとトップ争いの4人が取り合います。
そして、本人に欲はないのに、母であるハン・ジョンヒが会長にしようともくろんでいるため、いやおうなしに争いの場に引っ張り込まれるソンジェがいます。
そんな中で最後に笑うものは誰か?ということになるのですが、テジョは冒頭に殺人のシーンがあるため、彼が最終的な勝者になることはあまり予想できないと思うんですね。
普通のパターンだったら、テジョが昇りつめた瞬間、最終勝者が彼の殺人の証拠を突きつけてテジョは破滅、というパターンになるんじゃないでしょうか?
このドラマでも、テジョがジョンヒの前で殺人の事を告白した時には、そのパターンになるだろう、と思ったんですが、そうはならなかったんですね。
ジョンヒが会話を録音していたといるだろう、という事は容易に推測でき、そのテープが誰の手に渡るか、と注目していたのですが、案外早い段階でミンジェに渡りました。
ラストまでにまだ時間があるのに、どうなるだろう、と思っていたら、結局ソリが検察に事実を話したんですね。
ソリが決心をしたのはテジョが変ってしまったから。
無理な強制排除を決めたテジョは、もはや最後の良心を捨ててしまった、ってことだと思うんです。
彼にとって良心の象徴であったソリとの約束を果たそうとして良心を捨てたテジョにとって、ソリの夢を叶えたところで、手に入るものは空虚な抜け殻だけ…。
テジョを破滅させたのが、彼の良心の象徴である人物だった、という結末はなるほどなあ、と思いました。
ミンジェの最後は予想通りの悪事がバレての逮捕。この人の場合、物語の上では遅かれ早かれ、こういう結果になることは目に見えていました。
そして、結局ソユンが残ることになったのですが…。
ソユンの場合は結局、ジョンヒの最期にソンジェを立ち会わせることにより、彼女の最後の良心は守ったのだと思います。
でも、彼女の得たものが何だったかは、たった一人屋敷に残り、一人で食事をするシーンで表わされていますね。
まず、姉夫婦に約束した会社での小さなポストを取り上げることで、まず、姉夫婦が去って行きます。
また、彼女は父の意思を継ぐと決めた時には兄のウォンジェの息子にその後を継がせる考えでしたが、結局、兄夫婦にかわした約束を反古にして、社会人になったウォンジェの息子を経営にかかわる立場に入れることを阻止したことにより、兄夫婦も離れて行きます。
ソユンが勝ち取ったものがこの風景だ、という彼女もやはり、本当の意味では勝者とは言い難い感じですね。
さて、一人ぼっちになってしまったソユンのその後、また会社のその後はどうなるでしょう?
ソンジェとの縁は守ったために、ソンジェとの縁は切れていないと思うんですが、彼はソユンと距離を置かざるを得ないでしょうね。
もしソンジェがソユンの側にいるなら、ソンジェの方が経営に関心を持たなくても、いずれソユンと対立することになり、ソユンもまた最後に残った良心を捨ててしまうんだろうな、と私は思います。
そして、会社はどうなるんでしょう?
テジョはソユンに対し、ソユンに負けたのではなく、ソユンの父である元会長に負けたのだ、と言っています。
今回ソユンが勝利できたのはテジョの言うとおり、父の築き上げた理念であったり,父の人脈です。
でも、ソユン自身は自分で汗を流して会社を作った訳ではないので、結局味方に付いた人たちも、次にソユンが手を伸ばしても、無条件に彼女を助けるとは思えません。
新たな危機が来た場合、彼らは今度は自分の利益で動くだろうな、と思えます。
その上、兄の息子を後継者から外してしまったソユンには彼女の後を継ぐ人間がいません。
会社の未来もやはり、決して明るいものではありえませんよね。
結局は黄金の帝国だと思っていたものの実態が空虚なものでしかなかったことが描かれているのではないでしょうか?
ところで、テジョは最後に自殺してしまう訳ですが、この結末に不満を持つ方もいらっしゃると思います。
自殺で解決するのは安易、などとの意見も出るんじゃないかなあ。
でも、このドラマは象徴的に描かれている部分が多いので、やはり自死によるラストが、私はふさわしいような気がします。
もし、検察に捕まって終わるとしたら、まだまだテジョが復活しそうで不完全燃焼感が残っただろうな、と思います。
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この記事へのコメント
お気楽母さん、こちらにもコメント、ありがとうございます。
> 人脈もさることながら最終的には世襲と言う韓国に残る強い上流社会の意識でしょうね。
おっしゃる通りだと思います。
でも、上流意識と言っても、日本人からすると二代目なんて、上流の内に入らないと思うんですけどね。
> 如何なる秀才であったとしても、戦う相手が大き過ぎた?
そう言われて見ると、テジョはソリのことがあって、最後に無茶な争いに出ましたが、テジョが最善を尽くして戦う姿も見たかったような気がします。
> なんじゃもんじゃでも書きましたが、コ・ス君の今回の役どころ合わないような気がしてます。
> 別サイトで書かれた方が、コ・ス君のテジュとしての姿にハマれなかった・・・と。
> なんとなく分かるような気がします。
> 復讐者であっても今まではソフト感が満載でしたからね。
私は彼の変身演技がよくて嵌ったのですが、今までの姿とはギャップが大きかったですよね。
裏の世界から成りあがって来たテジョ、ちょっと下品な感じも醸し出していて、今までの貴公子然とした姿とはあまりにも違いますから…。
このコ・スくんがダメだという感覚も、充分にわかります。
やはり、好き嫌いの解れるドラマでしょうね~~
> 人脈もさることながら最終的には世襲と言う韓国に残る強い上流社会の意識でしょうね。
おっしゃる通りだと思います。
でも、上流意識と言っても、日本人からすると二代目なんて、上流の内に入らないと思うんですけどね。
> 如何なる秀才であったとしても、戦う相手が大き過ぎた?
そう言われて見ると、テジョはソリのことがあって、最後に無茶な争いに出ましたが、テジョが最善を尽くして戦う姿も見たかったような気がします。
> なんじゃもんじゃでも書きましたが、コ・ス君の今回の役どころ合わないような気がしてます。
> 別サイトで書かれた方が、コ・ス君のテジュとしての姿にハマれなかった・・・と。
> なんとなく分かるような気がします。
> 復讐者であっても今まではソフト感が満載でしたからね。
私は彼の変身演技がよくて嵌ったのですが、今までの姿とはギャップが大きかったですよね。
裏の世界から成りあがって来たテジョ、ちょっと下品な感じも醸し出していて、今までの貴公子然とした姿とはあまりにも違いますから…。
このコ・スくんがダメだという感覚も、充分にわかります。
やはり、好き嫌いの解れるドラマでしょうね~~
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- お気楽母 - 2015年02月24日 11:03:29
人脈もさることながら最終的には世襲と言う韓国に残る強い上流社会の意識でしょうね。
創業者の父親譲りの才女のソユンが勝ったと言うところでしょうか。
テジュは、殺人を起した事により結婚そして破滅へ向かって上り詰めた所から下りていく。
もし、殺人が無ければソユンとうまく行ったかもしれない・・・でもそこに反発する人が。
如何なる秀才であったとしても、戦う相手が大き過ぎた?
欲をチラつかせれば最終的には、与えられる以前の姿に戻るしかない事。
テジュの最後はあれで良いんだと、ソユンの一人での食事風景は頂点に立つモノの孤独を表しているよう思えましたね。
なんじゃもんじゃでも書きましたが、コ・ス君の今回の役どころ合わないような気がしてます。
別サイトで書かれた方が、コ・ス君のテジュとしての姿にハマれなかった・・・と。
なんとなく分かるような気がします。
復讐者であっても今まではソフト感が満載でしたからね。