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千秋太后あらすじ1話~8話
千秋太后、序盤のあらすじです。

このドラマの背景となっている北方派と新羅派の対立が描かれていますが、本来北方派である筈のスの兄が新羅派に推されることになるのは、彼の先生であるチェ・リャンの存在が大きかったようですね。
北方派と新羅派は利害関係だけではなく、政策や精神的なバックボーンも違うようです。
北方派は外敵とのトラブルが身近な地域の出身者たちですから、軍事力の増強を望み、新羅派は外交により国を守ろうとする立場。
また、北方派が仏教を精神的な柱にしているのに対し、新羅派は新しい思想である朱子学(儒教)を柱としているのね。
そのため、倫理観も後の朝鮮王朝時代に近いものがあると思います。
成宗自身の思想も元々は新羅派である師の影響を強く受けていることが、後々のストーリーの展開上、とても重要になって来ると思います。
また、ス(千秋太后)と結婚することになる景宗、相当荒れた姿をしているのですが、この人、「光宗大王-帝国の朝-」では父親である光宗に殺されかけた人なんですね。
晩年、誰も信じられなくなって、周りの人をガンガン殺した光宗ですから、相当な恐怖心の中で成長した人なんでしょうね。
この、スと景宗ですが、メインの記事にも書きましたが、二人の血の繋がりは相当近いです。
2人の父母がすべて高麗王朝を開いた王建の子供で、しかもスの父と景宗の母がきょうだいなんですね。
その為、この二人にとって祖父はたったひとりということになっています。
さて、それではあらすじに行きます。

このドラマの背景となっている北方派と新羅派の対立が描かれていますが、本来北方派である筈のスの兄が新羅派に推されることになるのは、彼の先生であるチェ・リャンの存在が大きかったようですね。
北方派と新羅派は利害関係だけではなく、政策や精神的なバックボーンも違うようです。
北方派は外敵とのトラブルが身近な地域の出身者たちですから、軍事力の増強を望み、新羅派は外交により国を守ろうとする立場。
また、北方派が仏教を精神的な柱にしているのに対し、新羅派は新しい思想である朱子学(儒教)を柱としているのね。
そのため、倫理観も後の朝鮮王朝時代に近いものがあると思います。
成宗自身の思想も元々は新羅派である師の影響を強く受けていることが、後々のストーリーの展開上、とても重要になって来ると思います。
また、ス(千秋太后)と結婚することになる景宗、相当荒れた姿をしているのですが、この人、「光宗大王-帝国の朝-」では父親である光宗に殺されかけた人なんですね。
晩年、誰も信じられなくなって、周りの人をガンガン殺した光宗ですから、相当な恐怖心の中で成長した人なんでしょうね。
この、スと景宗ですが、メインの記事にも書きましたが、二人の血の繋がりは相当近いです。
2人の父母がすべて高麗王朝を開いた王建の子供で、しかもスの父と景宗の母がきょうだいなんですね。
その為、この二人にとって祖父はたったひとりということになっています。
さて、それではあらすじに行きます。
1話~4話
2話の途中までは993年の対契丹戦のハイライトシーンって感じです。
後ほど詳しく描かれますので内容は割愛。
敵に追い詰められたス(千秋太后)の回想のように、ドラマの舞台は14年前979年へと移ります。
町に出ていたスと彼女の妹のソルは渤海遺民の暴動に巻き込まれてしまいます。
ソルは慶州院君と出会い、スは渤海遺民のカン・ジョとヒャンビと知り合います。
ヒャンビはカン・ジョの亡くなった婚約者の妹なのね。
暴動を起こしたとしてスは捕まり景宗はスを殺そうとするのですが、その彼の前に現れる彼の母親の幻…。
母親の幻を見た景宗は突然、スの望みを聞いてやります。
さて、宮廷内では新羅系と北方系の対立があるようです。
スは北方系に当たるのね。
新羅系は慶州院君を推して、彼を王にしたいのですが、慶州院君自身は権力争いには関わりたくなく、あちらこちらを放浪しているようです。
そんな彼が彼と仲の良いカン・ガムチャンと共に黄州のファンボ家の屋敷、明福宮へとやって来て、そこに滞在することになります。
スとソルの住んでいる家ですね。
その慶州院君に恋心を抱き始めるソル…。
一方、スに助けられたヒャンビとカン・ジョもまた、明福宮にやって来て、働くことになります。
ところで、現在の高麗王である景宗は暴君化しているのですが、それは彼の過酷な幼少期の記憶のためのようです。
皇位を巡っての争いの中、母親を亡くしている景宗はその元凶として、スの祖母を深く恨んでいます。
ス達の父親を皇位に就けようとしたために景宗の母親が亡くなったということのようです。
ところで、この時期、とりわけ近親婚の多い時代でややこしいんですが、慶州の母もまた、スの祖母の娘なんです。
さて、新羅派の方は自分たちにとって都合の悪い北方派の皇位継承権のあるスの兄のチ(のちの成宗)を排除しようと動き出します。
血の命を救うため、スとソルは王妃として入宮することになります。
一方、新羅系の大商人キム・ウォンスンは娘を妃に、しようと画策し始めています
5話
チを救うため、仕方なく景宗と婚礼をあげるスとソル。
スはソルを守るため、自らを差し出すようにして景宗に手籠めにされてしまいます。
スは祖母から、皇帝を名君にするように言われて皇宮にやって来ていたのね。
景宗を改心させようとするのですが疎まれてしまい、ソルと共に軟禁されてしまいます。
それでも意見するスを、謝るまで牢に閉じ込めるように、との命を出す景宗。
水も与えられないままに閉じ込められていたスは6日目に倒れてしまいます。
でも、そこでスの妊娠が分かります。
一方、娘を景宗に差し出そうとしていたキム・ウォンスンはチにターゲットを変え、娘をチに差し出しています。
6話
スの妊娠を知り、人が替わったようにスを気遣う景宗。
なんでもスの望みを叶える景宗です。
渤海遺民も解放することになります。
そしてスの出産、男児が誕生します。
ところが、喜びもつかの間、景宗の病が不治であるとの診断が下されます。
息子のために敵を排除しようと動き出す景宗。
一方、慶州院君の説得に失敗した新羅派はスの兄のチ(のちの成宗)に近づいています。
チの師であるチェ・リャンが元々は新羅派だったことから、そういう話になって来たようです。
話を持ち掛けてきた新羅派に乗り気なチ。
明福宮はチに王になる夢を諦めさせようとするのですが、王位を狙うチです。
ところが、その動きを知った景宗は背後に明福宮がいると思い込みます。
それに備えるため、王建から光宗に仕えた策士であり預言者のチェ・ジモンを呼び戻す景宗です。
7話
景宗に、スの生んだ息子が王位につく、と言って景宗の信頼を得て全権を任されるチェ・ジモン。
ところが彼は、新羅系と手を組んだチの側についています。
彼らと組んで自分を讒訴して陥れた男を反逆者に仕立て上げて殺し、宮内にも兵を配置します。
裏切りに気付いた景宗ですが、どうすることもできません。
一方、チに、スの息子にも皇帝になる運命があると言ってスと彼女の息子を殺すように進言するチェ・ジモン。
でも、チはそれを拒否。それを受けてチェ・ジモンは、スを息子から引き離すようにと進言します。
景宗の方は新羅系が侍医も巻き込み、病状を悪化させる薬を処方されて、いよいよ命が尽きようとしています。
チたちの勢力に抗う事は出来ないと悟った景宗はスと息子の命を守ることを約束させて譲位。
駆けつけたスに、もう少し早くに出会っていたら…と後悔しつつ息を引き取ります。
8話
王位についた成宗(チ)はスに、子を置いて宮殿を出るように通達。
また成宗は正妻より先にウォンスンの娘文和王后を宮殿に呼び寄せています。
スは子とともに黄州に帰ろうとするけれど、強引に子を取り上げられ、宮を追い出されるス。
3カ月に一度、子供と会せるという約束をしたものの、ほとんどそれが果たされないまま年月が流れ…。
(ラストで大人俳優に交替)
2話の途中までは993年の対契丹戦のハイライトシーンって感じです。
後ほど詳しく描かれますので内容は割愛。
敵に追い詰められたス(千秋太后)の回想のように、ドラマの舞台は14年前979年へと移ります。
町に出ていたスと彼女の妹のソルは渤海遺民の暴動に巻き込まれてしまいます。
ソルは慶州院君と出会い、スは渤海遺民のカン・ジョとヒャンビと知り合います。
ヒャンビはカン・ジョの亡くなった婚約者の妹なのね。
暴動を起こしたとしてスは捕まり景宗はスを殺そうとするのですが、その彼の前に現れる彼の母親の幻…。
母親の幻を見た景宗は突然、スの望みを聞いてやります。
さて、宮廷内では新羅系と北方系の対立があるようです。
スは北方系に当たるのね。
新羅系は慶州院君を推して、彼を王にしたいのですが、慶州院君自身は権力争いには関わりたくなく、あちらこちらを放浪しているようです。
そんな彼が彼と仲の良いカン・ガムチャンと共に黄州のファンボ家の屋敷、明福宮へとやって来て、そこに滞在することになります。
スとソルの住んでいる家ですね。
その慶州院君に恋心を抱き始めるソル…。
一方、スに助けられたヒャンビとカン・ジョもまた、明福宮にやって来て、働くことになります。
ところで、現在の高麗王である景宗は暴君化しているのですが、それは彼の過酷な幼少期の記憶のためのようです。
皇位を巡っての争いの中、母親を亡くしている景宗はその元凶として、スの祖母を深く恨んでいます。
ス達の父親を皇位に就けようとしたために景宗の母親が亡くなったということのようです。
ところで、この時期、とりわけ近親婚の多い時代でややこしいんですが、慶州の母もまた、スの祖母の娘なんです。
さて、新羅派の方は自分たちにとって都合の悪い北方派の皇位継承権のあるスの兄のチ(のちの成宗)を排除しようと動き出します。
血の命を救うため、スとソルは王妃として入宮することになります。
一方、新羅系の大商人キム・ウォンスンは娘を妃に、しようと画策し始めています
5話
チを救うため、仕方なく景宗と婚礼をあげるスとソル。
スはソルを守るため、自らを差し出すようにして景宗に手籠めにされてしまいます。
スは祖母から、皇帝を名君にするように言われて皇宮にやって来ていたのね。
景宗を改心させようとするのですが疎まれてしまい、ソルと共に軟禁されてしまいます。
それでも意見するスを、謝るまで牢に閉じ込めるように、との命を出す景宗。
水も与えられないままに閉じ込められていたスは6日目に倒れてしまいます。
でも、そこでスの妊娠が分かります。
一方、娘を景宗に差し出そうとしていたキム・ウォンスンはチにターゲットを変え、娘をチに差し出しています。
6話
スの妊娠を知り、人が替わったようにスを気遣う景宗。
なんでもスの望みを叶える景宗です。
渤海遺民も解放することになります。
そしてスの出産、男児が誕生します。
ところが、喜びもつかの間、景宗の病が不治であるとの診断が下されます。
息子のために敵を排除しようと動き出す景宗。
一方、慶州院君の説得に失敗した新羅派はスの兄のチ(のちの成宗)に近づいています。
チの師であるチェ・リャンが元々は新羅派だったことから、そういう話になって来たようです。
話を持ち掛けてきた新羅派に乗り気なチ。
明福宮はチに王になる夢を諦めさせようとするのですが、王位を狙うチです。
ところが、その動きを知った景宗は背後に明福宮がいると思い込みます。
それに備えるため、王建から光宗に仕えた策士であり預言者のチェ・ジモンを呼び戻す景宗です。
7話
景宗に、スの生んだ息子が王位につく、と言って景宗の信頼を得て全権を任されるチェ・ジモン。
ところが彼は、新羅系と手を組んだチの側についています。
彼らと組んで自分を讒訴して陥れた男を反逆者に仕立て上げて殺し、宮内にも兵を配置します。
裏切りに気付いた景宗ですが、どうすることもできません。
一方、チに、スの息子にも皇帝になる運命があると言ってスと彼女の息子を殺すように進言するチェ・ジモン。
でも、チはそれを拒否。それを受けてチェ・ジモンは、スを息子から引き離すようにと進言します。
景宗の方は新羅系が侍医も巻き込み、病状を悪化させる薬を処方されて、いよいよ命が尽きようとしています。
チたちの勢力に抗う事は出来ないと悟った景宗はスと息子の命を守ることを約束させて譲位。
駆けつけたスに、もう少し早くに出会っていたら…と後悔しつつ息を引き取ります。
8話
王位についた成宗(チ)はスに、子を置いて宮殿を出るように通達。
また成宗は正妻より先にウォンスンの娘文和王后を宮殿に呼び寄せています。
スは子とともに黄州に帰ろうとするけれど、強引に子を取り上げられ、宮を追い出されるス。
3カ月に一度、子供と会せるという約束をしたものの、ほとんどそれが果たされないまま年月が流れ…。
(ラストで大人俳優に交替)
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Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ9話~21話
この部分ではソンの病気が明らかになります。
日本語字幕では「重大な病」という訳になっていたのですが、オリジナルでは癲癇と言っています。
遺伝病を思わせる表現もありますし、誤解を招きかねませんから、この病名を出すべきではないとは思いますが、毎回重大な病、と言っているのは何とも間の抜けた感じですね。
それではあらすじです。

日本語字幕では「重大な病」という訳になっていたのですが、オリジナルでは癲癇と言っています。
遺伝病を思わせる表現もありますし、誤解を招きかねませんから、この病名を出すべきではないとは思いますが、毎回重大な病、と言っているのは何とも間の抜けた感じですね。
それではあらすじです。

9話
スは北方を守っています。
女真族の襲撃をたびたび受けている北方地方なのですが、成宗(チ)は他国と事を荒立てたくなく、軍を送らないのね。
一方、スの息子ソンを「君」に柵封することにした成宗。
(チに息子が生まれない場合に王位をつぐという意味で、太子ではなく君ということのようです)
彼はチェ・ジモンから息子を授からない運命だと予言されていたのね。
預言のことは知らない新羅系、わけても王妃の父のウォンスンは大反対。
しかし、聞き入れようとしない成宗の態度に、ソンを殺害する計画を練っているウォンスンです。
成宗がソンを「君」に柵封されるという知らせはスの元にも届き、開京へと出かけます。
ソンに3年ぶりに会うスですが、ソンは母が自分を捨てたと聞かされており、すっかり文和王后に懐いています。
成宗はスに会うと、ソンに会わせない、と脅してスを闘いから手を引き、明福宮でおとなしくしろ、と命じますが納得できないス。
そして、柵封式の日となるのですが、明福宮が賊に襲撃され、その知らせが式に出席しようとしていたスの元に届きます。
襲撃を指示したのはキム・チヤンという男で、なにやら過去の栄光を取り戻そうとしているようです。
ところで、チェ・ジモンは最後に占った結果をチに伝えないまま亡くなったのですが、それによると、どうやらスが将来、高麗に害をなす行動を起こしそうなのですが…。
10話
明福宮が襲撃され、妹のソルの行方も分からないと聞き、ソンの柵封式に出ず、そのまま黄州に引き返すス。
ソルは無事だったものの、彼女の身代わりになりヒャンビ他、数人が人質にとられています。
彼らを探し、女真族の地へと踏み込むス達。
やがて彼らの行方が分かり、救出に成功します。
彼らを助けたのが別の女真族のグループ(と自称している)キム・チヤン。
襲撃した部族の者たちは"主君の千年の大義のため"とチヤンにわざと切られたのね。
また、チヤン自身も胸を矢でうたれて負傷、救出後に彼を介抱するスに、彼は自分と、部下のサガムンとサイルラ兄妹をスの元に置いてほしいと願い出ます。
女真族らしからぬ風貌のチヤンに話を聞くと、もともと彼の父はパク・スギョンの家の使用人で、政変に巻き込まれて親を失った、と説明するチヤンです。
一方、明福宮には慶州院君が10年ぶりにやって来ます。
11話
柵封式に出られなかったスは黄州に戻るや否や、宮にもよらず、そのままのいでたちで開京に駆けつけます。
一刻も早くわが子に会いたい、とやって来たスでしたが、成宗の命により、会わせてもらえないス。
成宗は自分の元にスを呼ぶと、明福宮をソルに任せ、開京でおとなしく暮らせばソンといくらでも会わせてやる、と言います。
また、王の第一夫人もスを呼びます。
彼女は成宗やスの祖母が選んだ女性で成宗とは再婚。前夫との間にソン姫という娘を一人設けています。
彼女は祖母の意向ということで成宗に疎まれたまま、宮殿でひっそりと暮らしていたのですが、このところ健康状態が思わしくなく、自らの死を覚悟しているようです。
ソン姫を面倒見てくれるよう、スに頼む第1夫人。
一方、スはキム・チヤンの身元を開京で調べさせるのですが、彼がパク・スギョンの家臣の息子であり、謀反に巻き込まれ、生まれたばかりの15年前に母と別れることになった、との彼の説明が間違っていなかったことが確認されています。
また、慶州院君が明福宮に来ていることを知ったスは、彼のことを10年間思い続けているソルのことを心配し、早々に屋敷を出て行くように、と話しています。
ソンの方はスの登場により、心を乱されており、そのことに心を痛める文和王后。
彼女の父のウォンスンは王后に、ソンを母親と会せるようにしてやれ、と言いながら、裏ではスとソンを一緒に殺す計画を練っているようです。
12話
慶州院君はソルに自分の心の内を打ち明けた手紙を残し、明福宮を去ります。
一方、成宗が西京への行幸へ出かけている間にスをソンに会わせることにした文和王后。
寺で二人っきりになれる時間を作ってやるのですが、彼女の父はその間にスとソンを殺そうと、女真族の身なりをさせた刺客を送り込みます。
カン・ジョの活躍により、何とか刺客たちの手を逃れ、明福宮まで帰って来るスとソンなのですが、スは肩に深手を負っており、ソンは襲われている最中に気を失い意識が戻らないままです。
キム・チヤンが鍼を打ち、危機的状況は免れたソンでしたが、なかなか意識は戻りません。
最初は女真族の仕業だ、と考えていたスでしたが、カン・ジョやキム・チヤンがそうではなさそうだ、と言い、文和王后に疑いを持ち始めています。
ところで、キム・チヤンの部下がチヤンに、王が西京に来るときが彼を殺す絶好の機会だ、と言っていますが、チヤンはもっと完璧な機会を狙うべきだ、と止めています。
チヤンはどうやらスに説明したのとは違い、高貴な生まれのようですね。
そんな騒ぎの中、慶州君の後を追い、明福宮を出て行くソルです。
そして、ようやく意識を取り戻したソン。
開京ではスとソンの行方が分からなくなったため、文和王后が直接、明福宮までやって来ます。
13話
ソンを連れ帰ろうとする文和王后なのですが、敵のところには帰さないというス。
結局ソンを残して明福宮から追い帰される文和王后です。
文和王后は自分がスから疑われていることを知り、その疑いもまた、故無きものではないと思い、開京につくなり父親のキム・ウォンスンを訪ねます。
文和王后は、父が事件に絡んでいるのではないか、と追及するのですが、認めない父親。
文和王后は調査の結果父が絡んでいるなら親子の縁を切る、と言って帰って行きます。
スが自分たちを疑っていることを知った新羅系はスに罪を被せよう、と西京にいる成宗のところに出発します。
一方、ソルは山奥に居を構えていた慶州院君のところにたどり着き、彼女を拒めない彼と共に密かに婚礼を挙げます。
チヤンの方はソンに近づき、幼い頃に母と別れたという似た境遇を味方に、ソンと親しくなって来たようです。
そのチヤンは部下のサガムンはチヤンに命じられ、成宗が行幸で訪れている西京の様子を見に来ているのですが、そこの仲間たちとともに、チヤンの命令を無視して成宗を殺そう、と動き始めています。
決行の知らせを受け取り驚くチヤン…。
14話
チヤンはサガムンたちの暗殺計画を知り、西京に駆けつけようとするのですが、関連が疑われればまずい、とサイルラが止めに行くことになります。
が、成功すればチヤンも分かってくれる、と計画を進めるサガムン。
西京の民が宮殿に呼ばれ、成宗と謁見する機会に実行するつもりです。
明福宮の元で商売をしたい商人に取り入り、宮殿への潜入を成功させるサガムンです。
一方、スは成宗の提案を受け入れ、明福宮をソルに任せ、自分は開京で暮らすことを決心します。
しかし、新羅勢力がスを陥れ、ソンの襲撃は自作自演だと主張するため、西京へとやって来ています。
そのことはスの側も察知していて、スもまた、ソンを連れて西京にいる成宗のところへと向かいます。
ところが間の悪いことに、門を入るところで、成宗との謁見を赦されない民たちが、中に入れてくれるようにと騒いでいます。
しかも、スが成宗と会うや否や、建物の一部で火災が起こります。
サガムンたちの起こした相同なのですが、スが暴動を起こしていると誤解する成宗。
そして、避難する成宗のところにサガムンの放った矢が…。
矢を放つ瞬間に何者かが邪魔をして、矢は逸れたものの、肩に負傷する成宗です。
15話
急所は外れたものの、矢に塗られた毒のため、生死の境をさまよう成宗。
幸い回復はするものの、今回の襲撃事件はもちろん、ソンの襲撃事件まで、スの仕業だと思い込む成宗です。
ソンを連れ、逃げるように成宗は開京に帰ります。
民衆を扇動した主導者として、サガムンの手下が捕まるのですが、厳しい拷問を受け、自害。
スの側は自分とソンの襲撃に対し、女真族に扮したのならば、どこかからその衣装を調達したはず、と調べています。
一方、ソルと慶州院君が結婚したとの報告をうけたスは、二人を連れ戻しに行くのですが、彼らの固い意思を知り、黙認する形で帰って行きます。
そして、病の床についていた成宗の第1夫人がなくなります。
葬儀にも呼ばれなかったスですが、夫人の遺言を実行するため、成宗に会うス。
ソン姫を引き取ることに同意はするのですが、そのままスを帰そうとする成宗。
スが以前の成宗の提案を受け入れ、開京に移る、と言うのですが、スを恐れている上、ソンまでが母の味方に付く言動をし始めたため、約束をなかったことにする成宗です。
そればかりか、ソンとは会わせないし、スとは兄妹の縁も切る、という成宗…。
ソンの方は成宗に叱責された後、再び意識を失っています。
誰も居ない時に倒れ、一人で意識を取り戻したため、誰も知らない間の出来事だったようですね。
このソンの病ですが、チヤンの見立てによると不治の病のようで、この病のことを知っているならば世子に柵封することは無かったはず、と周囲がまだ気づいていないだろうと推測しています。
16話
スに対し、ソンに会わせないと言った成宗はそればかりか、スが西京など、黄州の北へと出ることも禁止して宮から追い出そうとします。
建物を出たところで偶然ソンと顔を合わせるス。
最後の機会だから、とソンと話をする時間を求めるスでしたが、それも許されず、引き離されてしまう母子です。
西京の事で民衆に腹を立てた成宗は北方を無視しようとするのですが、それではますます民衆の心が離反する、として、スのしようとしていたことを王がすべきだ、と進言する北方系の臣下。
それは新羅系の反対に遭うだろう、と言う成宗でしたが、かわりに側室を迎えるようにと言う臣下です。
新羅系はキム・ウォンスンのソン殺害計画が失敗した上、ソンが母親の味方に付き始めたために危機感を感じて、自分たちの意のままになる世子を立てようと計画しているのね。
ウォンスンは反対するのですが、他のメンバーはその計画を推進する考えです。
また文和王后もまた、国の未来を考えれば側室を迎えるのは当然なこと、とし、側室にも男子が生まれなければソンが王位を継げばいい、と言っています。
ソンは自分の息子だとウォンスンにも言っている文和王后です。
一方、カン・ジョはキム・チヤンの身元を続けて調べさせています。
彼の身元については分からなかったものの、彼がいた寺を襲ったのが新羅系の頭のチェ・ソムの父親だったことを聞きだしています。
その報告を受け、一介の武士に対してその襲撃は理解できない、と思うス達です。
そしてもう一つ、スとソンの襲撃事件の黒幕がウォンスンだと突き止めたス達。
ウォンスンの商団を引き継いだ行首が女真族の衣装を買い込んでいたことを知ったス達は、ちょうど契丹と商売をしようと商団を率いてやって来た彼を。キム・チヤンの助けを借りて捕まえます。
ソルの方は妊娠しています。
でも、慶州院君が新羅系の人間に町で姿を見かけられてしまっているのね。
17話
ウォンスンの配下の商団の行首を捕まえ、背後を自白させようとするのですが、口を割らない行首。
チヤンが幻覚剤を用いて吐かせようとするのですが、自殺までしようとする行首です。
商団が襲われたことは生き延びた副行首がウォンスンに報告。
文和王后もまた、それを知り、成宗に北方の女真族を討伐してくれるようにと頼みます。
文和王后の頼みを受け、北方に軍を派遣することを前向きに考えるようになった成宗。
また、北方系との取引に応じることにした新羅系も、新羅系の側室を宮内に入れることを条件に女真族討伐に賛成し、朝廷は満場一致で女真族討伐を決定します。
一方、町で慶州院君を見かけたという話は新羅系のボス、チェ・ソムにも伝わり、慶州院君に会ったという薬房の前に見張りをつけています。
新羅系としては、自分たちの意に沿う側室が王子を産むことを第1の計画にしているのですが、策はいろいろあった方がいい、とふたたび慶州院君の擁立を画策しているようです。
また、チヤンの方は自分の身元を調べている者がいることを知ります。
住職が過去の襲撃事件の首謀者がチェ・ソムの父親だったことを話してしまった事を知ったチヤンはチェ・ソムから話を聞き出すに違いない、とその者を消すようにと命じています。
また、行首がどうやっても口を割らないため、このままでは彼が死んでしまうだけだ、と解放するよう進言され、受け入れるス。
チヤンはもう少しで信任を得られるのに、と悔しく思うのですが、無理をして身元がばれればまずい、と諦めます。
開京には彼を手助けする、チェ・ソムに近い間者がいるようですね。
スの信任を受けたいチヤンはサガムンたちに、信任を受ける方法としてスの一族との婚姻を口にしています。
そして、障子に映るスの影を見つめるチヤンの姿が…。
慶州院君の方は再び薬房に現れたところをつけられてしまい、チェ・ソムたちが庵にやって来ます。
ソルに会わせないよう、家の中に入れない慶州院君でしたが、やって来た人の一人が、家の前の女物の靴に気付いたようですね。
スはウォンスンの屋敷へと彼の行首を連れて行きます。
自分とソンを襲撃させたのはウォンスンだと知っている、とばかりにウォンスンに迫るスです。
18話
ウォンスンのところに来たスは、ウォンスン配下の行首が自分とソンを襲撃した黒幕がウォンスンだと自白した、と迫ります。
ウォンスンは最後までしらを切り通すのですが、スは黒幕がウォンスンだという事を確信し、二度と手を出すな、と警告して帰って行きます。
その帰りソルのところに行ったスは、慶州院君のところにチェ・ソムが来た事を知り、二人を連れて黄州へと帰ります。
一方、カン・ジョの手下はチェ・ソムの門の前で彼を待っていて、彼から話を聞こうとしていたのですが、明福宮から来た、とだけ伝えて、話をする前にサイルラの武器、回輪斬で命を絶たれます。
彼の死体は明福宮に運ばれるのですが、カン・ジョはチヤンの身元を探っていたことは話さず、ただ、訓練中にサイルラを攻撃して怒りをぶつけています。
スの脅しを受けたウォンスンは悔しい思いをしていたのですが、チェ・ソムから慶州院君の事と門前で死んだ男の話を聞き、慶州院君と明福宮との間に何か関連がある、と思い、副行首を明福宮に張り付かせています。
新羅系の官僚の方はウォンスンの反対を無視し、側室を入れる件を決定、実行に移されます。
自分を蚊帳の外に置いたまま、話を進めた新羅系官僚にも不満を募らせるウォンスンなのですが、そこに副行首が帰って来ます。
ソルと慶州院君は人目を忍んで明福宮内に潜んでいたのですが、お腹の子のために、外に出たところを目撃されてしまっていたのね。
ソルが慶州院君の子供を身ごもっている、と聞いたウォンスンはスと共に新羅系官僚たちにも復讐しようと宮殿を訪れます。
成宗に謁見して、スが新羅系と組んで謀反を計画していると話すウォンスンです。
黄州院君は高麗を立てた太宗のたった一人残された息子なのね。
彼と先帝の妻であったソルとが結ばれたとなると、現王にとっては大きな脅威なので、充分に考えられる筋書きのようです…。
19話
ウォンスンの言うチェ・ソムとスの謀反など、にわかには信じがたい成宗なのですが、ソルが慶州院君の子を宿していると聞き、話に耳を傾け始めます。
それでも、政敵のようなスと新羅勢力のチェ・ソムが手を組むはずがない、と反論するのですが、現王に対する恨みで手を結んだのだと言うウォンスン。
それを聞き、明福宮とチェ・ソム宅に見張りをつける王です。
ところが、そのチェ・ソム宅を訪れるカン・ジョ。
カン・ジョはチヤンがいた寺の襲撃事件について聞こうと訪れたのですが、それが明らかになれば自分の父の汚点となる事らしく、知らないふりを通すチェ・ソムです。
成宗の方はそんな状況に折悪しく、スが密かにソンと手紙のやり取りをしていたことを知ります。
手紙の受け渡しをしていたカン・ガムチャンは捕えられ、牢に閉じ込められてしまいます。
ソンが謀反に関与しているのでは?とまで疑う王です。
文和王后はソンを庇うのですが、父親のウォンスンの方はあわよくばソンまで消せるかもしれない、と新たな手を打っています。
手下の副行首に命じ、チェ・ソムの手下のふりをして明福宮にいる慶州院君のところに行き、ソルとの子供のことを暴露すると脅し、チェ・ソム宅に行くように伝えさせます。
それを聞き、放ってはおけず、チェ・ソムの家へと出かけた慶州院君でしたが、そのことは成宗にも伝わり、謀反だと確信した王はチェ・ソム宅へと軍を向かわせ、慶州院君とチェ・ソムを捕縛させます。
一方、カン・ジョがまだ、チヤンの身元を調べていると知ったスは彼を呼び、これ以上調べるな、と命じています。
20話
ウォンスンの報告を受け、新羅系も信じられなくなってきた成宗に、私がいる、と囁くウォンスン。
ここがチャンス、と明福宮にも軍隊を送るように進言するのですが、スは妹だ、と退け、捕縛した者らを取り調べることにする王です。
開京での変事は明福宮にも伝えられ、直ちに都に向かおうとするス。
成宗はスに会わないだろうと言って身重の体をおして一緒に向かうソルです。
捕縛者たちの尋問をする成宗。
慶州院君やチェ・ソムと共に尋問を受け、謀反と言われていることの全体像が見えてきたガムチャンは、ウォンスンのたくらみだ、と言い、スとソンが襲撃を自桁事件の背後が彼であることは訴えるのですが、上手く言い逃れするウォンスンに丸め込まれてしまう成宗。
そこに、謀反の事を聞いたソンが駆けつけます。
母はそんな事をする人じゃない、と泣いて訴えるのですが、火に油を注ぐ結果になってしまい、ソンにまで敵意をぶつける王です。
でも、文和王后がそこに現れてとりなします。
それでも怒りの収まらない成宗でしたが、先日の矢の毒のため、王が倒れてしまい、その日の尋問は打ち切りとなります。
王宮についたス達でしたが、予想通りスの謁見はかなわず、ソルのみが成宗に対面します。
ガムチャンから話は聞いていたものの、実際に彼女の膨らんだお腹を見て、ますます怒る成宗でしたが、臣下たちは、陰謀と言うには明確な証拠がない、と不問にするように進言。
文和王后もまた、ソルのために不問にしてくれるように頼まれ、結局謀反については不問にすると言い渡します。
しかし、手紙のやり取りを請け負っていたカン・ガムチャンについてはその罪で官位の剥奪。
また、慶州院君はソルとのことを問題にして流刑にするとの審判を下します。
知らせを受けたスとソルは流刑地へと護送されて行く慶州院君のところへと出向き、別れの挨拶をするソルと慶州院君。
こどもを産んだら必ず会いに行く、と言うソルと口づけを交し、護送地へと連れて行かれる慶州院君です。
慶州院君を見送り、力尽きたように倒れるソル。
産み月までまだ1か月あると言うのに陣痛の始まるソル…。
21話
難産の末、息子を産んだソルでしたが、出血が止まらず、そのまま息を引き取ってしまいます。
知らせを聞き、弔問に訪れた成宗でしたが、門前払いしようとするス。
王命と言っても通そうとしないスに、一瞬は彼女を捕えようとも思うのですが、思いとどまり、そのまま引き返す成宗です。
ソルは産まれた息子のことをスに託して亡くなったのですが、スの元で育てられれば復讐心を植え付けられてしまう、と宮殿で育てることにします。
抵抗するスでしたが、軍隊に囲まれてしまい、なすすべがありません。
王はその子に君の名を与えるのですが、黄州も慶州も避け、慶州院君の祖先の地である大良にちなみ、大良院君とします。
謀反の罪をでっち上げ、新羅系も明福宮も一挙に蹴落とそうとしていたウォンスンの方は計画が失敗に終わり、双方からつまはじきになっているようですね。
一方、ソルの出産と死の知らせは慶州院君にももたらされます。
ソルの後を追おうとする慶州院君でしたが、子供のことを言われ、思いとどまります。
スは北方を守っています。
女真族の襲撃をたびたび受けている北方地方なのですが、成宗(チ)は他国と事を荒立てたくなく、軍を送らないのね。
一方、スの息子ソンを「君」に柵封することにした成宗。
(チに息子が生まれない場合に王位をつぐという意味で、太子ではなく君ということのようです)
彼はチェ・ジモンから息子を授からない運命だと予言されていたのね。
預言のことは知らない新羅系、わけても王妃の父のウォンスンは大反対。
しかし、聞き入れようとしない成宗の態度に、ソンを殺害する計画を練っているウォンスンです。
成宗がソンを「君」に柵封されるという知らせはスの元にも届き、開京へと出かけます。
ソンに3年ぶりに会うスですが、ソンは母が自分を捨てたと聞かされており、すっかり文和王后に懐いています。
成宗はスに会うと、ソンに会わせない、と脅してスを闘いから手を引き、明福宮でおとなしくしろ、と命じますが納得できないス。
そして、柵封式の日となるのですが、明福宮が賊に襲撃され、その知らせが式に出席しようとしていたスの元に届きます。
襲撃を指示したのはキム・チヤンという男で、なにやら過去の栄光を取り戻そうとしているようです。
ところで、チェ・ジモンは最後に占った結果をチに伝えないまま亡くなったのですが、それによると、どうやらスが将来、高麗に害をなす行動を起こしそうなのですが…。
10話
明福宮が襲撃され、妹のソルの行方も分からないと聞き、ソンの柵封式に出ず、そのまま黄州に引き返すス。
ソルは無事だったものの、彼女の身代わりになりヒャンビ他、数人が人質にとられています。
彼らを探し、女真族の地へと踏み込むス達。
やがて彼らの行方が分かり、救出に成功します。
彼らを助けたのが別の女真族のグループ(と自称している)キム・チヤン。
襲撃した部族の者たちは"主君の千年の大義のため"とチヤンにわざと切られたのね。
また、チヤン自身も胸を矢でうたれて負傷、救出後に彼を介抱するスに、彼は自分と、部下のサガムンとサイルラ兄妹をスの元に置いてほしいと願い出ます。
女真族らしからぬ風貌のチヤンに話を聞くと、もともと彼の父はパク・スギョンの家の使用人で、政変に巻き込まれて親を失った、と説明するチヤンです。
一方、明福宮には慶州院君が10年ぶりにやって来ます。
11話
柵封式に出られなかったスは黄州に戻るや否や、宮にもよらず、そのままのいでたちで開京に駆けつけます。
一刻も早くわが子に会いたい、とやって来たスでしたが、成宗の命により、会わせてもらえないス。
成宗は自分の元にスを呼ぶと、明福宮をソルに任せ、開京でおとなしく暮らせばソンといくらでも会わせてやる、と言います。
また、王の第一夫人もスを呼びます。
彼女は成宗やスの祖母が選んだ女性で成宗とは再婚。前夫との間にソン姫という娘を一人設けています。
彼女は祖母の意向ということで成宗に疎まれたまま、宮殿でひっそりと暮らしていたのですが、このところ健康状態が思わしくなく、自らの死を覚悟しているようです。
ソン姫を面倒見てくれるよう、スに頼む第1夫人。
一方、スはキム・チヤンの身元を開京で調べさせるのですが、彼がパク・スギョンの家臣の息子であり、謀反に巻き込まれ、生まれたばかりの15年前に母と別れることになった、との彼の説明が間違っていなかったことが確認されています。
また、慶州院君が明福宮に来ていることを知ったスは、彼のことを10年間思い続けているソルのことを心配し、早々に屋敷を出て行くように、と話しています。
ソンの方はスの登場により、心を乱されており、そのことに心を痛める文和王后。
彼女の父のウォンスンは王后に、ソンを母親と会せるようにしてやれ、と言いながら、裏ではスとソンを一緒に殺す計画を練っているようです。
12話
慶州院君はソルに自分の心の内を打ち明けた手紙を残し、明福宮を去ります。
一方、成宗が西京への行幸へ出かけている間にスをソンに会わせることにした文和王后。
寺で二人っきりになれる時間を作ってやるのですが、彼女の父はその間にスとソンを殺そうと、女真族の身なりをさせた刺客を送り込みます。
カン・ジョの活躍により、何とか刺客たちの手を逃れ、明福宮まで帰って来るスとソンなのですが、スは肩に深手を負っており、ソンは襲われている最中に気を失い意識が戻らないままです。
キム・チヤンが鍼を打ち、危機的状況は免れたソンでしたが、なかなか意識は戻りません。
最初は女真族の仕業だ、と考えていたスでしたが、カン・ジョやキム・チヤンがそうではなさそうだ、と言い、文和王后に疑いを持ち始めています。
ところで、キム・チヤンの部下がチヤンに、王が西京に来るときが彼を殺す絶好の機会だ、と言っていますが、チヤンはもっと完璧な機会を狙うべきだ、と止めています。
チヤンはどうやらスに説明したのとは違い、高貴な生まれのようですね。
そんな騒ぎの中、慶州君の後を追い、明福宮を出て行くソルです。
そして、ようやく意識を取り戻したソン。
開京ではスとソンの行方が分からなくなったため、文和王后が直接、明福宮までやって来ます。
13話
ソンを連れ帰ろうとする文和王后なのですが、敵のところには帰さないというス。
結局ソンを残して明福宮から追い帰される文和王后です。
文和王后は自分がスから疑われていることを知り、その疑いもまた、故無きものではないと思い、開京につくなり父親のキム・ウォンスンを訪ねます。
文和王后は、父が事件に絡んでいるのではないか、と追及するのですが、認めない父親。
文和王后は調査の結果父が絡んでいるなら親子の縁を切る、と言って帰って行きます。
スが自分たちを疑っていることを知った新羅系はスに罪を被せよう、と西京にいる成宗のところに出発します。
一方、ソルは山奥に居を構えていた慶州院君のところにたどり着き、彼女を拒めない彼と共に密かに婚礼を挙げます。
チヤンの方はソンに近づき、幼い頃に母と別れたという似た境遇を味方に、ソンと親しくなって来たようです。
そのチヤンは部下のサガムンはチヤンに命じられ、成宗が行幸で訪れている西京の様子を見に来ているのですが、そこの仲間たちとともに、チヤンの命令を無視して成宗を殺そう、と動き始めています。
決行の知らせを受け取り驚くチヤン…。
14話
チヤンはサガムンたちの暗殺計画を知り、西京に駆けつけようとするのですが、関連が疑われればまずい、とサイルラが止めに行くことになります。
が、成功すればチヤンも分かってくれる、と計画を進めるサガムン。
西京の民が宮殿に呼ばれ、成宗と謁見する機会に実行するつもりです。
明福宮の元で商売をしたい商人に取り入り、宮殿への潜入を成功させるサガムンです。
一方、スは成宗の提案を受け入れ、明福宮をソルに任せ、自分は開京で暮らすことを決心します。
しかし、新羅勢力がスを陥れ、ソンの襲撃は自作自演だと主張するため、西京へとやって来ています。
そのことはスの側も察知していて、スもまた、ソンを連れて西京にいる成宗のところへと向かいます。
ところが間の悪いことに、門を入るところで、成宗との謁見を赦されない民たちが、中に入れてくれるようにと騒いでいます。
しかも、スが成宗と会うや否や、建物の一部で火災が起こります。
サガムンたちの起こした相同なのですが、スが暴動を起こしていると誤解する成宗。
そして、避難する成宗のところにサガムンの放った矢が…。
矢を放つ瞬間に何者かが邪魔をして、矢は逸れたものの、肩に負傷する成宗です。
15話
急所は外れたものの、矢に塗られた毒のため、生死の境をさまよう成宗。
幸い回復はするものの、今回の襲撃事件はもちろん、ソンの襲撃事件まで、スの仕業だと思い込む成宗です。
ソンを連れ、逃げるように成宗は開京に帰ります。
民衆を扇動した主導者として、サガムンの手下が捕まるのですが、厳しい拷問を受け、自害。
スの側は自分とソンの襲撃に対し、女真族に扮したのならば、どこかからその衣装を調達したはず、と調べています。
一方、ソルと慶州院君が結婚したとの報告をうけたスは、二人を連れ戻しに行くのですが、彼らの固い意思を知り、黙認する形で帰って行きます。
そして、病の床についていた成宗の第1夫人がなくなります。
葬儀にも呼ばれなかったスですが、夫人の遺言を実行するため、成宗に会うス。
ソン姫を引き取ることに同意はするのですが、そのままスを帰そうとする成宗。
スが以前の成宗の提案を受け入れ、開京に移る、と言うのですが、スを恐れている上、ソンまでが母の味方に付く言動をし始めたため、約束をなかったことにする成宗です。
そればかりか、ソンとは会わせないし、スとは兄妹の縁も切る、という成宗…。
ソンの方は成宗に叱責された後、再び意識を失っています。
誰も居ない時に倒れ、一人で意識を取り戻したため、誰も知らない間の出来事だったようですね。
このソンの病ですが、チヤンの見立てによると不治の病のようで、この病のことを知っているならば世子に柵封することは無かったはず、と周囲がまだ気づいていないだろうと推測しています。
16話
スに対し、ソンに会わせないと言った成宗はそればかりか、スが西京など、黄州の北へと出ることも禁止して宮から追い出そうとします。
建物を出たところで偶然ソンと顔を合わせるス。
最後の機会だから、とソンと話をする時間を求めるスでしたが、それも許されず、引き離されてしまう母子です。
西京の事で民衆に腹を立てた成宗は北方を無視しようとするのですが、それではますます民衆の心が離反する、として、スのしようとしていたことを王がすべきだ、と進言する北方系の臣下。
それは新羅系の反対に遭うだろう、と言う成宗でしたが、かわりに側室を迎えるようにと言う臣下です。
新羅系はキム・ウォンスンのソン殺害計画が失敗した上、ソンが母親の味方に付き始めたために危機感を感じて、自分たちの意のままになる世子を立てようと計画しているのね。
ウォンスンは反対するのですが、他のメンバーはその計画を推進する考えです。
また文和王后もまた、国の未来を考えれば側室を迎えるのは当然なこと、とし、側室にも男子が生まれなければソンが王位を継げばいい、と言っています。
ソンは自分の息子だとウォンスンにも言っている文和王后です。
一方、カン・ジョはキム・チヤンの身元を続けて調べさせています。
彼の身元については分からなかったものの、彼がいた寺を襲ったのが新羅系の頭のチェ・ソムの父親だったことを聞きだしています。
その報告を受け、一介の武士に対してその襲撃は理解できない、と思うス達です。
そしてもう一つ、スとソンの襲撃事件の黒幕がウォンスンだと突き止めたス達。
ウォンスンの商団を引き継いだ行首が女真族の衣装を買い込んでいたことを知ったス達は、ちょうど契丹と商売をしようと商団を率いてやって来た彼を。キム・チヤンの助けを借りて捕まえます。
ソルの方は妊娠しています。
でも、慶州院君が新羅系の人間に町で姿を見かけられてしまっているのね。
17話
ウォンスンの配下の商団の行首を捕まえ、背後を自白させようとするのですが、口を割らない行首。
チヤンが幻覚剤を用いて吐かせようとするのですが、自殺までしようとする行首です。
商団が襲われたことは生き延びた副行首がウォンスンに報告。
文和王后もまた、それを知り、成宗に北方の女真族を討伐してくれるようにと頼みます。
文和王后の頼みを受け、北方に軍を派遣することを前向きに考えるようになった成宗。
また、北方系との取引に応じることにした新羅系も、新羅系の側室を宮内に入れることを条件に女真族討伐に賛成し、朝廷は満場一致で女真族討伐を決定します。
一方、町で慶州院君を見かけたという話は新羅系のボス、チェ・ソムにも伝わり、慶州院君に会ったという薬房の前に見張りをつけています。
新羅系としては、自分たちの意に沿う側室が王子を産むことを第1の計画にしているのですが、策はいろいろあった方がいい、とふたたび慶州院君の擁立を画策しているようです。
また、チヤンの方は自分の身元を調べている者がいることを知ります。
住職が過去の襲撃事件の首謀者がチェ・ソムの父親だったことを話してしまった事を知ったチヤンはチェ・ソムから話を聞き出すに違いない、とその者を消すようにと命じています。
また、行首がどうやっても口を割らないため、このままでは彼が死んでしまうだけだ、と解放するよう進言され、受け入れるス。
チヤンはもう少しで信任を得られるのに、と悔しく思うのですが、無理をして身元がばれればまずい、と諦めます。
開京には彼を手助けする、チェ・ソムに近い間者がいるようですね。
スの信任を受けたいチヤンはサガムンたちに、信任を受ける方法としてスの一族との婚姻を口にしています。
そして、障子に映るスの影を見つめるチヤンの姿が…。
慶州院君の方は再び薬房に現れたところをつけられてしまい、チェ・ソムたちが庵にやって来ます。
ソルに会わせないよう、家の中に入れない慶州院君でしたが、やって来た人の一人が、家の前の女物の靴に気付いたようですね。
スはウォンスンの屋敷へと彼の行首を連れて行きます。
自分とソンを襲撃させたのはウォンスンだと知っている、とばかりにウォンスンに迫るスです。
18話
ウォンスンのところに来たスは、ウォンスン配下の行首が自分とソンを襲撃した黒幕がウォンスンだと自白した、と迫ります。
ウォンスンは最後までしらを切り通すのですが、スは黒幕がウォンスンだという事を確信し、二度と手を出すな、と警告して帰って行きます。
その帰りソルのところに行ったスは、慶州院君のところにチェ・ソムが来た事を知り、二人を連れて黄州へと帰ります。
一方、カン・ジョの手下はチェ・ソムの門の前で彼を待っていて、彼から話を聞こうとしていたのですが、明福宮から来た、とだけ伝えて、話をする前にサイルラの武器、回輪斬で命を絶たれます。
彼の死体は明福宮に運ばれるのですが、カン・ジョはチヤンの身元を探っていたことは話さず、ただ、訓練中にサイルラを攻撃して怒りをぶつけています。
スの脅しを受けたウォンスンは悔しい思いをしていたのですが、チェ・ソムから慶州院君の事と門前で死んだ男の話を聞き、慶州院君と明福宮との間に何か関連がある、と思い、副行首を明福宮に張り付かせています。
新羅系の官僚の方はウォンスンの反対を無視し、側室を入れる件を決定、実行に移されます。
自分を蚊帳の外に置いたまま、話を進めた新羅系官僚にも不満を募らせるウォンスンなのですが、そこに副行首が帰って来ます。
ソルと慶州院君は人目を忍んで明福宮内に潜んでいたのですが、お腹の子のために、外に出たところを目撃されてしまっていたのね。
ソルが慶州院君の子供を身ごもっている、と聞いたウォンスンはスと共に新羅系官僚たちにも復讐しようと宮殿を訪れます。
成宗に謁見して、スが新羅系と組んで謀反を計画していると話すウォンスンです。
黄州院君は高麗を立てた太宗のたった一人残された息子なのね。
彼と先帝の妻であったソルとが結ばれたとなると、現王にとっては大きな脅威なので、充分に考えられる筋書きのようです…。
19話
ウォンスンの言うチェ・ソムとスの謀反など、にわかには信じがたい成宗なのですが、ソルが慶州院君の子を宿していると聞き、話に耳を傾け始めます。
それでも、政敵のようなスと新羅勢力のチェ・ソムが手を組むはずがない、と反論するのですが、現王に対する恨みで手を結んだのだと言うウォンスン。
それを聞き、明福宮とチェ・ソム宅に見張りをつける王です。
ところが、そのチェ・ソム宅を訪れるカン・ジョ。
カン・ジョはチヤンがいた寺の襲撃事件について聞こうと訪れたのですが、それが明らかになれば自分の父の汚点となる事らしく、知らないふりを通すチェ・ソムです。
成宗の方はそんな状況に折悪しく、スが密かにソンと手紙のやり取りをしていたことを知ります。
手紙の受け渡しをしていたカン・ガムチャンは捕えられ、牢に閉じ込められてしまいます。
ソンが謀反に関与しているのでは?とまで疑う王です。
文和王后はソンを庇うのですが、父親のウォンスンの方はあわよくばソンまで消せるかもしれない、と新たな手を打っています。
手下の副行首に命じ、チェ・ソムの手下のふりをして明福宮にいる慶州院君のところに行き、ソルとの子供のことを暴露すると脅し、チェ・ソム宅に行くように伝えさせます。
それを聞き、放ってはおけず、チェ・ソムの家へと出かけた慶州院君でしたが、そのことは成宗にも伝わり、謀反だと確信した王はチェ・ソム宅へと軍を向かわせ、慶州院君とチェ・ソムを捕縛させます。
一方、カン・ジョがまだ、チヤンの身元を調べていると知ったスは彼を呼び、これ以上調べるな、と命じています。
20話
ウォンスンの報告を受け、新羅系も信じられなくなってきた成宗に、私がいる、と囁くウォンスン。
ここがチャンス、と明福宮にも軍隊を送るように進言するのですが、スは妹だ、と退け、捕縛した者らを取り調べることにする王です。
開京での変事は明福宮にも伝えられ、直ちに都に向かおうとするス。
成宗はスに会わないだろうと言って身重の体をおして一緒に向かうソルです。
捕縛者たちの尋問をする成宗。
慶州院君やチェ・ソムと共に尋問を受け、謀反と言われていることの全体像が見えてきたガムチャンは、ウォンスンのたくらみだ、と言い、スとソンが襲撃を自桁事件の背後が彼であることは訴えるのですが、上手く言い逃れするウォンスンに丸め込まれてしまう成宗。
そこに、謀反の事を聞いたソンが駆けつけます。
母はそんな事をする人じゃない、と泣いて訴えるのですが、火に油を注ぐ結果になってしまい、ソンにまで敵意をぶつける王です。
でも、文和王后がそこに現れてとりなします。
それでも怒りの収まらない成宗でしたが、先日の矢の毒のため、王が倒れてしまい、その日の尋問は打ち切りとなります。
王宮についたス達でしたが、予想通りスの謁見はかなわず、ソルのみが成宗に対面します。
ガムチャンから話は聞いていたものの、実際に彼女の膨らんだお腹を見て、ますます怒る成宗でしたが、臣下たちは、陰謀と言うには明確な証拠がない、と不問にするように進言。
文和王后もまた、ソルのために不問にしてくれるように頼まれ、結局謀反については不問にすると言い渡します。
しかし、手紙のやり取りを請け負っていたカン・ガムチャンについてはその罪で官位の剥奪。
また、慶州院君はソルとのことを問題にして流刑にするとの審判を下します。
知らせを受けたスとソルは流刑地へと護送されて行く慶州院君のところへと出向き、別れの挨拶をするソルと慶州院君。
こどもを産んだら必ず会いに行く、と言うソルと口づけを交し、護送地へと連れて行かれる慶州院君です。
慶州院君を見送り、力尽きたように倒れるソル。
産み月までまだ1か月あると言うのに陣痛の始まるソル…。
21話
難産の末、息子を産んだソルでしたが、出血が止まらず、そのまま息を引き取ってしまいます。
知らせを聞き、弔問に訪れた成宗でしたが、門前払いしようとするス。
王命と言っても通そうとしないスに、一瞬は彼女を捕えようとも思うのですが、思いとどまり、そのまま引き返す成宗です。
ソルは産まれた息子のことをスに託して亡くなったのですが、スの元で育てられれば復讐心を植え付けられてしまう、と宮殿で育てることにします。
抵抗するスでしたが、軍隊に囲まれてしまい、なすすべがありません。
王はその子に君の名を与えるのですが、黄州も慶州も避け、慶州院君の祖先の地である大良にちなみ、大良院君とします。
謀反の罪をでっち上げ、新羅系も明福宮も一挙に蹴落とそうとしていたウォンスンの方は計画が失敗に終わり、双方からつまはじきになっているようですね。
一方、ソルの出産と死の知らせは慶州院君にももたらされます。
ソルの後を追おうとする慶州院君でしたが、子供のことを言われ、思いとどまります。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ22話~27話
いよいよ遼の第1次侵攻です。
ヒロインというよりヒーローな千秋太后。
時代劇で戦う女の人というと、ビジュアル的に若い女性を活躍させる一つのキャラって扱いが多いのですが、このドラマでは主役ですからね。
最初に見た時にはちょっとひいてしまったチェ・シラのいでたちでしたが、ストーリーの中で見ていると、ほんとにかっこいいです♪
あらすじの中で契丹と遼の表記が混在していますが、この頃契丹の建てた国が遼。
遼の軍隊は契丹軍、と言っていますが、これを遼軍というのはなんか変なんで、混在しているままにしています。
それでは、あらすじです。

ヒロインというよりヒーローな千秋太后。
時代劇で戦う女の人というと、ビジュアル的に若い女性を活躍させる一つのキャラって扱いが多いのですが、このドラマでは主役ですからね。
最初に見た時にはちょっとひいてしまったチェ・シラのいでたちでしたが、ストーリーの中で見ていると、ほんとにかっこいいです♪
あらすじの中で契丹と遼の表記が混在していますが、この頃契丹の建てた国が遼。
遼の軍隊は契丹軍、と言っていますが、これを遼軍というのはなんか変なんで、混在しているままにしています。
それでは、あらすじです。

22話
1年後、993年。
高麗の北では契丹の建てた国、遼の大軍が動き始めています。
商売の途中、サガムンがその軍を目撃し、明福宮へとその報告がが入ります。
急を要する、と、スは開京の北方系の朝臣に会いに行きます。
そこにはちょうど、カン・ガムチャンも来ていたのね。
彼は流刑になった慶州院君と共に暮らしており、今回は慶州院君の、わが子を自分の手元で育てたい、との成宗宛の書簡を持って頼みに来ていたようです。
ガムチャンが契丹軍侵攻の知らせを会議で王に報告するも、明福宮の情報だという事で動くことに難色を示す成宗たち。
結局、遼が攻めてくることは無いだろう、と偵察兵すら派遣することを拒否する成宗です。
しかし、文和王后の父のウォンスンは時流を読むのに長けた商人、ひそかに穀物の買い占めと宋に逃げる手はずを整えています。
偵察兵さえ送らない、という成宗の方針に落胆するものの、契丹軍を少しでも足止めするために渤海遺民や女真族にも助けを求め、自ら軍を組織するス。
戦争に負けた場合、この時代の風習として、王子が人質にとられてしまうため、国と息子を守るためには立ち上がるしかないスなのです。
やがて、高麗軍の方でも契丹軍が進行中であることを掴み、ようやく軍を組織します。
大軍史を本隊と共に安北府に、中軍史(ソ・ヒ)を北界東路の泰州に、そして下軍使は西京へと配置。西京には王も向かいます。
でも、対外的には軍事衝突を避ける政策をとっていたため、軍力はかなり不足しています。
その上、少し前に宋からの援軍要請を断ったことがあったため、宋からの援軍も望めません。
そんな折、誰よりも北方の事情に詳しいカン・ガムチャンの軍職復帰を願い出る北方系朝臣ソ・ヒです。
スの方は川を渡ろうとしている契丹軍の進攻を遅らせるため、彼らの築いた浮橋を燃やし、軍営内にも攻め込み、武器庫に火を放ちます。
この作戦は大成功だったのですが、次なる策として、内伏して契丹軍を攻撃しよう、と相談していた時に逆に契丹軍から攻撃を受けてしまいます。
契丹軍の偵察隊と遭遇してしまったのね。
苦戦を強いられたものの、何とか勝利するス達です。
彼らが偵察隊だったため、本体がこちらに来るのは間違いない、と、計画通り、その場所に内伏していたス達なのですが、契丹軍は実は西路と東路の2方向に偵察隊を出しており、もう一方のルートの東路を取ったようです。
偵察に出した兵からその報告を受けたス達は、直ちにそちらに向かうのですが、直接そちらに通じる道はなく、一旦は後戻りを余儀なくされるス達…。
23話
ス達が待ち伏せをしていた西路の方は大軍が侵攻するには都合の良い道だったのですが、契丹軍の方はその裏をかき、険しい東路の方を進みます。
契丹侵攻の知らせは高麗軍にも届くのですが、こちらはまだ、敵を迎え撃つ準備が整っていません。
先鋒隊を出し、足止めをする策に出ます。
ところが、その先鋒隊の将軍ユン・ソアンは交戦を避けろと言われていたにもかからわず、強引に攻め入り、敵の誘因策に引っかかってしまい、全滅してしまいユン・ソアンは捕まってしまいます。
一方、慶州院君の元には息子の大良院君が送り届けられています。
成宗は慶州院君が大良院君を手元で育てることを許可したのね。
西京では、先鋒隊全滅のニュースを受け、議論がなされています。
新羅系はすぐさま降伏しようと主張するのですが、結局時期尚早と、使臣を送ることを決定する成宗。
ウォンスンは負けるに決まっている闘いだ、とすぐさま手元の商品をすべて金に替え、国外逃亡の準備です。
そして、泰州にいるソ・ヒの率いる高麗軍の本隊の前に、とうとう遼の大軍が姿を現します。
なすすべもなく、取り囲まれてしまう高麗軍。
そこにようやく、ス達も到着するのですが、正攻法では多勢に無勢、為すすべがありません。
そこで、補給部隊を攻撃することにするス達です。
でも、浮橋の攻撃で痛い目に遭っている契丹軍は守備に力を注いでおり、なかなか隙がありません。
火矢で攻撃したとしても、守備の人員が多いため、すぐに消し止められてしまいます。
そこで、石油を使う攻撃をしようとするのですが、その為には陣営にもぐりこまなければなりません。
多少のことではおびき出す作戦には乗ってこないだろう契丹軍に対し、馬を逃がし、隙を作るス達。
作戦は成功し、石油を撒くことに成功したス達でしたが、いざ、火をつけようとしていたところに、契丹軍が現れます。
ス達の動きを偵察隊が掴み、ジョンニョル将軍率いる小隊が補給部隊を見に来たのね。
24話
契丹軍の攻撃を受け、絶体絶命のス達でしたが、馬を放った別部隊が戻り、火矢を放つことに成功。
契丹軍が消火に手を取られる中、カン・ジョもやって来て、ス達は攻勢に転じ、無事切り抜けます。
泰州の高麗軍を攻撃している契丹軍の方は必至の防御を受け、彼らを打ち破ることができません。
そこに、補給部隊がやられたとの知らせも入り、一旦退却する高麗軍です。
ス達も攻撃を終えると泰州にやって来て、高麗軍と合流しています。
契丹軍の方からは使者がやって来ます。
高句麗の旧領は自分たちのものだ、と主張する使者でしたが、成宗への書簡を燃やしてしまうソ・ヒです。
翌日になり、成宗の出した使臣がソ・ヒたちの軍営にやって来ます。
戦況の説明も聞かず、そのまま契丹軍営へと出向く使臣。
契丹軍の総司令官である東京留守は、成宗と臣僚がすべてやって来て、降伏しろ、と要求。
契丹の軍が80万だと聞かされ、震え上がる使臣にもう一つの案がある、と高句麗旧領の割譲を言う総司令官です。
高麗軍の軍営に戻って来た使臣から、契丹軍が80万と訊き、それはハッタリだと思うソ・ヒ達。
でも、斥候が戻って来るのを待つように言うソ・ヒの意見も聞かず、そのまま成宗の元へと帰ってしまう使臣です。
ソ・ヒ達の見立てでは、いくら多くても10万なのですが、使臣の報告を受けた王は鵜呑みにするだろう、と危惧するス達。
スは、このままではだめだと思い、成宗の元へと向かいます。
彼女が出発した後にそのことを知るソ・ヒ達なのですが、スが説得に当たると逆効果になる恐れがある、とソ・ヒもまた、彼女を追って成宗の元へと向かいます。
成宗に謁見したスなのですが、すでに成宗は西京を明け渡し、西京以北を譲る決定をして王命を出しています。
王命の撤回を求めるスなのですが、危惧した通り、結局は喧嘩になってしまい、スは牢へと連れて行かれます。
その途中、彼女に会い、事情を知るソ・ヒ。
彼は成宗に、敵の数がハッタリであることを言うのですが、民の血を流したくない、と考えを変えようとしない王。
ソ・ヒは契丹の要求が高句麗旧領であり、こちらの案では満足しないだろうし、一度譲ればどこまでも譲ることになる、と主張します。
そして自分にもう一度戦う機会をくれるようにと強く願い出るソ・ヒです。
25話
王は遼と再び交渉を行うことにし、西京に残り、スは牢から解放されます。
でも、前線に戻ることは許されず、戦闘地から遠い安北府の西にある安戎鎮へと行くことに。
スは逆らおうとするのですが、ソ・ヒから、安戎鎮も要地だと説得され、従います。
安戎鎮の鎮長は酒に溺れているばかりの人物。
しかし、そこには渤海の最後の王子の息子だと言われる人物がおり、彼は兵士たちに信頼されているようです。
一方、契丹軍はジョンニョル将軍率いる別働隊を安北府の東にある延州へと向かわせます。
陽動作戦で、そちらに西京の手前の最後の砦となる安北府の兵を誘い込み、その間に本隊で別の場所を攻撃しようとしているのね。
ガムチャンは延州へ向かうのですが、その攻撃が陽動作戦だと見抜いているため、絶対にのろしを上げないように村長に命じています。
そして、ついに契丹軍の攻撃が始まります。
安戎鎮はまだ、戦争の前触れもなく、静かです。
そこでチヤンに、成宗がこの戦争に負け、契丹に屈服するようならば、兄も官僚たちも追い出し、自分が高麗を守る、との決意を語っています。
26話
ガムチャンが向かった延州はは激戦となっています。
ガムチャンのことを信じられない村長は、のろしを上げて援軍を呼ぼうとするのですが、ガムチャンが気付き、何とか阻止。
そうこうしているうちに契丹軍が退却します。
でも、村長はすでに息子を安北府に送ってしまっているのね。
その報告はすぐに西京にいる成宗にも伝わり、朝廷も成宗に西京の放棄を進言します。
そんな中、北方系の朝臣が一人、身を挺して王に留まるように進言。
王も結論を先送りにします。
安戒鎮では、スが王をも追い出す、と言った言葉にチヤンが同調したことをカン・ジョが戒めています。
しかし、カン・ジョの部下ではない、と対立するチヤン。
一発束髪ってところだったのですが、そこにスがやって来て、二人を止めています。
サガムンは契丹軍が安戒鎮へと向かっている、との情報を得るのですが、何があっても助けに来るなと言われていたため、サイルラを高麗軍にその情報を伝えに行かせます。
そして、いよいよ契丹軍が安戒鎮へと攻め込んできます。
ス達が先頭に立ち、やって来る兵を食い止め、城の守りを固める時間を稼ぎます。
しかし、城を守る鎮長は自分の命が惜しいと降伏しようと…。
スは自分の身分を明かし、兵たちに励まし、遼の使者に矢を放ち、抗戦です。
高麗軍に向かったサイルラは遼側のスパイと思われ、斬られる寸前でしたが、そこにガムチャンがやって来て、彼女の身分を保証。
そして、彼女の情報と自分の読みには齟齬が無い、と命を懸けて進言、危機に陥っていた安戒鎮に駆けつけます。
一気に形勢逆転となり、契丹軍は逃げるのですが、彼らを深追いするス。
彼女の姿に気付き、チヤンもまた、彼女の後を追っています。
一方、ソ・ヒは使者として契丹軍の総司令官と会っています…。
27話
ソ・ヒが契丹軍の総司令官と面会している時に契丹軍の伝令が延州での任務を終えた、との報告をしています。
その話を聞き、延州で何かがあったのは間違いない、と思うものの、ガムチャンはまだ戻って来ず、事情のつかめないソ・ヒ達です。
でも、ほどなくガムチャンが戻って来て、安戒鎮での戦闘の報告をしています。
全滅の覚悟で戦い続けるか、和睦するかを悩むソ・ヒに、和睦を勧めるガムチャンです。
一方、逃亡する契丹軍のジョンニョル将軍らを追っているス。
チヤンもようやく追いつくのですが、契丹軍の罪人部隊に囲まれ、追い詰められてしまいます。
カン・ジョもスがいなくなったことに気付き、探しに行くのですが、彼も罪人部隊に阻まれ、なかなか追いつくことができません。
そんな中、ついに崖の先端に追い詰められてしまったスとチヤン。
二人を殺そうとしていた罪人部隊ですが、そこにジュンニョルが現れ、スが王族らしいと、生け捕りにしようとします。
高麗の重荷にはなりたくない、と言って、崖から川に向け飛び降りるス。チヤンも後を追います。
水中でスを見つけ、彼女を岸に引き上げ命を助けるチヤンです。
安戒鎮での契丹軍敗戦の知らせが遼の東京留守の元に届きます。
予想外の結果に驚いている東京留守でしたが、そこにふたたび高麗軍からの使者が来たと言う報告が入ります。
やって来たのはソ・ヒ達です。
闘いは高麗側の勝利ですから、高麗は契丹から逆に、江東6州などの領有を認めさせ、そのかわり、高麗は宋との断交、契丹の年号を受け入れることを条件に和睦を結びます。
ただちに西京の成宗の元へと報告するソ・ヒ。
新羅系の朝臣たちはこちらの譲歩条件に難色を示すのですが、新羅系の主張通りに降伏していたならば、当然従わされる条件のため、それ以上は何も言えません。
一方、行方不明になったスとチヤンはカン・ジョ達が捜しているのですが、遼のジョンニョル将軍もまた、自分の敗戦の責任を逃れるためにスを捕まえよう、と探し回っています。
何とか契丹軍の追撃から逃れて洞窟に避難したスとチヤンでしたが、河に落ちた後、冬の雨にも濡れたスは寒さのあまり気を失ってしまいます。
チヤンは自分の体温でスを温め一夜を過ごし、スも意識を取り戻します。
一安心した二人でしたが、洞窟を出たところで契丹軍に襲われ、捕えられてしまうスとチヤンです。
28話
捕えられたスとチヤンでしたが、高麗側も彼らを探しており、その呼び声から、彼女が王族、しかも先王の妃で現王の妹、そして後継者の母だと知り、利用価値があるかもしれないと生かしておくことにするジュンニョル将軍。
そして、彼の元にも和睦を結んだとの知らせがもたらされ、スを自分たちが生き残るためのカードにしようと思うジョンニョル将軍です。
カン・ジョは安戒鎮の軍隊とともにスを探し回っているのですが見つからず、戦勝のねぎらいに成宗に呼ばれた鎮長と共に成宗の元に行き、スの捜索を願い出ます。
快諾する成宗。そして、鎮長が戦う前に降伏しようとしていたことがばれてしまい、鎮長は降格されています。
スの捜索は1か月続くのですが、手掛かりは見つからず、だんだんとあきらめムードが漂い始めますが、カン・ジョとサイルラは諦めてはいません。
一方、今回の戦で朝廷の主導権が北方系に移ってしまった事に頭を痛める新羅系朝臣たち。
彼らは成宗を宋と手を組ませ、遼を攻撃させよう、などと考えているようです。
捕まっているスとチヤンの方は、スは客扱いでチヤンは牢に入れられています。
チヤンの牢には契丹との最初の戦いで負けた隊長ユン・ソアンもいます。
二人で力を合わせ、スの救出を試みるチヤン達。
隊長が囮になっている間にチヤンがスを連れ出し、城外へと逃げることに成功するのですが、この時にチヤンは矢を受け、深い傷を負っています。
チヤン馬に乗せて高麗へと向かうスでしたが、だんだんと力が抜けて行き、馬にも乗っていられないほどになってしまったチヤン。
近くの小屋で手当てをするスでしたが、そこにジョンニョル将軍が軍を率いてやって来ます。
チヤンの命を救うことを条件にジョンニョル将軍に従い、再び城へと戻ったスは遼の蕭太后の前へと連れて行かれます。
1年後、993年。
高麗の北では契丹の建てた国、遼の大軍が動き始めています。
商売の途中、サガムンがその軍を目撃し、明福宮へとその報告がが入ります。
急を要する、と、スは開京の北方系の朝臣に会いに行きます。
そこにはちょうど、カン・ガムチャンも来ていたのね。
彼は流刑になった慶州院君と共に暮らしており、今回は慶州院君の、わが子を自分の手元で育てたい、との成宗宛の書簡を持って頼みに来ていたようです。
ガムチャンが契丹軍侵攻の知らせを会議で王に報告するも、明福宮の情報だという事で動くことに難色を示す成宗たち。
結局、遼が攻めてくることは無いだろう、と偵察兵すら派遣することを拒否する成宗です。
しかし、文和王后の父のウォンスンは時流を読むのに長けた商人、ひそかに穀物の買い占めと宋に逃げる手はずを整えています。
偵察兵さえ送らない、という成宗の方針に落胆するものの、契丹軍を少しでも足止めするために渤海遺民や女真族にも助けを求め、自ら軍を組織するス。
戦争に負けた場合、この時代の風習として、王子が人質にとられてしまうため、国と息子を守るためには立ち上がるしかないスなのです。
やがて、高麗軍の方でも契丹軍が進行中であることを掴み、ようやく軍を組織します。
大軍史を本隊と共に安北府に、中軍史(ソ・ヒ)を北界東路の泰州に、そして下軍使は西京へと配置。西京には王も向かいます。
でも、対外的には軍事衝突を避ける政策をとっていたため、軍力はかなり不足しています。
その上、少し前に宋からの援軍要請を断ったことがあったため、宋からの援軍も望めません。
そんな折、誰よりも北方の事情に詳しいカン・ガムチャンの軍職復帰を願い出る北方系朝臣ソ・ヒです。
スの方は川を渡ろうとしている契丹軍の進攻を遅らせるため、彼らの築いた浮橋を燃やし、軍営内にも攻め込み、武器庫に火を放ちます。
この作戦は大成功だったのですが、次なる策として、内伏して契丹軍を攻撃しよう、と相談していた時に逆に契丹軍から攻撃を受けてしまいます。
契丹軍の偵察隊と遭遇してしまったのね。
苦戦を強いられたものの、何とか勝利するス達です。
彼らが偵察隊だったため、本体がこちらに来るのは間違いない、と、計画通り、その場所に内伏していたス達なのですが、契丹軍は実は西路と東路の2方向に偵察隊を出しており、もう一方のルートの東路を取ったようです。
偵察に出した兵からその報告を受けたス達は、直ちにそちらに向かうのですが、直接そちらに通じる道はなく、一旦は後戻りを余儀なくされるス達…。
23話
ス達が待ち伏せをしていた西路の方は大軍が侵攻するには都合の良い道だったのですが、契丹軍の方はその裏をかき、険しい東路の方を進みます。
契丹侵攻の知らせは高麗軍にも届くのですが、こちらはまだ、敵を迎え撃つ準備が整っていません。
先鋒隊を出し、足止めをする策に出ます。
ところが、その先鋒隊の将軍ユン・ソアンは交戦を避けろと言われていたにもかからわず、強引に攻め入り、敵の誘因策に引っかかってしまい、全滅してしまいユン・ソアンは捕まってしまいます。
一方、慶州院君の元には息子の大良院君が送り届けられています。
成宗は慶州院君が大良院君を手元で育てることを許可したのね。
西京では、先鋒隊全滅のニュースを受け、議論がなされています。
新羅系はすぐさま降伏しようと主張するのですが、結局時期尚早と、使臣を送ることを決定する成宗。
ウォンスンは負けるに決まっている闘いだ、とすぐさま手元の商品をすべて金に替え、国外逃亡の準備です。
そして、泰州にいるソ・ヒの率いる高麗軍の本隊の前に、とうとう遼の大軍が姿を現します。
なすすべもなく、取り囲まれてしまう高麗軍。
そこにようやく、ス達も到着するのですが、正攻法では多勢に無勢、為すすべがありません。
そこで、補給部隊を攻撃することにするス達です。
でも、浮橋の攻撃で痛い目に遭っている契丹軍は守備に力を注いでおり、なかなか隙がありません。
火矢で攻撃したとしても、守備の人員が多いため、すぐに消し止められてしまいます。
そこで、石油を使う攻撃をしようとするのですが、その為には陣営にもぐりこまなければなりません。
多少のことではおびき出す作戦には乗ってこないだろう契丹軍に対し、馬を逃がし、隙を作るス達。
作戦は成功し、石油を撒くことに成功したス達でしたが、いざ、火をつけようとしていたところに、契丹軍が現れます。
ス達の動きを偵察隊が掴み、ジョンニョル将軍率いる小隊が補給部隊を見に来たのね。
24話
契丹軍の攻撃を受け、絶体絶命のス達でしたが、馬を放った別部隊が戻り、火矢を放つことに成功。
契丹軍が消火に手を取られる中、カン・ジョもやって来て、ス達は攻勢に転じ、無事切り抜けます。
泰州の高麗軍を攻撃している契丹軍の方は必至の防御を受け、彼らを打ち破ることができません。
そこに、補給部隊がやられたとの知らせも入り、一旦退却する高麗軍です。
ス達も攻撃を終えると泰州にやって来て、高麗軍と合流しています。
契丹軍の方からは使者がやって来ます。
高句麗の旧領は自分たちのものだ、と主張する使者でしたが、成宗への書簡を燃やしてしまうソ・ヒです。
翌日になり、成宗の出した使臣がソ・ヒたちの軍営にやって来ます。
戦況の説明も聞かず、そのまま契丹軍営へと出向く使臣。
契丹軍の総司令官である東京留守は、成宗と臣僚がすべてやって来て、降伏しろ、と要求。
契丹の軍が80万だと聞かされ、震え上がる使臣にもう一つの案がある、と高句麗旧領の割譲を言う総司令官です。
高麗軍の軍営に戻って来た使臣から、契丹軍が80万と訊き、それはハッタリだと思うソ・ヒ達。
でも、斥候が戻って来るのを待つように言うソ・ヒの意見も聞かず、そのまま成宗の元へと帰ってしまう使臣です。
ソ・ヒ達の見立てでは、いくら多くても10万なのですが、使臣の報告を受けた王は鵜呑みにするだろう、と危惧するス達。
スは、このままではだめだと思い、成宗の元へと向かいます。
彼女が出発した後にそのことを知るソ・ヒ達なのですが、スが説得に当たると逆効果になる恐れがある、とソ・ヒもまた、彼女を追って成宗の元へと向かいます。
成宗に謁見したスなのですが、すでに成宗は西京を明け渡し、西京以北を譲る決定をして王命を出しています。
王命の撤回を求めるスなのですが、危惧した通り、結局は喧嘩になってしまい、スは牢へと連れて行かれます。
その途中、彼女に会い、事情を知るソ・ヒ。
彼は成宗に、敵の数がハッタリであることを言うのですが、民の血を流したくない、と考えを変えようとしない王。
ソ・ヒは契丹の要求が高句麗旧領であり、こちらの案では満足しないだろうし、一度譲ればどこまでも譲ることになる、と主張します。
そして自分にもう一度戦う機会をくれるようにと強く願い出るソ・ヒです。
25話
王は遼と再び交渉を行うことにし、西京に残り、スは牢から解放されます。
でも、前線に戻ることは許されず、戦闘地から遠い安北府の西にある安戎鎮へと行くことに。
スは逆らおうとするのですが、ソ・ヒから、安戎鎮も要地だと説得され、従います。
安戎鎮の鎮長は酒に溺れているばかりの人物。
しかし、そこには渤海の最後の王子の息子だと言われる人物がおり、彼は兵士たちに信頼されているようです。
一方、契丹軍はジョンニョル将軍率いる別働隊を安北府の東にある延州へと向かわせます。
陽動作戦で、そちらに西京の手前の最後の砦となる安北府の兵を誘い込み、その間に本隊で別の場所を攻撃しようとしているのね。
ガムチャンは延州へ向かうのですが、その攻撃が陽動作戦だと見抜いているため、絶対にのろしを上げないように村長に命じています。
そして、ついに契丹軍の攻撃が始まります。
安戎鎮はまだ、戦争の前触れもなく、静かです。
そこでチヤンに、成宗がこの戦争に負け、契丹に屈服するようならば、兄も官僚たちも追い出し、自分が高麗を守る、との決意を語っています。
26話
ガムチャンが向かった延州はは激戦となっています。
ガムチャンのことを信じられない村長は、のろしを上げて援軍を呼ぼうとするのですが、ガムチャンが気付き、何とか阻止。
そうこうしているうちに契丹軍が退却します。
でも、村長はすでに息子を安北府に送ってしまっているのね。
その報告はすぐに西京にいる成宗にも伝わり、朝廷も成宗に西京の放棄を進言します。
そんな中、北方系の朝臣が一人、身を挺して王に留まるように進言。
王も結論を先送りにします。
安戒鎮では、スが王をも追い出す、と言った言葉にチヤンが同調したことをカン・ジョが戒めています。
しかし、カン・ジョの部下ではない、と対立するチヤン。
一発束髪ってところだったのですが、そこにスがやって来て、二人を止めています。
サガムンは契丹軍が安戒鎮へと向かっている、との情報を得るのですが、何があっても助けに来るなと言われていたため、サイルラを高麗軍にその情報を伝えに行かせます。
そして、いよいよ契丹軍が安戒鎮へと攻め込んできます。
ス達が先頭に立ち、やって来る兵を食い止め、城の守りを固める時間を稼ぎます。
しかし、城を守る鎮長は自分の命が惜しいと降伏しようと…。
スは自分の身分を明かし、兵たちに励まし、遼の使者に矢を放ち、抗戦です。
高麗軍に向かったサイルラは遼側のスパイと思われ、斬られる寸前でしたが、そこにガムチャンがやって来て、彼女の身分を保証。
そして、彼女の情報と自分の読みには齟齬が無い、と命を懸けて進言、危機に陥っていた安戒鎮に駆けつけます。
一気に形勢逆転となり、契丹軍は逃げるのですが、彼らを深追いするス。
彼女の姿に気付き、チヤンもまた、彼女の後を追っています。
一方、ソ・ヒは使者として契丹軍の総司令官と会っています…。
27話
ソ・ヒが契丹軍の総司令官と面会している時に契丹軍の伝令が延州での任務を終えた、との報告をしています。
その話を聞き、延州で何かがあったのは間違いない、と思うものの、ガムチャンはまだ戻って来ず、事情のつかめないソ・ヒ達です。
でも、ほどなくガムチャンが戻って来て、安戒鎮での戦闘の報告をしています。
全滅の覚悟で戦い続けるか、和睦するかを悩むソ・ヒに、和睦を勧めるガムチャンです。
一方、逃亡する契丹軍のジョンニョル将軍らを追っているス。
チヤンもようやく追いつくのですが、契丹軍の罪人部隊に囲まれ、追い詰められてしまいます。
カン・ジョもスがいなくなったことに気付き、探しに行くのですが、彼も罪人部隊に阻まれ、なかなか追いつくことができません。
そんな中、ついに崖の先端に追い詰められてしまったスとチヤン。
二人を殺そうとしていた罪人部隊ですが、そこにジュンニョルが現れ、スが王族らしいと、生け捕りにしようとします。
高麗の重荷にはなりたくない、と言って、崖から川に向け飛び降りるス。チヤンも後を追います。
水中でスを見つけ、彼女を岸に引き上げ命を助けるチヤンです。
安戒鎮での契丹軍敗戦の知らせが遼の東京留守の元に届きます。
予想外の結果に驚いている東京留守でしたが、そこにふたたび高麗軍からの使者が来たと言う報告が入ります。
やって来たのはソ・ヒ達です。
闘いは高麗側の勝利ですから、高麗は契丹から逆に、江東6州などの領有を認めさせ、そのかわり、高麗は宋との断交、契丹の年号を受け入れることを条件に和睦を結びます。
ただちに西京の成宗の元へと報告するソ・ヒ。
新羅系の朝臣たちはこちらの譲歩条件に難色を示すのですが、新羅系の主張通りに降伏していたならば、当然従わされる条件のため、それ以上は何も言えません。
一方、行方不明になったスとチヤンはカン・ジョ達が捜しているのですが、遼のジョンニョル将軍もまた、自分の敗戦の責任を逃れるためにスを捕まえよう、と探し回っています。
何とか契丹軍の追撃から逃れて洞窟に避難したスとチヤンでしたが、河に落ちた後、冬の雨にも濡れたスは寒さのあまり気を失ってしまいます。
チヤンは自分の体温でスを温め一夜を過ごし、スも意識を取り戻します。
一安心した二人でしたが、洞窟を出たところで契丹軍に襲われ、捕えられてしまうスとチヤンです。
28話
捕えられたスとチヤンでしたが、高麗側も彼らを探しており、その呼び声から、彼女が王族、しかも先王の妃で現王の妹、そして後継者の母だと知り、利用価値があるかもしれないと生かしておくことにするジュンニョル将軍。
そして、彼の元にも和睦を結んだとの知らせがもたらされ、スを自分たちが生き残るためのカードにしようと思うジョンニョル将軍です。
カン・ジョは安戒鎮の軍隊とともにスを探し回っているのですが見つからず、戦勝のねぎらいに成宗に呼ばれた鎮長と共に成宗の元に行き、スの捜索を願い出ます。
快諾する成宗。そして、鎮長が戦う前に降伏しようとしていたことがばれてしまい、鎮長は降格されています。
スの捜索は1か月続くのですが、手掛かりは見つからず、だんだんとあきらめムードが漂い始めますが、カン・ジョとサイルラは諦めてはいません。
一方、今回の戦で朝廷の主導権が北方系に移ってしまった事に頭を痛める新羅系朝臣たち。
彼らは成宗を宋と手を組ませ、遼を攻撃させよう、などと考えているようです。
捕まっているスとチヤンの方は、スは客扱いでチヤンは牢に入れられています。
チヤンの牢には契丹との最初の戦いで負けた隊長ユン・ソアンもいます。
二人で力を合わせ、スの救出を試みるチヤン達。
隊長が囮になっている間にチヤンがスを連れ出し、城外へと逃げることに成功するのですが、この時にチヤンは矢を受け、深い傷を負っています。
チヤン馬に乗せて高麗へと向かうスでしたが、だんだんと力が抜けて行き、馬にも乗っていられないほどになってしまったチヤン。
近くの小屋で手当てをするスでしたが、そこにジョンニョル将軍が軍を率いてやって来ます。
チヤンの命を救うことを条件にジョンニョル将軍に従い、再び城へと戻ったスは遼の蕭太后の前へと連れて行かれます。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ28話~35話
千数太后の捕虜時代です。
蕭太后と千秋太后のかかわりが始まりますが、蕭太后は女傑なんですね。
この後の千秋太后の人生を見ると彼女に非常に似ているところがあるのですが、千秋太后は彼女から多くのことを学んだ、という設定なんでしょうね。
また、千秋太后とチヤンのラブラインが本格化します。
命を懸けて助け合う訳ですから、それも当然って感じですよね。
私はチヤンが最初から、千秋太后と恋愛関係に持って行こうと思っていたのではなく、恋愛感情が先にあって、それを利用しようと方向転換をした、という風に見ていたんですが、どうなんでしょうかね。
チヤンが最初に千秋太后を色仕掛けで落とす宣言をした時にも、部屋の障子に映る彼女のシルエットをうっとりと眺めていたように思いますし。
それでは、あらすじです。
蕭太后と千秋太后のかかわりが始まりますが、蕭太后は女傑なんですね。
この後の千秋太后の人生を見ると彼女に非常に似ているところがあるのですが、千秋太后は彼女から多くのことを学んだ、という設定なんでしょうね。
また、千秋太后とチヤンのラブラインが本格化します。
命を懸けて助け合う訳ですから、それも当然って感じですよね。
私はチヤンが最初から、千秋太后と恋愛関係に持って行こうと思っていたのではなく、恋愛感情が先にあって、それを利用しようと方向転換をした、という風に見ていたんですが、どうなんでしょうかね。
チヤンが最初に千秋太后を色仕掛けで落とす宣言をした時にも、部屋の障子に映る彼女のシルエットをうっとりと眺めていたように思いますし。
それでは、あらすじです。
28話
捕えられたスとチヤンでしたが、高麗側も彼らを探しており、その呼び声から、彼女が王族、しかも先王の妃で現王の妹、そして後継者の母だと知り、利用価値があるかもしれないと生かしておくことにするジュンニョル将軍。
そして、彼の元にも和睦を結んだとの知らせがもたらされ、スを自分たちが生き残るためのカードにしようと思うジョンニョル将軍です。
カン・ジョは安戒鎮の軍隊とともにスを探し回っているのですが見つからず、戦勝のねぎらいに成宗に呼ばれた鎮長と共に成宗の元に行き、スの捜索を願い出ます。
快諾する成宗。そして、鎮長が戦う前に降伏しようとしていたことが暴露されて、鎮長は降格されています。
スの捜索は1か月続くのですが、手掛かりは見つからず、だんだんとあきらめムードが漂い始めますが、カン・ジョとサイルラは諦めてはいません。
一方、今回の戦で朝廷の主導権が北方系に移ってしまった事に頭を痛める新羅系朝臣たち。
彼らは成宗を宋と手を組ませ、遼を攻撃させよう、などと考えているようです。
捕まっているスの方は客扱いで、チヤンは牢に入れられています。
チヤンの牢には契丹との最初の戦いで負けた隊長ユン・ソアンもいます。
二人で力を合わせ、スの救出を試みるチヤン達。
隊長が囮になっている間にチヤンがスを連れ出し、城外へと逃げることに成功するのですが、この時にチヤンは矢を受け、深い傷を負っています。
チヤン馬に乗せて高麗へと向かうスでしたが、だんだんと力が抜けて行き、馬にも乗っていられないほどになってしまったチヤン。
近くの小屋で手当てをするスでしたが、そこにジョンニョル将軍が軍を率いてやって来ます。
チヤンの命を救うことを条件にジョンニョル将軍に従い、再び城へと戻ったスは遼の蕭太后の前へと連れて行かれます。
29話
東京留守は蕭太后に、捕虜と引き換えに奪われた地を取り戻すことを提案するのですが、太后はスに、成宗に降伏を勧める書状を書け、と要求します。
もちろん断るスでしたが、チヤンを生かしたかったら、と脅す蕭太后。
スは隙を見て料理人の刀を取り上げ抵抗するのですが、抑え込まれてしまいます。
蕭太后は機会をやる、と言って女性護衛武士との一戦をさせることにします。
スが勝ったら、チヤンもスも助けてやろうと言うのですが、負けてしまうス。
それでもチヤンを助けてくれと頼むスです。
蕭太后の方はチヤンにターゲットを変え、彼にスが書状を書くように説得しろ、と命じます。
ところで、チヤンの正体がだいぶん分かって来ました。
彼の本名はキム・ヘンと言って、新羅の最後の王の息子だった麻衣王子の孫にあたるのね。
高麗の臣下となった新羅系朝臣たちは自分たちの保身のために彼の父らを殺し、彼の命も狙っていたようです。
でも、寺の住職の機転で名前を取り換えた本来のチヤンがヘンと名乗って殺され、新羅系の攻撃から逃れることができたようです。
一方、朝廷では成宗が、ソ・ヒたち北方系朝臣を昇進させ、新羅系を軒並み降格する人事を発表しています。
一度はチェ・ソムを陥れたウォンスンでしたが、ここに来てまた、手を結ぼう、と財宝を持ってチェ・ソムの家を訪れています。
チェ・ソムも恨みを忘れた訳ではないのですが、ウォンスンは王妃の父親。王妃から、王にふたたび取り立ててもらえるように口添えしてくれるように言って貰うことを条件に受け入れています。
その王妃の方は成宗が後悔の念で苦しんでいることを見て、ソンを連れて明福宮へと行くように、と進言。
それに従い、明福宮へとやって来た王とソンです。
王はカン・ジョに、将軍職に就き、明福宮を守るようにと言うのですが、断るカン・ジョです。
一方、チヤンの傷は癒え、意識を取り戻しています。
チヤンは捕まる寸前に、私の本当の名前は…と言いかけていたのね。
そのことを聞くスに、本名のことは言わず、スへの恋慕を口にしています。
30話
チヤンの、スを恋慕している、との告白に、無礼な!と怒るスでしたが、チヤンは、命までかけて救ってくれたのは、スにも気持ちがあるからなのではないか、と聞いてきます。
二人が牢から連れ出され、話はそこまでだったのですが、スもどうやら、自分の中にある気持ちに気付いている様子です。
チヤンの方はふたたび蕭太后の前に連れてこられ、スを説得する期限は一行が遼の首都である上京に着くまでだ、と言い渡されています。
明福宮の方は成宗とソンが開京に帰り、サイルラがカン・ジョに、スが遼にいるかもしれない、と相談しています。
契丹への道は閉ざされており、向こうの様子が全く分からないのね。
ヒャンビとサガムンは止めようとするのですが、なんとしても遼に探しに生きたいサイルラとカン・ジョ。
カンジョは開京に行き、遼に入る方法をカン・ガムチャンに相談に行きます。
遼への使臣を送る話を聞いたカン・ジョは、高麗からの使節団に自分たちを混ぜてくれ、と頼んでいまます。
ス達は上京に到着します。
道中スを説得できなかったチヤンは蕭太后に、スを虜にして情人になってみせるから、少し待ってくれ、と頼みます。
高麗に内紛が起こればそれは遼の利益になるということですね。
蕭太后は側近の男と愛人関係になっており、それを知っていたチヤン、自分も同じようになる、と言うのですが、女真族の商人ごときが、と一笑に付されてしまいます。
チヤンに生きるチャンスをやろう、と言う蕭太后、自分に忠誠心を証明するように、とスを殺すことを命じます。
上京についた捕虜たちは蕭太后と皇帝の前に連れてこられ、契丹に忠誠を誓うなら、兵士としての成功の道がある、と投降を勧められます。
上京までのつらい道程を経て、かなりの捕虜たちが寝返ってしまいます。
残った兵士は10人ずつ連れ出され、騎兵隊と戦わされて命を落としてゆき、スの番がやって来ます。
でも、スには特別な方法で戦わせる、と言い仮面の男と一対一で戦わさせる蕭太后。
勝ったものだけが生き残れる、と言う蕭太后です。
31話
仮面の男はチヤンです。
チヤンはどんどん攻め込んでくるのですが、とどめを刺すところで手を止め、逆にスが彼を刺します。
戦っている途中から、不審に思っていた様子のスは、すぐさま男の仮面を外し、チヤンと知り、泣き叫びます。
チヤンの傷は深く、腸までも傷つけており、出血も多いようです。
手術をして、彼を助けるのは蕭太后の情人、ハン・ドギャンです。
彼は契丹族ではなく、肝心の出身なのですが、実力もあり、政治的にも蕭太后の右腕となっている男です。
蕭太后がスに興味を持ったように、ドギャンはチヤンに興味を持ったようですね。
二人を戦わせたのも彼の提案で、ドギャンはチヤンのスに対する気持ちを見たかったようです。
スとチヤンに、蕭太后自分たちの若い頃を思い出す、と言っているドギャンと蕭太后。
蕭太后は二人を自分の部下にしたい、と思っているようです。
しかしチヤンの状態は予断を許さぬ状況で、スに看病させる蕭太后です。
一方、高麗の文和王后は、王に自分の父ウォンスンの不正な蓄財のことを話して、捕まえてくれるようにと言っています。
驚きながらも、軍を差し向け、ウォンスンを逮捕する王。
文和王后は、父に反省をさせると同時に、父と北方系や新羅系の官僚たちと父と和解をさせるため、しいては国の安定のために、強引な手に出たようですね。
王后自ら跪いて頼み込む姿に、心を動かされる官僚たちです。
上京ではチヤンが意識を取り戻します。
それを知った蕭太后はスを呼び、自分の臣下になるように言うのですが、国は捨てられない、と断るス。
蕭太后はスを、他の捕虜たちとともに、鉱山での労働に向かわせることにします。
そのことを知ったチヤン、出発しようとしていたスのところに行き、蕭太后に頭を下げるように言うのですが、拒否されます。
チヤンは続いて蕭太后のところに行き、スが王と仲が悪いことを話し、彼女を英雄として高麗に送り返せば、高麗国内で内紛がおこり、遼は難なく高麗を手中に収められる、、と提案するのですが、自分にあらがうものには罰を与えるのが自分の方式だと、断る蕭太后。
それを聞き、自分も鉱山行きを申し出るチヤンです。
カン・ジョはファンビ、サガムン兄妹、とともにガムチャンの配下に入り、遼への使臣団に同行しています。
遼に入ったところで、スが死んだと言う東京留守の話を伝えられる一行。
スの鎧を見せられても信じられないカン・ジョとサイルラでしたが、そこで会った渤海人の軍人に頼み、スが亡くなったという小屋へと出向く一行です。
そこでスが身につけていた物を見つけ、号泣するカン・ジョ…。
脱走した後、再び捕まった小屋のようですが、そこで死んだということになっているのね。
スの方は捕虜たちと鉱山へと着きます。
スに奴隷の烙印を押そうとする契丹側の人間からスを守ろうとするユン・ソアンをはじめとする捕虜たち…。
鉱山を支配する将軍は部下に、武器を持って来い、と命じます。
32話
鉱山の責任者である将軍のカン・シンは、じつは死んだと思われていたカン・ジョの弟だったのね。
カン・ジョがスの元にいることを知ったカン・シンですが、話の通りだとしたらスを助けたいが、にわかには信じられないと言っています。
でも、スは、カン・シンに脱出計画を持ち掛け、シンも迷ったものの、結局は一緒に脱出することにします。
ちょうど、チヤンを護送してきた軍隊がいたのですが、彼らを討ち、脱出するスとシン、そして捕虜たち。
スは、運ばれてきたのがチヤンと気付き、彼もいっしょに脱出です。
一方、王の元にもスの知らせはもたらされ、怒りのあまり、宋と手を組んででも契丹に復讐する、などと言っている王です。
ソンもまた、スが死んだとの知らせを聞きます。
ショックのあまり、また発作を起こし、気を失ってしまうソン。
カン・ジョの方は、このまま高麗へ帰るようにガムチャンが言うのですが、弟を探しに行く、とそのまま使臣団と共に上京へと行くと言うカン・ジョ。
スのことを教えてくれた渤海人の軍人から、彼の弟が生きていて上京にいる、と聞いたのね。
さて、ス達の脱走を知った蕭太后は追撃隊を出し、スとチヤン、カン・シンを生け捕りにするようにと命じています。
チヤンはまだ、身体が回復しておらず、逃げる間にどんどん悪化してきているようです。
なかなか進めない中、とうとう追撃隊が迫って来ています。
自分たちが盾になって時間を稼ぐ、と敵に向かって行くユン・ソアン。
その間に逃げる他の一行なのですが、チヤンはますます悪化しているようです。
足手まといにはなれない、と自分を置いて逃げるように言うチヤンなのですが、チヤンを諦めないス。
チヤンはついに馬を逆走させていきます。
追いかけようとするスに、ユン・ソアン達がスを逃がすためにチヤンが自ら犠牲になった、と諭し、先を急がせます。
しかし、一旦は舟に乗ったスでしたが、舟を漕ぎ出すと、戻ってしまいます。
チヤンのところに戻って行ったスでしたが、やがてそこに追撃隊がやって来て、囲まれてしまうスとチヤンです。
カン・ジョ達は上京に到着。
カン・ジョは弟が鉱山の責任者をしていたけれど、高麗の王族を含む捕虜たちと逃げた話を聞いています。
王族の人間が女で宮主と呼ばれていた、と聞き、スだと確信するカン・ジョです。
スとチヤンの方は王宮に連れ戻され、チヤンは治療を施され、スは再び蕭太后の前へと連れてこられています。
再び臣下になれ、と言う蕭太后に、逆に自分の臣下になれ、と言うス。
怒る蕭太后でしたが、やはりスを殺すことは許さず、高麗からの使臣が来たら処遇を決める、とそれまで牢に入れておくように命じています。
33話
スを公開処刑する、と言う蕭太后ですが、これは本心ではなく、噂を流そうとしての事のようです。
チヤンには、スに生への執着を持たせるよう、誘惑するように取引しているのね。
そして、スとともに逃げたカン・シンを捕えることが噂を流す目的です。
必ずスを助けに来るはずだ、と言う蕭太后の読みは当たっているようで、皇宮内に紛れ込んでいるシン。
公開処刑の噂はカン・ジョ達の耳にも入り、カン・ジョにも話を伝えています。
カン・ジョから話を聞いたガムチャンが、スはどこにいる、と蕭太后に尋ねるのですがしらばっくれる蕭太后です。
使臣の責任者にも話をするのですが、信じてもらえず、手のないカン・ジョ。
カン・ジョはスの居場所が分からないならば、蕭太后を人質にとる、と皇宮内に忍び込んでいます。
一方、スを助けに来たカン・シン。
でも、これは罠で、わざと警備を手薄にしていたのね。
すぐに囲まれてしまうシンとスです。
でも、そこに現れたのがカン・ジョです。
彼はたまたまチヤンのいる部屋の天井裏に潜んでいて、そこにやって来た太后に、シンがあらわれたの報告がなされたのね。
カン・ジョも助けに入ったものの、相手は多く、結局捕まってしまう、シン、ス、ジョ。
翌日、高麗の使臣団に事件を伝え、斬首にする、と言う契丹側。
彼らの話を聞いたスは、とうとう蕭太后の前に跪き、言うとおりにするから部下の罪を不問にして欲しいと…。
高麗の方では王は契丹に使臣団にを送っていいる最中にもかかわらず、宋と再び国交を結ぶことを臣下たちに打診しています。
34話
跪いて臣下になると言ったスですが、スのことを信じられない、と即答を避ける蕭太后です。
チヤンには、使臣団が帰ったら、死ぬつもりであると言うスですが、自分がドギャンを動かすから、頭を下げるように言うチヤン。
皇帝はスを殺すことを主張、ドギャンはチヤンの言ったスと王の対立は事実のようだ、と高麗に送り返すことを主張します。
蕭太后はスを臣下として手元に置きたかったようですが、結局ドギャンに説得され、送り返すことにします。
宋と再び国交を結ぶことを考えていた成宗にはソ・ヒが、宋と手を組んだところで自国のことに手いっぱいの宋から援軍は望めないとして、意味がないと諭しています。
それよりも軍備を整えることが必要だと主張するソ・ヒです。
蕭太后の方は高麗の使臣団に、スを送り返すが、東京留守の娘を高麗王に嫁がせることを条件にしています。
王の結婚を勝手に決めるわけにはいかない、と一度国に戻り、再び使臣団をよこすと答える使臣団です。
牢から解放されたカン・ジョはスに、チヤンが蕭太后と取引していたことを話し、裏切り者だから信用してはいけない、と言うのですが、自分も心ならずも蕭太后に頭を下げたのだ、と言って真剣には考えていない様子です。
でも、チヤンはサガムン兄妹に、大業を果たす時が近づいた、と言い、女真族に準備をするように伝えることを命じています。
スの心をつかんだ、と話すチヤン。心配するサガムン兄妹に、邪魔になればスを排除すると語り、その時には契丹の力を借りて排除できると言うチヤンです。
その後、ドギャンと話し、彼から高麗を手にする後押しをしてもらう約束を取り付けています。
高麗側の人間は皆、罪を不問にされたのですが、カン・ジョの弟のシンだけは、契丹側の兵士で、蕭太后を裏切った訳ですから、契丹としても彼を赦すわけにはいきません。
シンはカン・ジョに、渤海の再興を果たしてくれるように、そして、スと長生きしてくれるようにとの最後の手紙を残して処刑場の露と消えます。
一方、蕭太后は高麗の捕虜たちも帰そう、と話を持ち掛けてきます。
自分は彼らを解放したいが皇帝が反対している、と言い、武芸対決を行うことになります。
勝負は2勝2敗の引き分けとなり、高麗側にはもう、戦える人間がいません。
弓での対決ならば自分が参加できる、と名乗り出るス。
スは遼の皇帝との勝負をすることになります。
結果はスの勝ちとなり、捕虜は返してもらえることになるのですが、スに対しての怒りに震える皇帝です。
蕭太后はスのことを、自分の若い頃を見ているようだ、と気に入っているようなのですが、彼女はスに、野心もまた、植えつけているようですね。
スから、皇帝の座に就かないわけを訊かれ、自分が若い頃には唐の則天王后に憧れたが、今の自分は実質的には彼女以上にたくさんのものを得ている、と語る蕭太后。
彼女は自分の、中原征服の夢をスに語り聞かせています。
35話
スのところには、幼い頃のスに眼を射ぬかれ恨みを持っている男ムギが、蕭太后が呼んでいる、とやって来て、彼女を連れ出します。
でも、それはスを殺そうとしての嘘だったのね。
気付いたスでしたが、罪人部隊に襲われてしまいます。
そこに現れるのはカン・ジョ。
スが騙されて連れ出された、と知り追いかけて来たのね。
スは助けられ、ムギは捕まります。
当初はスに対する個人的な恨みから、と思われた襲撃理由でしたが、皇帝の命じたことである、と分かります。
それを知り、激怒する蕭太后。契丹が勢力を伸ばしてきたのは武力ではなく、異民族を包容してきたからだ、と諭します。
カン・ジョに礼を言ったスは、続けて、安戒鎮で話した、高麗を自分が納める、と言う話を実行に移す、と言っています。
従うことを約束するものの、万全の準備が必要だ、と言うカン・ジョです。
スはチヤンには、契丹であった出来事は忘れてくれ、と言います。
人の目が気になる? 命が助かったらもう自分は必要ないのか? と言うチヤンに、成宗に反逆する上でマイナスになることを語るス。
では、影のように生きる、と言うチヤンも拒否するスでしたが、諦めない、と言うチヤンです。
成宗はソ・ヒ達の反対を押し切って宋との国交を復活させると宣言するのですが、臣下たちの強い反対に遭い、激昂して倒れてしまいます。
成宗は以前に受けた毒矢の毒が抜けていないのね。
感情が高ぶると発作が起こるようです。
成宗の方は意識を取り戻したのですが、今度はソンがまた、意識を失くします。
ソンの病は典医に癲癇と診断されます。
駆けつけた成宗は、ソンの病が治せないばかりか、さらに悪化することも予想されるため、王位につけないかもしれない、と聞き、ショックを受けて再び倒れてしまいます。
絶対安静にしなければならない成宗は文和王后に政治を任せることにします。
文和王后はすぐさまソンの病のことをを聞いていた人間に口止めします。
病のことが知られれば後継者争いになることが予測されるからのようですね。
そして、スがいよいよ高麗に帰って来ます。
道々で民衆たちに歓迎されるス。
スが生きて帰って来たとの知らせは文和王后にももたらされます。
新羅派のボス、チェ・ソムに相談をする文和王后。
民衆の心を掴んでいるスの帰還は政治的に大波乱を起こすことになる、と心配する二人です。
スはチェ・ソムや王后の父のウォンスンを排除しようとするだろうと推測し、折り合わなければどちらかが死ぬことになるような戦いとなる、と決心するチェ・ソムと文和王后です。
二人は、今、スが話をすれば成宗は全てを真実だと思ってしまうだろう、と言い、病気を口実に王と会せないようにしようと示し合わしています。
スが王宮に到着します。
そこで初めて、成宗が病に臥せっていることを聞くス。
そして、政治を執り行っている文和王后と対面します。
捕えられたスとチヤンでしたが、高麗側も彼らを探しており、その呼び声から、彼女が王族、しかも先王の妃で現王の妹、そして後継者の母だと知り、利用価値があるかもしれないと生かしておくことにするジュンニョル将軍。
そして、彼の元にも和睦を結んだとの知らせがもたらされ、スを自分たちが生き残るためのカードにしようと思うジョンニョル将軍です。
カン・ジョは安戒鎮の軍隊とともにスを探し回っているのですが見つからず、戦勝のねぎらいに成宗に呼ばれた鎮長と共に成宗の元に行き、スの捜索を願い出ます。
快諾する成宗。そして、鎮長が戦う前に降伏しようとしていたことが暴露されて、鎮長は降格されています。
スの捜索は1か月続くのですが、手掛かりは見つからず、だんだんとあきらめムードが漂い始めますが、カン・ジョとサイルラは諦めてはいません。
一方、今回の戦で朝廷の主導権が北方系に移ってしまった事に頭を痛める新羅系朝臣たち。
彼らは成宗を宋と手を組ませ、遼を攻撃させよう、などと考えているようです。
捕まっているスの方は客扱いで、チヤンは牢に入れられています。
チヤンの牢には契丹との最初の戦いで負けた隊長ユン・ソアンもいます。
二人で力を合わせ、スの救出を試みるチヤン達。
隊長が囮になっている間にチヤンがスを連れ出し、城外へと逃げることに成功するのですが、この時にチヤンは矢を受け、深い傷を負っています。
チヤン馬に乗せて高麗へと向かうスでしたが、だんだんと力が抜けて行き、馬にも乗っていられないほどになってしまったチヤン。
近くの小屋で手当てをするスでしたが、そこにジョンニョル将軍が軍を率いてやって来ます。
チヤンの命を救うことを条件にジョンニョル将軍に従い、再び城へと戻ったスは遼の蕭太后の前へと連れて行かれます。
29話
東京留守は蕭太后に、捕虜と引き換えに奪われた地を取り戻すことを提案するのですが、太后はスに、成宗に降伏を勧める書状を書け、と要求します。
もちろん断るスでしたが、チヤンを生かしたかったら、と脅す蕭太后。
スは隙を見て料理人の刀を取り上げ抵抗するのですが、抑え込まれてしまいます。
蕭太后は機会をやる、と言って女性護衛武士との一戦をさせることにします。
スが勝ったら、チヤンもスも助けてやろうと言うのですが、負けてしまうス。
それでもチヤンを助けてくれと頼むスです。
蕭太后の方はチヤンにターゲットを変え、彼にスが書状を書くように説得しろ、と命じます。
ところで、チヤンの正体がだいぶん分かって来ました。
彼の本名はキム・ヘンと言って、新羅の最後の王の息子だった麻衣王子の孫にあたるのね。
高麗の臣下となった新羅系朝臣たちは自分たちの保身のために彼の父らを殺し、彼の命も狙っていたようです。
でも、寺の住職の機転で名前を取り換えた本来のチヤンがヘンと名乗って殺され、新羅系の攻撃から逃れることができたようです。
一方、朝廷では成宗が、ソ・ヒたち北方系朝臣を昇進させ、新羅系を軒並み降格する人事を発表しています。
一度はチェ・ソムを陥れたウォンスンでしたが、ここに来てまた、手を結ぼう、と財宝を持ってチェ・ソムの家を訪れています。
チェ・ソムも恨みを忘れた訳ではないのですが、ウォンスンは王妃の父親。王妃から、王にふたたび取り立ててもらえるように口添えしてくれるように言って貰うことを条件に受け入れています。
その王妃の方は成宗が後悔の念で苦しんでいることを見て、ソンを連れて明福宮へと行くように、と進言。
それに従い、明福宮へとやって来た王とソンです。
王はカン・ジョに、将軍職に就き、明福宮を守るようにと言うのですが、断るカン・ジョです。
一方、チヤンの傷は癒え、意識を取り戻しています。
チヤンは捕まる寸前に、私の本当の名前は…と言いかけていたのね。
そのことを聞くスに、本名のことは言わず、スへの恋慕を口にしています。
30話
チヤンの、スを恋慕している、との告白に、無礼な!と怒るスでしたが、チヤンは、命までかけて救ってくれたのは、スにも気持ちがあるからなのではないか、と聞いてきます。
二人が牢から連れ出され、話はそこまでだったのですが、スもどうやら、自分の中にある気持ちに気付いている様子です。
チヤンの方はふたたび蕭太后の前に連れてこられ、スを説得する期限は一行が遼の首都である上京に着くまでだ、と言い渡されています。
明福宮の方は成宗とソンが開京に帰り、サイルラがカン・ジョに、スが遼にいるかもしれない、と相談しています。
契丹への道は閉ざされており、向こうの様子が全く分からないのね。
ヒャンビとサガムンは止めようとするのですが、なんとしても遼に探しに生きたいサイルラとカン・ジョ。
カンジョは開京に行き、遼に入る方法をカン・ガムチャンに相談に行きます。
遼への使臣を送る話を聞いたカン・ジョは、高麗からの使節団に自分たちを混ぜてくれ、と頼んでいまます。
ス達は上京に到着します。
道中スを説得できなかったチヤンは蕭太后に、スを虜にして情人になってみせるから、少し待ってくれ、と頼みます。
高麗に内紛が起こればそれは遼の利益になるということですね。
蕭太后は側近の男と愛人関係になっており、それを知っていたチヤン、自分も同じようになる、と言うのですが、女真族の商人ごときが、と一笑に付されてしまいます。
チヤンに生きるチャンスをやろう、と言う蕭太后、自分に忠誠心を証明するように、とスを殺すことを命じます。
上京についた捕虜たちは蕭太后と皇帝の前に連れてこられ、契丹に忠誠を誓うなら、兵士としての成功の道がある、と投降を勧められます。
上京までのつらい道程を経て、かなりの捕虜たちが寝返ってしまいます。
残った兵士は10人ずつ連れ出され、騎兵隊と戦わされて命を落としてゆき、スの番がやって来ます。
でも、スには特別な方法で戦わせる、と言い仮面の男と一対一で戦わさせる蕭太后。
勝ったものだけが生き残れる、と言う蕭太后です。
31話
仮面の男はチヤンです。
チヤンはどんどん攻め込んでくるのですが、とどめを刺すところで手を止め、逆にスが彼を刺します。
戦っている途中から、不審に思っていた様子のスは、すぐさま男の仮面を外し、チヤンと知り、泣き叫びます。
チヤンの傷は深く、腸までも傷つけており、出血も多いようです。
手術をして、彼を助けるのは蕭太后の情人、ハン・ドギャンです。
彼は契丹族ではなく、肝心の出身なのですが、実力もあり、政治的にも蕭太后の右腕となっている男です。
蕭太后がスに興味を持ったように、ドギャンはチヤンに興味を持ったようですね。
二人を戦わせたのも彼の提案で、ドギャンはチヤンのスに対する気持ちを見たかったようです。
スとチヤンに、蕭太后自分たちの若い頃を思い出す、と言っているドギャンと蕭太后。
蕭太后は二人を自分の部下にしたい、と思っているようです。
しかしチヤンの状態は予断を許さぬ状況で、スに看病させる蕭太后です。
一方、高麗の文和王后は、王に自分の父ウォンスンの不正な蓄財のことを話して、捕まえてくれるようにと言っています。
驚きながらも、軍を差し向け、ウォンスンを逮捕する王。
文和王后は、父に反省をさせると同時に、父と北方系や新羅系の官僚たちと父と和解をさせるため、しいては国の安定のために、強引な手に出たようですね。
王后自ら跪いて頼み込む姿に、心を動かされる官僚たちです。
上京ではチヤンが意識を取り戻します。
それを知った蕭太后はスを呼び、自分の臣下になるように言うのですが、国は捨てられない、と断るス。
蕭太后はスを、他の捕虜たちとともに、鉱山での労働に向かわせることにします。
そのことを知ったチヤン、出発しようとしていたスのところに行き、蕭太后に頭を下げるように言うのですが、拒否されます。
チヤンは続いて蕭太后のところに行き、スが王と仲が悪いことを話し、彼女を英雄として高麗に送り返せば、高麗国内で内紛がおこり、遼は難なく高麗を手中に収められる、、と提案するのですが、自分にあらがうものには罰を与えるのが自分の方式だと、断る蕭太后。
それを聞き、自分も鉱山行きを申し出るチヤンです。
カン・ジョはファンビ、サガムン兄妹、とともにガムチャンの配下に入り、遼への使臣団に同行しています。
遼に入ったところで、スが死んだと言う東京留守の話を伝えられる一行。
スの鎧を見せられても信じられないカン・ジョとサイルラでしたが、そこで会った渤海人の軍人に頼み、スが亡くなったという小屋へと出向く一行です。
そこでスが身につけていた物を見つけ、号泣するカン・ジョ…。
脱走した後、再び捕まった小屋のようですが、そこで死んだということになっているのね。
スの方は捕虜たちと鉱山へと着きます。
スに奴隷の烙印を押そうとする契丹側の人間からスを守ろうとするユン・ソアンをはじめとする捕虜たち…。
鉱山を支配する将軍は部下に、武器を持って来い、と命じます。
32話
鉱山の責任者である将軍のカン・シンは、じつは死んだと思われていたカン・ジョの弟だったのね。
カン・ジョがスの元にいることを知ったカン・シンですが、話の通りだとしたらスを助けたいが、にわかには信じられないと言っています。
でも、スは、カン・シンに脱出計画を持ち掛け、シンも迷ったものの、結局は一緒に脱出することにします。
ちょうど、チヤンを護送してきた軍隊がいたのですが、彼らを討ち、脱出するスとシン、そして捕虜たち。
スは、運ばれてきたのがチヤンと気付き、彼もいっしょに脱出です。
一方、王の元にもスの知らせはもたらされ、怒りのあまり、宋と手を組んででも契丹に復讐する、などと言っている王です。
ソンもまた、スが死んだとの知らせを聞きます。
ショックのあまり、また発作を起こし、気を失ってしまうソン。
カン・ジョの方は、このまま高麗へ帰るようにガムチャンが言うのですが、弟を探しに行く、とそのまま使臣団と共に上京へと行くと言うカン・ジョ。
スのことを教えてくれた渤海人の軍人から、彼の弟が生きていて上京にいる、と聞いたのね。
さて、ス達の脱走を知った蕭太后は追撃隊を出し、スとチヤン、カン・シンを生け捕りにするようにと命じています。
チヤンはまだ、身体が回復しておらず、逃げる間にどんどん悪化してきているようです。
なかなか進めない中、とうとう追撃隊が迫って来ています。
自分たちが盾になって時間を稼ぐ、と敵に向かって行くユン・ソアン。
その間に逃げる他の一行なのですが、チヤンはますます悪化しているようです。
足手まといにはなれない、と自分を置いて逃げるように言うチヤンなのですが、チヤンを諦めないス。
チヤンはついに馬を逆走させていきます。
追いかけようとするスに、ユン・ソアン達がスを逃がすためにチヤンが自ら犠牲になった、と諭し、先を急がせます。
しかし、一旦は舟に乗ったスでしたが、舟を漕ぎ出すと、戻ってしまいます。
チヤンのところに戻って行ったスでしたが、やがてそこに追撃隊がやって来て、囲まれてしまうスとチヤンです。
カン・ジョ達は上京に到着。
カン・ジョは弟が鉱山の責任者をしていたけれど、高麗の王族を含む捕虜たちと逃げた話を聞いています。
王族の人間が女で宮主と呼ばれていた、と聞き、スだと確信するカン・ジョです。
スとチヤンの方は王宮に連れ戻され、チヤンは治療を施され、スは再び蕭太后の前へと連れてこられています。
再び臣下になれ、と言う蕭太后に、逆に自分の臣下になれ、と言うス。
怒る蕭太后でしたが、やはりスを殺すことは許さず、高麗からの使臣が来たら処遇を決める、とそれまで牢に入れておくように命じています。
33話
スを公開処刑する、と言う蕭太后ですが、これは本心ではなく、噂を流そうとしての事のようです。
チヤンには、スに生への執着を持たせるよう、誘惑するように取引しているのね。
そして、スとともに逃げたカン・シンを捕えることが噂を流す目的です。
必ずスを助けに来るはずだ、と言う蕭太后の読みは当たっているようで、皇宮内に紛れ込んでいるシン。
公開処刑の噂はカン・ジョ達の耳にも入り、カン・ジョにも話を伝えています。
カン・ジョから話を聞いたガムチャンが、スはどこにいる、と蕭太后に尋ねるのですがしらばっくれる蕭太后です。
使臣の責任者にも話をするのですが、信じてもらえず、手のないカン・ジョ。
カン・ジョはスの居場所が分からないならば、蕭太后を人質にとる、と皇宮内に忍び込んでいます。
一方、スを助けに来たカン・シン。
でも、これは罠で、わざと警備を手薄にしていたのね。
すぐに囲まれてしまうシンとスです。
でも、そこに現れたのがカン・ジョです。
彼はたまたまチヤンのいる部屋の天井裏に潜んでいて、そこにやって来た太后に、シンがあらわれたの報告がなされたのね。
カン・ジョも助けに入ったものの、相手は多く、結局捕まってしまう、シン、ス、ジョ。
翌日、高麗の使臣団に事件を伝え、斬首にする、と言う契丹側。
彼らの話を聞いたスは、とうとう蕭太后の前に跪き、言うとおりにするから部下の罪を不問にして欲しいと…。
高麗の方では王は契丹に使臣団にを送っていいる最中にもかかわらず、宋と再び国交を結ぶことを臣下たちに打診しています。
34話
跪いて臣下になると言ったスですが、スのことを信じられない、と即答を避ける蕭太后です。
チヤンには、使臣団が帰ったら、死ぬつもりであると言うスですが、自分がドギャンを動かすから、頭を下げるように言うチヤン。
皇帝はスを殺すことを主張、ドギャンはチヤンの言ったスと王の対立は事実のようだ、と高麗に送り返すことを主張します。
蕭太后はスを臣下として手元に置きたかったようですが、結局ドギャンに説得され、送り返すことにします。
宋と再び国交を結ぶことを考えていた成宗にはソ・ヒが、宋と手を組んだところで自国のことに手いっぱいの宋から援軍は望めないとして、意味がないと諭しています。
それよりも軍備を整えることが必要だと主張するソ・ヒです。
蕭太后の方は高麗の使臣団に、スを送り返すが、東京留守の娘を高麗王に嫁がせることを条件にしています。
王の結婚を勝手に決めるわけにはいかない、と一度国に戻り、再び使臣団をよこすと答える使臣団です。
牢から解放されたカン・ジョはスに、チヤンが蕭太后と取引していたことを話し、裏切り者だから信用してはいけない、と言うのですが、自分も心ならずも蕭太后に頭を下げたのだ、と言って真剣には考えていない様子です。
でも、チヤンはサガムン兄妹に、大業を果たす時が近づいた、と言い、女真族に準備をするように伝えることを命じています。
スの心をつかんだ、と話すチヤン。心配するサガムン兄妹に、邪魔になればスを排除すると語り、その時には契丹の力を借りて排除できると言うチヤンです。
その後、ドギャンと話し、彼から高麗を手にする後押しをしてもらう約束を取り付けています。
高麗側の人間は皆、罪を不問にされたのですが、カン・ジョの弟のシンだけは、契丹側の兵士で、蕭太后を裏切った訳ですから、契丹としても彼を赦すわけにはいきません。
シンはカン・ジョに、渤海の再興を果たしてくれるように、そして、スと長生きしてくれるようにとの最後の手紙を残して処刑場の露と消えます。
一方、蕭太后は高麗の捕虜たちも帰そう、と話を持ち掛けてきます。
自分は彼らを解放したいが皇帝が反対している、と言い、武芸対決を行うことになります。
勝負は2勝2敗の引き分けとなり、高麗側にはもう、戦える人間がいません。
弓での対決ならば自分が参加できる、と名乗り出るス。
スは遼の皇帝との勝負をすることになります。
結果はスの勝ちとなり、捕虜は返してもらえることになるのですが、スに対しての怒りに震える皇帝です。
蕭太后はスのことを、自分の若い頃を見ているようだ、と気に入っているようなのですが、彼女はスに、野心もまた、植えつけているようですね。
スから、皇帝の座に就かないわけを訊かれ、自分が若い頃には唐の則天王后に憧れたが、今の自分は実質的には彼女以上にたくさんのものを得ている、と語る蕭太后。
彼女は自分の、中原征服の夢をスに語り聞かせています。
35話
スのところには、幼い頃のスに眼を射ぬかれ恨みを持っている男ムギが、蕭太后が呼んでいる、とやって来て、彼女を連れ出します。
でも、それはスを殺そうとしての嘘だったのね。
気付いたスでしたが、罪人部隊に襲われてしまいます。
そこに現れるのはカン・ジョ。
スが騙されて連れ出された、と知り追いかけて来たのね。
スは助けられ、ムギは捕まります。
当初はスに対する個人的な恨みから、と思われた襲撃理由でしたが、皇帝の命じたことである、と分かります。
それを知り、激怒する蕭太后。契丹が勢力を伸ばしてきたのは武力ではなく、異民族を包容してきたからだ、と諭します。
カン・ジョに礼を言ったスは、続けて、安戒鎮で話した、高麗を自分が納める、と言う話を実行に移す、と言っています。
従うことを約束するものの、万全の準備が必要だ、と言うカン・ジョです。
スはチヤンには、契丹であった出来事は忘れてくれ、と言います。
人の目が気になる? 命が助かったらもう自分は必要ないのか? と言うチヤンに、成宗に反逆する上でマイナスになることを語るス。
では、影のように生きる、と言うチヤンも拒否するスでしたが、諦めない、と言うチヤンです。
成宗はソ・ヒ達の反対を押し切って宋との国交を復活させると宣言するのですが、臣下たちの強い反対に遭い、激昂して倒れてしまいます。
成宗は以前に受けた毒矢の毒が抜けていないのね。
感情が高ぶると発作が起こるようです。
成宗の方は意識を取り戻したのですが、今度はソンがまた、意識を失くします。
ソンの病は典医に癲癇と診断されます。
駆けつけた成宗は、ソンの病が治せないばかりか、さらに悪化することも予想されるため、王位につけないかもしれない、と聞き、ショックを受けて再び倒れてしまいます。
絶対安静にしなければならない成宗は文和王后に政治を任せることにします。
文和王后はすぐさまソンの病のことをを聞いていた人間に口止めします。
病のことが知られれば後継者争いになることが予測されるからのようですね。
そして、スがいよいよ高麗に帰って来ます。
道々で民衆たちに歓迎されるス。
スが生きて帰って来たとの知らせは文和王后にももたらされます。
新羅派のボス、チェ・ソムに相談をする文和王后。
民衆の心を掴んでいるスの帰還は政治的に大波乱を起こすことになる、と心配する二人です。
スはチェ・ソムや王后の父のウォンスンを排除しようとするだろうと推測し、折り合わなければどちらかが死ぬことになるような戦いとなる、と決心するチェ・ソムと文和王后です。
二人は、今、スが話をすれば成宗は全てを真実だと思ってしまうだろう、と言い、病気を口実に王と会せないようにしようと示し合わしています。
スが王宮に到着します。
そこで初めて、成宗が病に臥せっていることを聞くス。
そして、政治を執り行っている文和王后と対面します。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ36話~42話
いままで良妻賢母と思われていた文和皇后がついに本性を現し、スとの対決が始まります。
まさかこんな人だったとは思わず、びっくり!
そして、謀反まで起こすことになる千秋太后です。
それでは、あらすじです。
まさかこんな人だったとは思わず、びっくり!
そして、謀反まで起こすことになる千秋太后です。
それでは、あらすじです。
36話
文和王后に会い、成宗に会うことを求めるスですが、病気を理由に断る王后。
会わせてもらえないため、ソンに会うことを求めるスに、ソンにちょっと問題があって…と断ろうとする文和王后でしたが、そこに母が生きて王宮に帰って来たとの知らせを受けたソンが飛び込んできます。
再会を喜び、ソンを一晩自分の屋敷に止める許可を求めるスでしたが、これも断ろうとする文和王后。
でも、ソンが逆らい、結局ソンは母のところに泊まることになります。
朝廷では、使臣団が持ち帰った、契丹から側室を迎えるという件が話し合われます。
スと捕虜たちの命がかかっているというと主張する北方系ですが、新羅系は屈辱だ、と戦争になっても構わないとの意見。
でも、ソ・ヒは今の国力からすれば勝ち目がない、と反対しています。
そんな中、以前、側室の話が出た時には猛反対した文和王后の父のウォンスンは沈黙を守っています。
彼、成宗が病に臥せっているため、側室を迎えたところで息子が誕生する心配はないし、側室と親しくなれば利益になる、と考えているようですね。
彼にとっては王や国どころか、娘さえも自分の富を生む道具だとしか考えていないようです。
ウォンスンはもう一つ、鉄銭を流通させようともくろんでいるのですが、この二つの計画を最後の賭けだ、と言っています。
スはチヤンとカン・ジョとともに、国を手中に収めるための会議です。
チヤンは成宗を殺すことを提案するのですが、認めないス。
そこで味方を増やすことを計画し、カン・ジョを王宮を守っている護衛隊に潜り込まそうということになります。
護衛隊は今、安戒鎮で共に戦った仲間が任されているために好都合なのね。
成宗の状況を知ると同時に成宗にカン・ジョの配置を頼むため、スが再び後宮に行くことになります。
翌日、スは再び文和王后に、成宗との面会を求めるのですが、やはり拒否されたため、強引に会いに行きます。
スを見て、最初は夢かと思ったものの、やがて本物のスであることを知り、お前が正しかった、という成宗。
スの方も、自分が悪かったと言い、これからは成宗の言葉に従う、と言っています。
スはどうやら蕭太后から、本心を隠すということも学んだようですね。
スが成宗と会ったことを知り、また、王宮を守る護衛隊が安戒鎮でスと共に戦った仲間で、そこにスの部下であるカン・ジョも入ると知り、危機感を募らせる文和王后。
チェ・ソムと対策を講じます。
チェ・ソムはソンが王后に逆らったことを指摘し、彼を警戒すべきだ、と彼を廃し、慶州院君の息子の大良院君を新たな世子に立てようと提案しています。
そして、北方系のソ・ヒを追い出すため、ガムチャンと共に北方の地に城を築くように命じる文和王后です。
その上、他の北方系の朝臣たちも皆閑職に追いやり、代わって新羅系を取り立てる人事を発表しています。
ソ・ヒとガムチャンが開京から離れることを危惧するスでしたが、彼らが成宗の忠臣であることを言い、彼らは計画を実行してから引き入れた方がいい、と言うチヤン。
今は他の人を引き入れた方がいい、と提案しています。
一方、サイルラは女真族の首長に、チヤンの計画が始まったことを伝えており、ヒャンビは渤海村に行き、そこで兵を集めています。
サガムンは以前、明福宮との取引をしたがっていた商人に近づき、頼みごとをしています。
そして、ソ・ヒやガムチャンを除いた北方系臣僚のイ・ジベクとイ・ギョメは王后の人事異動で官職に追いやられて不満を募らせています。
王后は、成宗もその人事を知っている、と言っていたものの、にわかには信じられない彼ら、王后が摂政をしているのはおかしい、と言い、ソンを擁立してその補佐をスがすべきだ、とスに訴えます。
それを聞き、もし、王がそれを認めなかったらどうするか?と問いかけるスです。
37話
ソンの擁立を王が認めなかったら?と言ったスは、重ねて、もし自分が力ずくでソンを擁立したら>と北方系の臣僚のイ・ジベクとイ・ギョメに問いかけます。
スが、自分の目で契丹を見て来たが野蛮な国などではなく、強大な国だと話し、このままでは国が亡びる、と訴えるのを聞き、賛同する2臣僚です。
成宗の方はスに対して罪悪感を持っているようですね。夢に先王の景宗が出てきて、ソンへの譲位を口にします。
それを何とかなだめた文和王后ですが、直ちに新羅系の臣僚たちを集め、大良院君を擁立することで意見が一致。
また、宋への使臣については内密に送ることにしています。
スの側では、2か月後のチヤンが先王の命日に王が外出する時を狙い、計画を実行し、ソンを擁立させよう、と決め、準備を始めています。
しかし、王后側も安戒鎮の元鎮長だった男をカン・ジョの部下として送り込み、監視させているようです。
朝廷ではソヒとガムチャンを北方へと送り出し、ウォンスンが契丹への使臣として赴くことを王后が命じています。
宋への使臣に関しては、その件は王が回復するまで保留にする、と朝廷では説明している文和王后。
そして、慶州院君の赦免することを宣言しています。
ソン擁立に動き始めているス達でしたが、カン・ジョは、決行の日までにあまり時間が無く、チヤンの案は危険だ、と難色を示します。
流血は避けるべきだと言うカン・ジョの意見を聞いて、再び成宗に会いに行くス。
ソ・ヒを北方に行かせたことに対する不満を述べると言う形で、王后が王の意思とは別に動いていることを知らしめるスです。
最初はおとなしいふりをしていたスでしたが、文和王后がやって来るとついついけんか腰になってしまい、王は軽い発作を起こしてしまいます。
しかし、王后に全権を委ねたのは間違っていた、と言い、王后にチェ・リャンを呼べ、と言っています。
彼は王の師匠だった人で、元々は新羅系でしたが、どちらかと言えば中立的な立場に立っている人ですね。
チェ・リャンに会いに行った王后ですが、まず、王が譲位を考えていると明かしたうえで、ソンに健康上の問題があることを話し、大良院君の擁立の話を持ち掛けています。
そして、慶州院君のところにも彼を赦免するとの知らせが届きます。
喜ぶ慶州院君でしたが、命令が王后から出たと聞いたためか、開京には戻らず、ここで暮らし続ける、と言う慶州院君です。
ウォンスンの方は使臣として契丹の王宮に来ています。
王の病気を理由に縁談を無かったことにしようとするウォンスンでしたが、高麗が宋に使者を出したことは知っている、と脅す蕭太后。
結局、ウォンスンは契丹の姫とともに帰ることになってしまいます。
一方、ウォンスンの契丹行きのもう一つの理由であった、契丹との交易の話ですが、行首がジョンニョル将軍に話を持ち掛けたものの、ドギャンがすでに交易の相手を決めたと断られてしまいます。
その相手が明福宮だと聞き、不審に思う行首です。
文和太后のところには、宋からの、国交拒否の返事が届いています。
また、チヤンは、新羅系が大良院君を擁立しようとしている動きを察知しています。
そんな中、スと一緒に矢を射ていたソンが発作を起こし、倒れてしまいます。
38話
矢を射ていて倒れたソンを明福宮へと連れて行くス。
スはチヤンから、ソンが重大な病を抱えていることを聞きます。
新羅系の臣僚のチェ・ソムもまた、文和王后から、ソンの病のことを聞いています。
王もソンの病のことを知っていると聞き、世継ぎを替える好機だ、と言うのですが、王が反対するだろうと言う王后。
また、王がソンの病のことを漏らしたと知るとまずいから、ととりあえずはチェ・リャンに、が譲位するのを思いとどまるように説得してもらおうと言う王后です。
チェ・リャンに譲位の意向を伝える王でしたが、病気の事を問題にするチェ・リャン。
まずは成宗の健康の回復が第一で、その後も息子が生まれないようだったら、大良院君がいる、とチェ・リャンは言うのですが、密通で生まれた子だ、と絶対に認めようとはしない王です。
ソンの病気のことを知ったスは、宮中ではこのことが知られているかどうかが気になります。
その為、ソンを王宮に連れて帰った折に文和王后と話をして探りを入れるスでしたが、しらばっくれる王后。
スは結局、彼女が本当に知らないのか、知らないふりをしているのかの判断がつきません。
ソンの病気を自分のせいだと思い、苦しむスを慰め、胸に抱くチヤン。
でも、この姿をヒャンビが目撃しています。
カン・ジョに思いを寄せるヒャンビは、彼女を突っぱねるカン・ジョに、スには思い人がいるから諦めろ、と自分の見たことを話しています。
契丹の皇宮では、皇帝が蕭太后の意に反し、太后がスを高麗に内紛を起こさせようとして解放したことをウォンスンたち使臣団に教えようとしています。
そのことを知らないまま、蕭太后はウォンスンを間者にしようと考えています。
ウォンスンは、貿易権を与えてもらうことを条件に契丹の姫の婚姻を王や臣僚たちに認めさせることを約束しています。
そして、ムギから、スと蕭太后の取引の話を聞いた行首も、その話をウォンスンに伝えています。
高麗の朝廷の方は、宋に使臣を送ったことが他の臣僚たちにも知られ、紛糾しています。
ますます新羅系に反感を強める北方系の臣僚たちは挙兵を待ちきれない様子です。
そんな彼らにも、挙兵の準備が進んでいることが知らされています。
その上、民衆たちの間では明福宮側の流した噂によって、ソンへの譲位を期待する声や王后に対する不信感が広がっています。
噂を流している物をみんな捕えろ、との王后の命により、チェ・ソムの連れてきた兵士たちが市場の人たちに暴力をふるい、片っ端から捕まえています。
そこにスもやって来て対立するスとチェ・ソムです。
ソ・ヒ達の方は最北端の地の長興鎮へと到着しました。
そこで兵糧を盗んでいく脱走兵のヤン・ギュの剣使いに目を止めるソ・ヒとガムチャンです。
一方、流刑地に残り、静かな暮らしを続けている慶州院君父子の元にはサイルラが来ています。
彼女、大良院君擁立の動きを知ったチヤンに命じられ、彼らを暗殺しようと隙を狙っているようです、
39話
民衆に暴力をふるい、片っ端からとらえていたチェ・ソムの前にやって来たスはすぐに止めるように言うのですが、王命だと言うチェ・ソム。
嘘だ、と言うスに王后の命だから同じ事だと言うチェ・ソムでしたが、自分から捕まえろと言うスに、そこで兵を帰すものの、捕えた人たちは引き連れて行きます。
まだ抵抗しようとするスを引き留め、これでいいと言うチヤン。
民心がますます王后から離れたから、よかったということですね。
スとチヤンの親しくしている姿を見た、と言うヒャンビの話は、カン・ジョをさぐっていた元安戒鎮長が文和王后に報告しています。
いっそう監視を厳しくして確証を得ろと命じる王后です。
捕まえられた民たちは拷問にかけられるのですが、そのことが成宗の耳にも入ります。
王后を諌めると放免するように命じる成宗。
王后にこれ以上任せてはおけない、と政務に復帰することにする成宗です。
まだ体が本調子じゃない、と言う王后に、ソンに補佐させればいい、と答える成宗。
ソンの病のことを言い、大良院君の名を出す王后に、ますます不快感を表す成宗です。
危機感を抱いた新羅派はソンの病を公にしてしまおう、と相談しています。
契丹の皇宮では、皇帝が蕭太后の意に背き、スを解放した訳をウォンスンの商団のものに伝えたことが、蕭太后の耳に入ります。
ドギャンは怒る太后をなだめ、ウォンスンたちに先回りしてスに伝えることを提案しています。
一方の、ソ・ヒ達の向かった長興鎮は交通の要所ではなく、鉄所があるために要所となっているのね。
そして、先日会ったヤン・ギュに興味を示すソ・ヒとガムチャンなのですが、長興鎮長は彼らに知られないうちに彼を始末するようにと命じています。
何か秘密があるようなのですが…。
高麗では成宗が政務に復帰するのですが、すぐさま諍いになる新羅派と北方派。
会議を終え、新羅派への文句を言う北方派の臣僚たちに、決行の日が知らされています。
また、カン・ジョは安戒鎮で戦った仲間たちに謀反のことを打ち明けています。
チ隊長(元渤海の王子)は難色を示しているのですが、他のメンバーは乗り気です。
元安戒鎮長も率先して加わるようなことを言っているのですが、すぐさま王后に報告をしています。
決行日と場所を探り出せと命じる王后です。
王宮前では国子鑑の学生たちが座り込んでソンの廃位を要求し始めました。
ソンの病気を理由に廃位を要求していると聞き、驚く成宗。
ちょうどそこにやって来た文和王后にお前が漏らしたのか?と訊く成宗でしたが、それよりもスの謀反の企てがある、と話す王后。
それに加え、チヤンとの話もするのですが、そのことを誰に聞いたのかと問う成宗。
元安戒鎮長だと王后は答えるのですが…。
ソンの廃位要求のことはスのところにも伝わり、国子鑑の学生の前に立ち、スは病気ではないと否定して帰るように言うのですが、成宗か王后から話を聞くまでは帰れない、と言い張る学生たちです。
40話
文和王后から、スの謀反の企ての情報を得たのが安戒鎮の元鎮長と聞き、王后の話を信じない王。
王后を追い返してし、国子鑑の学生たちに、ソンの病気は事実無根として解散するよう王命を出しています。
スの方は自らの病気の事を知ってショックを受けているソンを励まし、成宗のところに行き、泣きまねをしてますます王の罪悪感を煽り立てて帰ります。
宮に戻り、ソンを守ってくれ、と言うスにカン・ジョはチヤンへの気持を聞きます。
チヤンに対する恋慕を認めるスにショックを受けるカン・ジョ。
身分差などは関係ないと言うスなのですが、チヤンは信用できないと言い、理解できないと言い、宮へと帰って行くカン・ジョです。
決行の日が迫っています。
女真族の元へと言ったチヤンはそこで、祖父へ祈りをささげ、女真族のメンバーに商団を装って開京に入ることを指示。
彼の計画では、決行が成功したらスとソンを追放するつもりです。
カン・ジョの元には、計画に乗り気でないチ隊長と、まだ信用できない元安戒鎮長を除いた仲間が集まり、決行の日時と場所が伝えられています。
王に謀反の話を信じてもらえなかった文和王后の方は新羅系の臣僚たちと相談しています。
護衛隊への監視を強め、新羅系の人員を入れるようにすることにする新羅系。
チェ・ソムは以前、屋敷の前で死んだ明福宮から来た人間がキム・チヤンという男のことを訊いていた、ということを思い出します。
そして、その男がスと共に契丹で捕虜になっていて情を交していると思われる男だということに注目しています。
彼のことを調べるように指示するチェ・ソムです。
でも、彼のことをチェ・ソムが調べ始めたことはすぐにチヤンの耳にも入っています。
一方、ひそかにヤン・ギュを始末しようと夜中に彼が隠れ住む村を兵士たちを連れ襲撃した長興鎮の鎮長でしたが、その動きはソ・ヒ達の知るところとなり、それを止めるソ・ヒ達。
高麗の兵を傷つけたヤン・ギュと共に武器を持たない民を殺した咎で長興鎮長をも獄に入れます。
ヤン・ギュは鉄所でひどい扱いを受けていた人たちの脱走を助け、軍から食料を持ち出し助けていたようですね。
サガムンは蕭太后の護衛をしていたトギョンとともに高麗に戻り、スにすぐさま、蕭太后の思惑をウォンスンたちが知ったことを話します。
蕭太后の計画を知り、驚くスでしたが、時を同じくして、ウォンスンの部下の行首もまた、文だ王后に蕭太后の計画を話しています。
でも、自分が成宗に話しても信じないだろう、文和王后はチェ・リャンと共に王の元に行き、彼の口から話させます。
でも、文和王后がスを貶めようとしている、とやはり信じない王です。
成宗の前に跪いてスの仲間たちを監視するように懇願するチェ・リャンです。
一方、慶州院君と大良院君を殺しに行ったサイルラですが、産まれた時から知っている大良院君を殺す決心がつきません。
慶州院君に懇願され、結局、彼を生かすことにしたようです。
慶州院君は大良院君を自分の息子だとは明かさず知人に預け、自らは息子を失ったために生きていけないとの遺書を残し、サイルラの見守る前で自殺します。
蕭太后の計画が漏れたことを知ったチヤンはカン・ジョに、王を暗殺するように言うのですが、拒否します。
そしてスは、ソンの元に行き、王になる覚悟を促すのですが、ダメだ、と抵抗するソン。
スは高麗のためだ、と説得するのですが…。
41話
謀反の計画を進めていたス達ですが、カン・ジョに張り付いていた元安戒鎮長が計画実行の日時と場所を盗み聞きすることに成功し、文和王妃に報告します。
王妃は成宗に知らせるのですが、成宗は王妃の話を信じようとはしません。
でも、明福宮に軍を送り、北方系の臣僚たちの動きを探るようにと命じています。
成宗は続いてソンのところに行き、様子を探り、つづいて元渤海王子の息子のチ将軍を呼びます。
自分をチ将軍の祖父と同じような目に遭わせるのか、と言い、皆を生かせる道がある、と彼に頼みごとをしているようです。
長興鎮では、ヤン・ギュの背景が明かされます。
今の鎮長が来て以来、鉄所で働いていた人たちは食べ物も睡眠も充分に与えられずに搾取されるようになっていたのね。
抗議した老人に刀を振り上げる鎮長からその老人を守ろうとして、ヤン・ギュの親しい少女が無残にも殺されてしまった事を機に、彼は脱走したようです。
役所に訴えても黙殺どころか報復を受ける、と言うヤン・ギュの話に理解を示し、鎮長たちを開京に護送するように指示するソ・ヒ。
村人たちを救ってくれればふたたび軍に入り仕える、と言うヤン・ギュに、すぐさま待遇の改善をするソ・ヒです。
成宗の方は結局、契丹の姫との婚姻を受け入れることにします。
でも、婚礼は先王の祭祀が済んでからすることにする王。
そして、祭礼の前日、王はスを呼びます。
床に臥せり、明日は行けそうにない、と言う成宗を強く説得するス。
そして、祭祀の当日です。
明福宮には反逆罪だ、と軍が押し入ります。
抵抗する執事とスとソルの世話をしてきた尚宮は殺されてしまいます。
ス達は計画通り、成宗の一行を待ち伏せして囲むのですが、彼らを軍隊が逆に包囲、スに降伏するように言います。
でも、成宗に矢を向け、逆に軍の動きを止めようとするス。
でも、軍は動きを止めようとしません。
ついに王の駕籠に向けて矢を放つスです。
42話
スの放った矢は命中するのですが、駕籠に乗っていたのは身代わりの別人です。
あっという間に制圧され、捕まるス達。
ス達の動きに同調しいていた臣僚たちも捕まえられ、カン・ジョ達、実行した人間と共に拷問にかけられます。
カン・ジョやファンビはスとチヤンの密通のことを訊かれるのですが、絶対に認めない二人。
チヤンも連れてこられて拷問を受けるのですが、彼も密通については否認し続けます。
ついに王はスを呼び出し、密通のことを訊きます。
密通を認めてしまうスに、ショックを受ける成宗…。
チヤンはスが話したと聞き、驚くのですが、生きることをもはや諦めているス。
でもチヤンは自分は死なないし諦めない、と最後まで望みをつないでいます。
新羅派は加担した人々の死罪を求めるのですが、新羅派も同罪だと退ける成宗。
ソンは廃位、スは開京を追われて幽閉、チヤンは絶島での幽閉が命じられます。
実行犯の兵士たちに関しても、チ将軍との約束があり、結局、彼らも生かすことにします。
ただ、チヤンだけは赦せないのね。
表向きは流罪ですが、その途中で殺せ、との密命を出しています。
でも、王の密命は新羅派にいる間者からサイルラに伝わり、サガムンの連れてきた契丹のトギョンと共にチヤンを救出します。
それを聞いた成宗ですが、チヤンは死んだことにする、と言い、スの元を見張らせます。
スにもまた、チヤンが死んだ、と伝えられます。
でも、チヤンは死なない、と受け入れていないスです。
成宗は大良院君を世継ぎにしようとしていたのですが、慶州院君の所によこしたガムチャンから、彼の死が伝えられ、大良院君もまた、死んだものと思われる遺書が手渡されます。
ソンはスの開京での住まいであった崇徳宮に幽閉されたのですが、彼の元にはスに頼まれたソン姫がついています。
そのまま月日が流れ…。
文和王后に会い、成宗に会うことを求めるスですが、病気を理由に断る王后。
会わせてもらえないため、ソンに会うことを求めるスに、ソンにちょっと問題があって…と断ろうとする文和王后でしたが、そこに母が生きて王宮に帰って来たとの知らせを受けたソンが飛び込んできます。
再会を喜び、ソンを一晩自分の屋敷に止める許可を求めるスでしたが、これも断ろうとする文和王后。
でも、ソンが逆らい、結局ソンは母のところに泊まることになります。
朝廷では、使臣団が持ち帰った、契丹から側室を迎えるという件が話し合われます。
スと捕虜たちの命がかかっているというと主張する北方系ですが、新羅系は屈辱だ、と戦争になっても構わないとの意見。
でも、ソ・ヒは今の国力からすれば勝ち目がない、と反対しています。
そんな中、以前、側室の話が出た時には猛反対した文和王后の父のウォンスンは沈黙を守っています。
彼、成宗が病に臥せっているため、側室を迎えたところで息子が誕生する心配はないし、側室と親しくなれば利益になる、と考えているようですね。
彼にとっては王や国どころか、娘さえも自分の富を生む道具だとしか考えていないようです。
ウォンスンはもう一つ、鉄銭を流通させようともくろんでいるのですが、この二つの計画を最後の賭けだ、と言っています。
スはチヤンとカン・ジョとともに、国を手中に収めるための会議です。
チヤンは成宗を殺すことを提案するのですが、認めないス。
そこで味方を増やすことを計画し、カン・ジョを王宮を守っている護衛隊に潜り込まそうということになります。
護衛隊は今、安戒鎮で共に戦った仲間が任されているために好都合なのね。
成宗の状況を知ると同時に成宗にカン・ジョの配置を頼むため、スが再び後宮に行くことになります。
翌日、スは再び文和王后に、成宗との面会を求めるのですが、やはり拒否されたため、強引に会いに行きます。
スを見て、最初は夢かと思ったものの、やがて本物のスであることを知り、お前が正しかった、という成宗。
スの方も、自分が悪かったと言い、これからは成宗の言葉に従う、と言っています。
スはどうやら蕭太后から、本心を隠すということも学んだようですね。
スが成宗と会ったことを知り、また、王宮を守る護衛隊が安戒鎮でスと共に戦った仲間で、そこにスの部下であるカン・ジョも入ると知り、危機感を募らせる文和王后。
チェ・ソムと対策を講じます。
チェ・ソムはソンが王后に逆らったことを指摘し、彼を警戒すべきだ、と彼を廃し、慶州院君の息子の大良院君を新たな世子に立てようと提案しています。
そして、北方系のソ・ヒを追い出すため、ガムチャンと共に北方の地に城を築くように命じる文和王后です。
その上、他の北方系の朝臣たちも皆閑職に追いやり、代わって新羅系を取り立てる人事を発表しています。
ソ・ヒとガムチャンが開京から離れることを危惧するスでしたが、彼らが成宗の忠臣であることを言い、彼らは計画を実行してから引き入れた方がいい、と言うチヤン。
今は他の人を引き入れた方がいい、と提案しています。
一方、サイルラは女真族の首長に、チヤンの計画が始まったことを伝えており、ヒャンビは渤海村に行き、そこで兵を集めています。
サガムンは以前、明福宮との取引をしたがっていた商人に近づき、頼みごとをしています。
そして、ソ・ヒやガムチャンを除いた北方系臣僚のイ・ジベクとイ・ギョメは王后の人事異動で官職に追いやられて不満を募らせています。
王后は、成宗もその人事を知っている、と言っていたものの、にわかには信じられない彼ら、王后が摂政をしているのはおかしい、と言い、ソンを擁立してその補佐をスがすべきだ、とスに訴えます。
それを聞き、もし、王がそれを認めなかったらどうするか?と問いかけるスです。
37話
ソンの擁立を王が認めなかったら?と言ったスは、重ねて、もし自分が力ずくでソンを擁立したら>と北方系の臣僚のイ・ジベクとイ・ギョメに問いかけます。
スが、自分の目で契丹を見て来たが野蛮な国などではなく、強大な国だと話し、このままでは国が亡びる、と訴えるのを聞き、賛同する2臣僚です。
成宗の方はスに対して罪悪感を持っているようですね。夢に先王の景宗が出てきて、ソンへの譲位を口にします。
それを何とかなだめた文和王后ですが、直ちに新羅系の臣僚たちを集め、大良院君を擁立することで意見が一致。
また、宋への使臣については内密に送ることにしています。
スの側では、2か月後のチヤンが先王の命日に王が外出する時を狙い、計画を実行し、ソンを擁立させよう、と決め、準備を始めています。
しかし、王后側も安戒鎮の元鎮長だった男をカン・ジョの部下として送り込み、監視させているようです。
朝廷ではソヒとガムチャンを北方へと送り出し、ウォンスンが契丹への使臣として赴くことを王后が命じています。
宋への使臣に関しては、その件は王が回復するまで保留にする、と朝廷では説明している文和王后。
そして、慶州院君の赦免することを宣言しています。
ソン擁立に動き始めているス達でしたが、カン・ジョは、決行の日までにあまり時間が無く、チヤンの案は危険だ、と難色を示します。
流血は避けるべきだと言うカン・ジョの意見を聞いて、再び成宗に会いに行くス。
ソ・ヒを北方に行かせたことに対する不満を述べると言う形で、王后が王の意思とは別に動いていることを知らしめるスです。
最初はおとなしいふりをしていたスでしたが、文和王后がやって来るとついついけんか腰になってしまい、王は軽い発作を起こしてしまいます。
しかし、王后に全権を委ねたのは間違っていた、と言い、王后にチェ・リャンを呼べ、と言っています。
彼は王の師匠だった人で、元々は新羅系でしたが、どちらかと言えば中立的な立場に立っている人ですね。
チェ・リャンに会いに行った王后ですが、まず、王が譲位を考えていると明かしたうえで、ソンに健康上の問題があることを話し、大良院君の擁立の話を持ち掛けています。
そして、慶州院君のところにも彼を赦免するとの知らせが届きます。
喜ぶ慶州院君でしたが、命令が王后から出たと聞いたためか、開京には戻らず、ここで暮らし続ける、と言う慶州院君です。
ウォンスンの方は使臣として契丹の王宮に来ています。
王の病気を理由に縁談を無かったことにしようとするウォンスンでしたが、高麗が宋に使者を出したことは知っている、と脅す蕭太后。
結局、ウォンスンは契丹の姫とともに帰ることになってしまいます。
一方、ウォンスンの契丹行きのもう一つの理由であった、契丹との交易の話ですが、行首がジョンニョル将軍に話を持ち掛けたものの、ドギャンがすでに交易の相手を決めたと断られてしまいます。
その相手が明福宮だと聞き、不審に思う行首です。
文和太后のところには、宋からの、国交拒否の返事が届いています。
また、チヤンは、新羅系が大良院君を擁立しようとしている動きを察知しています。
そんな中、スと一緒に矢を射ていたソンが発作を起こし、倒れてしまいます。
38話
矢を射ていて倒れたソンを明福宮へと連れて行くス。
スはチヤンから、ソンが重大な病を抱えていることを聞きます。
新羅系の臣僚のチェ・ソムもまた、文和王后から、ソンの病のことを聞いています。
王もソンの病のことを知っていると聞き、世継ぎを替える好機だ、と言うのですが、王が反対するだろうと言う王后。
また、王がソンの病のことを漏らしたと知るとまずいから、ととりあえずはチェ・リャンに、が譲位するのを思いとどまるように説得してもらおうと言う王后です。
チェ・リャンに譲位の意向を伝える王でしたが、病気の事を問題にするチェ・リャン。
まずは成宗の健康の回復が第一で、その後も息子が生まれないようだったら、大良院君がいる、とチェ・リャンは言うのですが、密通で生まれた子だ、と絶対に認めようとはしない王です。
ソンの病気のことを知ったスは、宮中ではこのことが知られているかどうかが気になります。
その為、ソンを王宮に連れて帰った折に文和王后と話をして探りを入れるスでしたが、しらばっくれる王后。
スは結局、彼女が本当に知らないのか、知らないふりをしているのかの判断がつきません。
ソンの病気を自分のせいだと思い、苦しむスを慰め、胸に抱くチヤン。
でも、この姿をヒャンビが目撃しています。
カン・ジョに思いを寄せるヒャンビは、彼女を突っぱねるカン・ジョに、スには思い人がいるから諦めろ、と自分の見たことを話しています。
契丹の皇宮では、皇帝が蕭太后の意に反し、太后がスを高麗に内紛を起こさせようとして解放したことをウォンスンたち使臣団に教えようとしています。
そのことを知らないまま、蕭太后はウォンスンを間者にしようと考えています。
ウォンスンは、貿易権を与えてもらうことを条件に契丹の姫の婚姻を王や臣僚たちに認めさせることを約束しています。
そして、ムギから、スと蕭太后の取引の話を聞いた行首も、その話をウォンスンに伝えています。
高麗の朝廷の方は、宋に使臣を送ったことが他の臣僚たちにも知られ、紛糾しています。
ますます新羅系に反感を強める北方系の臣僚たちは挙兵を待ちきれない様子です。
そんな彼らにも、挙兵の準備が進んでいることが知らされています。
その上、民衆たちの間では明福宮側の流した噂によって、ソンへの譲位を期待する声や王后に対する不信感が広がっています。
噂を流している物をみんな捕えろ、との王后の命により、チェ・ソムの連れてきた兵士たちが市場の人たちに暴力をふるい、片っ端から捕まえています。
そこにスもやって来て対立するスとチェ・ソムです。
ソ・ヒ達の方は最北端の地の長興鎮へと到着しました。
そこで兵糧を盗んでいく脱走兵のヤン・ギュの剣使いに目を止めるソ・ヒとガムチャンです。
一方、流刑地に残り、静かな暮らしを続けている慶州院君父子の元にはサイルラが来ています。
彼女、大良院君擁立の動きを知ったチヤンに命じられ、彼らを暗殺しようと隙を狙っているようです、
39話
民衆に暴力をふるい、片っ端からとらえていたチェ・ソムの前にやって来たスはすぐに止めるように言うのですが、王命だと言うチェ・ソム。
嘘だ、と言うスに王后の命だから同じ事だと言うチェ・ソムでしたが、自分から捕まえろと言うスに、そこで兵を帰すものの、捕えた人たちは引き連れて行きます。
まだ抵抗しようとするスを引き留め、これでいいと言うチヤン。
民心がますます王后から離れたから、よかったということですね。
スとチヤンの親しくしている姿を見た、と言うヒャンビの話は、カン・ジョをさぐっていた元安戒鎮長が文和王后に報告しています。
いっそう監視を厳しくして確証を得ろと命じる王后です。
捕まえられた民たちは拷問にかけられるのですが、そのことが成宗の耳にも入ります。
王后を諌めると放免するように命じる成宗。
王后にこれ以上任せてはおけない、と政務に復帰することにする成宗です。
まだ体が本調子じゃない、と言う王后に、ソンに補佐させればいい、と答える成宗。
ソンの病のことを言い、大良院君の名を出す王后に、ますます不快感を表す成宗です。
危機感を抱いた新羅派はソンの病を公にしてしまおう、と相談しています。
契丹の皇宮では、皇帝が蕭太后の意に背き、スを解放した訳をウォンスンの商団のものに伝えたことが、蕭太后の耳に入ります。
ドギャンは怒る太后をなだめ、ウォンスンたちに先回りしてスに伝えることを提案しています。
一方の、ソ・ヒ達の向かった長興鎮は交通の要所ではなく、鉄所があるために要所となっているのね。
そして、先日会ったヤン・ギュに興味を示すソ・ヒとガムチャンなのですが、長興鎮長は彼らに知られないうちに彼を始末するようにと命じています。
何か秘密があるようなのですが…。
高麗では成宗が政務に復帰するのですが、すぐさま諍いになる新羅派と北方派。
会議を終え、新羅派への文句を言う北方派の臣僚たちに、決行の日が知らされています。
また、カン・ジョは安戒鎮で戦った仲間たちに謀反のことを打ち明けています。
チ隊長(元渤海の王子)は難色を示しているのですが、他のメンバーは乗り気です。
元安戒鎮長も率先して加わるようなことを言っているのですが、すぐさま王后に報告をしています。
決行日と場所を探り出せと命じる王后です。
王宮前では国子鑑の学生たちが座り込んでソンの廃位を要求し始めました。
ソンの病気を理由に廃位を要求していると聞き、驚く成宗。
ちょうどそこにやって来た文和王后にお前が漏らしたのか?と訊く成宗でしたが、それよりもスの謀反の企てがある、と話す王后。
それに加え、チヤンとの話もするのですが、そのことを誰に聞いたのかと問う成宗。
元安戒鎮長だと王后は答えるのですが…。
ソンの廃位要求のことはスのところにも伝わり、国子鑑の学生の前に立ち、スは病気ではないと否定して帰るように言うのですが、成宗か王后から話を聞くまでは帰れない、と言い張る学生たちです。
40話
文和王后から、スの謀反の企ての情報を得たのが安戒鎮の元鎮長と聞き、王后の話を信じない王。
王后を追い返してし、国子鑑の学生たちに、ソンの病気は事実無根として解散するよう王命を出しています。
スの方は自らの病気の事を知ってショックを受けているソンを励まし、成宗のところに行き、泣きまねをしてますます王の罪悪感を煽り立てて帰ります。
宮に戻り、ソンを守ってくれ、と言うスにカン・ジョはチヤンへの気持を聞きます。
チヤンに対する恋慕を認めるスにショックを受けるカン・ジョ。
身分差などは関係ないと言うスなのですが、チヤンは信用できないと言い、理解できないと言い、宮へと帰って行くカン・ジョです。
決行の日が迫っています。
女真族の元へと言ったチヤンはそこで、祖父へ祈りをささげ、女真族のメンバーに商団を装って開京に入ることを指示。
彼の計画では、決行が成功したらスとソンを追放するつもりです。
カン・ジョの元には、計画に乗り気でないチ隊長と、まだ信用できない元安戒鎮長を除いた仲間が集まり、決行の日時と場所が伝えられています。
王に謀反の話を信じてもらえなかった文和王后の方は新羅系の臣僚たちと相談しています。
護衛隊への監視を強め、新羅系の人員を入れるようにすることにする新羅系。
チェ・ソムは以前、屋敷の前で死んだ明福宮から来た人間がキム・チヤンという男のことを訊いていた、ということを思い出します。
そして、その男がスと共に契丹で捕虜になっていて情を交していると思われる男だということに注目しています。
彼のことを調べるように指示するチェ・ソムです。
でも、彼のことをチェ・ソムが調べ始めたことはすぐにチヤンの耳にも入っています。
一方、ひそかにヤン・ギュを始末しようと夜中に彼が隠れ住む村を兵士たちを連れ襲撃した長興鎮の鎮長でしたが、その動きはソ・ヒ達の知るところとなり、それを止めるソ・ヒ達。
高麗の兵を傷つけたヤン・ギュと共に武器を持たない民を殺した咎で長興鎮長をも獄に入れます。
ヤン・ギュは鉄所でひどい扱いを受けていた人たちの脱走を助け、軍から食料を持ち出し助けていたようですね。
サガムンは蕭太后の護衛をしていたトギョンとともに高麗に戻り、スにすぐさま、蕭太后の思惑をウォンスンたちが知ったことを話します。
蕭太后の計画を知り、驚くスでしたが、時を同じくして、ウォンスンの部下の行首もまた、文だ王后に蕭太后の計画を話しています。
でも、自分が成宗に話しても信じないだろう、文和王后はチェ・リャンと共に王の元に行き、彼の口から話させます。
でも、文和王后がスを貶めようとしている、とやはり信じない王です。
成宗の前に跪いてスの仲間たちを監視するように懇願するチェ・リャンです。
一方、慶州院君と大良院君を殺しに行ったサイルラですが、産まれた時から知っている大良院君を殺す決心がつきません。
慶州院君に懇願され、結局、彼を生かすことにしたようです。
慶州院君は大良院君を自分の息子だとは明かさず知人に預け、自らは息子を失ったために生きていけないとの遺書を残し、サイルラの見守る前で自殺します。
蕭太后の計画が漏れたことを知ったチヤンはカン・ジョに、王を暗殺するように言うのですが、拒否します。
そしてスは、ソンの元に行き、王になる覚悟を促すのですが、ダメだ、と抵抗するソン。
スは高麗のためだ、と説得するのですが…。
41話
謀反の計画を進めていたス達ですが、カン・ジョに張り付いていた元安戒鎮長が計画実行の日時と場所を盗み聞きすることに成功し、文和王妃に報告します。
王妃は成宗に知らせるのですが、成宗は王妃の話を信じようとはしません。
でも、明福宮に軍を送り、北方系の臣僚たちの動きを探るようにと命じています。
成宗は続いてソンのところに行き、様子を探り、つづいて元渤海王子の息子のチ将軍を呼びます。
自分をチ将軍の祖父と同じような目に遭わせるのか、と言い、皆を生かせる道がある、と彼に頼みごとをしているようです。
長興鎮では、ヤン・ギュの背景が明かされます。
今の鎮長が来て以来、鉄所で働いていた人たちは食べ物も睡眠も充分に与えられずに搾取されるようになっていたのね。
抗議した老人に刀を振り上げる鎮長からその老人を守ろうとして、ヤン・ギュの親しい少女が無残にも殺されてしまった事を機に、彼は脱走したようです。
役所に訴えても黙殺どころか報復を受ける、と言うヤン・ギュの話に理解を示し、鎮長たちを開京に護送するように指示するソ・ヒ。
村人たちを救ってくれればふたたび軍に入り仕える、と言うヤン・ギュに、すぐさま待遇の改善をするソ・ヒです。
成宗の方は結局、契丹の姫との婚姻を受け入れることにします。
でも、婚礼は先王の祭祀が済んでからすることにする王。
そして、祭礼の前日、王はスを呼びます。
床に臥せり、明日は行けそうにない、と言う成宗を強く説得するス。
そして、祭祀の当日です。
明福宮には反逆罪だ、と軍が押し入ります。
抵抗する執事とスとソルの世話をしてきた尚宮は殺されてしまいます。
ス達は計画通り、成宗の一行を待ち伏せして囲むのですが、彼らを軍隊が逆に包囲、スに降伏するように言います。
でも、成宗に矢を向け、逆に軍の動きを止めようとするス。
でも、軍は動きを止めようとしません。
ついに王の駕籠に向けて矢を放つスです。
42話
スの放った矢は命中するのですが、駕籠に乗っていたのは身代わりの別人です。
あっという間に制圧され、捕まるス達。
ス達の動きに同調しいていた臣僚たちも捕まえられ、カン・ジョ達、実行した人間と共に拷問にかけられます。
カン・ジョやファンビはスとチヤンの密通のことを訊かれるのですが、絶対に認めない二人。
チヤンも連れてこられて拷問を受けるのですが、彼も密通については否認し続けます。
ついに王はスを呼び出し、密通のことを訊きます。
密通を認めてしまうスに、ショックを受ける成宗…。
チヤンはスが話したと聞き、驚くのですが、生きることをもはや諦めているス。
でもチヤンは自分は死なないし諦めない、と最後まで望みをつないでいます。
新羅派は加担した人々の死罪を求めるのですが、新羅派も同罪だと退ける成宗。
ソンは廃位、スは開京を追われて幽閉、チヤンは絶島での幽閉が命じられます。
実行犯の兵士たちに関しても、チ将軍との約束があり、結局、彼らも生かすことにします。
ただ、チヤンだけは赦せないのね。
表向きは流罪ですが、その途中で殺せ、との密命を出しています。
でも、王の密命は新羅派にいる間者からサイルラに伝わり、サガムンの連れてきた契丹のトギョンと共にチヤンを救出します。
それを聞いた成宗ですが、チヤンは死んだことにする、と言い、スの元を見張らせます。
スにもまた、チヤンが死んだ、と伝えられます。
でも、チヤンは死なない、と受け入れていないスです。
成宗は大良院君を世継ぎにしようとしていたのですが、慶州院君の所によこしたガムチャンから、彼の死が伝えられ、大良院君もまた、死んだものと思われる遺書が手渡されます。
ソンはスの開京での住まいであった崇徳宮に幽閉されたのですが、彼の元にはスに頼まれたソン姫がついています。
そのまま月日が流れ…。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ43話~52話
ここでは、スが赦され、開京に戻り、チヤンと再会も果たします。
成宗は亡くなり、王位を継ぐソン。
そして、大良院君も戻って来て、新羅派が彼を王位につける画策をするのですが失敗。
ところが、スとソンの間の葛藤が高まり、溝が深まります。
それでは、あらすじです。
成宗は亡くなり、王位を継ぐソン。
そして、大良院君も戻って来て、新羅派が彼を王位につける画策をするのですが失敗。
ところが、スとソンの間の葛藤が高まり、溝が深まります。
それでは、あらすじです。
43話
流刑となり、そのままずっと興礼府に幽閉されていたスは刺客に襲われます。
危ないところをキム・スックンという一人の武士の活躍で、何とか命拾いをしています。
そして、北方6か所に城を築き、ソ・ヒがガムチャンとともに開京に戻って来ます。
成宗に会うのですが、そのやつれた顔に驚くソ・ヒ。
実は契丹の姫が契丹の皇帝の命を受け、麻薬を盛っており、どんどん衰弱している成宗です。
成宗のそばには995年に亡くなったチェ・リャンに替わり、チェ・ハンがいます。
チェ・リャンが後を託した人物らしく、彼もまた中立的な人物のようですね。
さて、チェ・リャンは亡くなる前に、チェ・ジモンの預言の話を成宗にしています。
彼の預言のせいでむしろ、王とスの考えの差を生み、対立を生んだのではないか、と言い、世継ぎのことを心配して亡くなったようです。
そんなところに、ソンの復位を王に勧めるソ・ヒ。
また、スの放免についても訴え、秘密裏にスのところを訪れるようにと進言するソ・ヒです。
ソンは成宗への狙撃事件が衝撃だったようで、狩りや酒に溺れる怠惰な生活を送っているようです。
彼の気持ちを分かっているのはソン姫だけのようですね。
成宗は新羅系の反対を受けないように、表向きは彼らの地盤である慶州を訪れることにし、そのついでに近くにあるスの幽閉地に行くつもりなのですが、王の目論見を見破っている新羅系。
ひどく動揺するチェ・ソムから、彼がスの暗殺を試み失敗したことを聞かされます。
彼は大良院君がいない今、文和王后が育ての母であるソンを王位につけることはスさえいなければ問題ないと思っての行動だったようですね。
報告を握りつぶしたものの、成宗が行けば知られることになる、と恐れているチェ・ソムです。
ソ・ヒの方は崇徳院宮に行き、ソンに、ふたたび皇帝学が必要になるかもしれない、と王位が巡ってくる可能性を口にするのですが、拒否反応を示すソン。
事件がトラウマになっているようですね。
そして、新羅系の動きを考え、ソンに危険が及ぶことがあるかもしれない、とカン・ジョに特別の警護を頼んでいます。
チヤンは女真族の村にいるようですね。
新羅系の間者からの伝書鳩を受け取るサイルラ。
契丹から来たトギョンは女真族の村人がチヤンを崇めていることに疑問を持っているようですが、サガムンが色仕掛け(?)で彼女を抑え込もうとしている感じ…。
そんな中、ついにスの元に行き、彼女との再会を果たす成宗です。
44話
スと再会を果たした成宗は、チェ・ジモンの預言のことを打ち明け、跪いて赦しを乞います。
スへの襲撃の事も成宗の耳に入り、現場の責任者は届けを出したものの、それが伝わっていなかったことが明らかになります。
スの罪も赦され、成宗と共に開京に戻ることになるス。
スの帰京の知らせは新羅派や文和王后の元にも届きます。
危機感を持ったウォンスンは、ソンを殺そうと言うのですが、ソンは自分の育てた子だ、と王后は反対します。
生かしておけば更なる禍の元になる、と言うウォンスン。
一方、ガムチャンは慶州院君の亡くなった地を訪れています。
折しも慶州院君の命日で村人たちが集まっており、彼の遺言に謎の言葉があったことを聞きます。
慶州院君の墓を掘り返し、使者の手に残されていた陶片から、磁器所に預けられていた大良院君を見つけ出すガムチャンです。
スを連れて王宮に帰って来た成宗は休む間のなく、大臣たちを招集し、彼らの反対を押し切り、ソンに譲位する王命を発します。
スは続いて明福宮にいたソンの元に行き、譲位の話を伝えます。
でも、そんな血塗られた王位につきたくない、と言うばかりか、スの密通の話まで持ち出し、スに平手打ちされています。
ところが、そこに軍が侵入してきます。
新羅派が最後の賭けに出たのね。
大軍に囲まれ、進退窮まるスとソンでしたが、そこに女真族の援軍がやって来ます。もちろんチヤンもいます。
襲撃者たちを撃退し、再会を喜ぶスとチヤンです。
襲撃に失敗した新羅派の大臣たちは身を隠しており、文和王后も命を断とうとしていたのですが、そこに大良院君が見つかったとの知らせが入ります。
それを聞き、王の元に行って譲位の撤回を求める文和王后なのですが、今更覆せない、と拒否して祖母の眠る寺へと行ってしまう王です。
文和王后はその寺に出向き、王に薬を飲ませて、ソンへの譲位は夢だ、と言い大良院君に譲位するとの文章に署名させようとするのですが、王后の不審な動きにカン・ジョが気付き、乱入します。
王后を撥ねのけ、文書を破るカン・ジョ。
王后を突き飛ばしたことでカン・ジョに掴みかかって来た王まで突き飛ばす形になり、倒れた拍子に頭を打って意識を失う成宗です。
45話
カン・ジョに突き飛ばされた王は血を吐いてそのまま亡くなってしまいます。
そこに、スがソンを連れて入って来ます。
お前が王を殺した、という文和王后に、違う、と言い、文和王后が偽の譲位書に署名させようとしていた、と訴えるカン・ジョ。
カン・ジョが王を殺した、と言う文和王后ですが、否定するカン・ジョ。
スは、明福宮襲撃事件のことを持ち出し、そんなことを言える立場か、と文和王后を恫喝します。
文和王后の幽閉を命じ、文和王后を庇おうとするソンもまた、王子殿へ連れて行くよう命じるスです。
大良院君の生存を知ったチヤンはサイルラを呼び出しています。
海に沈めた、となおも嘘を吐こうとするサイルラを責め自害を命じるチヤンをサガムンが何とか止めています。
ガムチャンの方はソ・ヒに、慶州院君が自分で磁器所に大良院君を連れて行き、その時に見知らぬ女が一緒だった、と磁器所の人が言っていたことを話し、慶州院君は自殺ではなく、脅されて死んだのではないか、と言っています。
成宗の死により、ソンの即位が急がされるのですが、王位につくことを拒否するソン。
スは時間が必要とソ・ヒとガムチャン、チェ・ハンに言い、まずは明福宮を襲撃した者たちの処分を決めなければならない、と相談しています。
成宗との約束を果たしつつ、罪はしっかりと断罪するために、ソンの即位後減刑することを提案するガムチャンです。
一方のチヤンは、王との約束は明福宮が襲撃される前にかわされた約束だ、として厳罰に処するように主張しています。
文和王后はソンを呼び、自分は明福宮の襲撃には関わっていないと言い、娘だけでも救ってくれと情に訴えかけます。
その場では王后に暴言を吐いたソンでしたが、スに、王后の命の保証と大良院君を宮に置くことを条件に即位すると伝えています。
そして、即位式が行われます。
スの考えを入れ、ふたたび高麗は皇帝国だ、と宣言するソン。
それを聞いた契丹皇帝はすぐさまジョンニョル将軍を使臣として皇帝とは認めないということを伝えに行くよう手配しています。
ソンの即位を受け、宮殿を追われる延興宮主(文和王后は宮殿を追われ、この後はこのように呼ばれることになります)と契丹の姫。
契丹の姫は延興宮主と手を組むことを考えているようですね。
そして、チヤンの元には新羅系の重臣たちが宋に行くとの知らせが入ります。
スの元にもサイルラからの知らせが行き、軍が動き、ウォンスンたちは捕縛されるのですが、チヤンはチェ・ソムだけは自分で始末するつもりのようですね。
チヤンの間者であるソムの執事によりおびき出されたチェ・ソムの前にチヤンが現れます。
46話
チヤンは自分の正体を明かし、チェ・ソムを斬殺します。
他の新羅系高官達は拷問により、延興宮主(=文和王后)も知っていたと証言。
また、チヤンは宋の執事を情報提供者としてスに紹介。
ただし、チヤンの間者であったことは言わず、今回のチェ・ソムの行動が容認できずに主君を裏切った、ということにしています。
彼からは昔スとソンが寺で襲撃したことについては延興宮主は後から知ったものの、今回の明福宮襲撃はチェ・ソムと二人で仕組んだものだとの証言を得ています。
ソンはスが延興宮主に厳罰を与えようとしていることが気に入らず、臣下たちの前で暴言を連発。
スはソンの行動をチヤンへの反感から起こしている、とチヤンに相談しています。
男女の情が分からないためだ、と言い、ソンの婚姻を急ぐようにと進言するチヤンです。
一方、ウォンスンもまた、行首を通じて全財産と引き換えに命乞いをしてきます。
これからの軍事の補強には財源が必要と、スにウォンスンとの取引に応じるように言うチヤン。
結局、延興宮主もウォンスンも赦され、それと同時にソンとソン姫との婚姻もまた、重臣たちの了承を得ることとなります。
そして、契丹からはジョンニョル将軍が使臣としてやって来ます。
高麗を皇帝国とは認めない、と言うジョンニョル将軍…。
47話
高麗を皇帝国とは認めない、と言うジョンニョル将軍に、皇帝国であっても諸侯国であっても侵略することには変わりなく、今は契丹に余裕がないだけ、と言うス。
戦争を望むのか?と脅しをかけるジョンニョル将軍ですが、宋との戦いで契丹に余力が無い事を知っているスは逆に、ソンに対して皇帝としての礼儀を外れたヤユル将軍を責め、謝罪させ、宮殿から追い出します。
全財産を差し出したはずのウォンスンの方は、密かに持っていた私鋳所は無事だ、との報告を受けています。
要するに、贋金を作って儲けるつもりなんでしょうね。
そのお金で臣僚を抱き込むつもりらしく、お金で動きそうな臣僚を調べるように商団行首に命じているウォンスンです。
ソンはお酒に浸る日々なのですが、相手をしてくれる元安戒鎮長と親しくなっているようですね。
スがチヤンと夜も過ごしていると聞いている上に、彼が閑職を得た元にも不満なソンを焚き付ける元安戒鎮長。
ソンは夜中に臣僚たちを呼び出し、チヤンの官職を奪い宮廷への出入りを禁じることを了承させます。
しかし、翌日、そのことを知ったスはすぐさま再び臣僚たちを呼び出します。
スに問われると前夜の発言を取り消す臣僚たち。
スはソンの命を撤回させます。
それを聞き、ソンが傷ついたはず、と身を引こうとするチヤンを引き留めるス。
ソ・ヒはスとソンが反目しあうことを心配しています。
しかし、両者の反目を逆にチャンスととらえているのはウォンスンと延興宮主(=文和王后)。
ソンの心を掴めばチャンスはある、と思っているところに、契丹の姫がやってきて手を組もうと申し出ています。
敵とは手を組めない、と断る延興宮主に、父であるウォンスンが契丹の密偵であることを話す契丹の姫…。
一方、高麗へ行った使者がスを屈服させられなかったと聞き、商団を連れて契丹を訪れていたサガムンを殺せ、と命じる契丹皇帝。
殺されそうになるサガムンを守ろうとするトギョンです。
高麗ではソンとソン姫の結婚が決まり、それを祝っての武芸大会が開かれることになります。
そして、ソンとソン姫の結婚式が始まります。
48話
ソンとソン姫の婚礼は無事終わり、初夜となるのですが、様子のおかしいソン…。
ソン姫とは男女の契りが結べないようですね。
武芸大会ではソ・ヒ達が長興鎮で会ったヤン・ギュが優勝して将軍に任じられることになります。
2位になったのはスが幽閉地で襲撃された時に彼女を守った武士のキム・スックンで、彼は中郎将に任じられます。
また、スはその場で武官を重用する政策を発表するのですが、これに文官たちは不満なようです。
契丹のサガムンの方は、皇帝に忠臣がサガムンを殺すのは得策ではない、と進言。
高麗を屈服させられなかった上に高麗とのパイプ役まで殺してしまえば皇帝が蕭太后に叱責されることになる、と言うのね。
サガムンとトギョンはますます親しくなったようです。
ガムチャンの方は大良院君から、慶州院君が亡くなる前のことを訊きだしています。
女の人が慶州院君を海に沈めようとしていた時に、大良院君の助命をしていたとの話をする大良院君です。
また、チヤンはスに、チェ・ソムの家で執事をしていた男をスのところで執事として使うように進言し、受け入れられています。
延興宮主(=文和王后)の方は契丹の姫と手を組むことにします。
ソンを呼び出し、この薬を飲ませろ、と麻薬を差し出す契丹の姫。
先王の命を縮めた薬だ、と気付き躊躇う延興宮主でしたが、解毒剤がある、と言う契丹の姫です。
元安戒鎮長を呼び出し、ソンを連れ出すように頼む延興宮主。
そして、街へと連れ出されたソンに、偶然のように声をかける延興宮主です。
49話
延興宮主(=文和王后)に声をかけられたソンは、そのまま行ってしまおうとするのですが、家へと連れて行くことに成功する延興宮主。
麻薬入りのお茶を飲ませることにも成功しています。
延興宮主の家を出た後、旅芸人の一座のひとり、女装の男に目を奪われるソンでしたが、宮殿に帰ると、まだ朦朧としている中、ようやくソン姫と男女の契りを結びます。
けれども、ソンは旅芸人の男のことを女だと思っていて、彼のことが心から離れないままという感じです。
ソ・ヒは病で臥せっているのですが、そこにガムチャンがやって来ます。
ガムチャンは大良院君から聞いた話から、慶州院君を亡き者をしたのはチヤンに命じられたサイルラだろう、との推測を話しています。
しかし、今はスを後押しする時期なので、伏せておくようにと言うソ・ヒ。
今動いたところで証拠はないし、チヤンが危険人物ならば必ず本性を現すから、その時でも遅くないと言うソヒです。
スもまた、ソ・ヒの見舞いに来たのですが、その間に朝会が行われます。
スがいないとチヤンを排除しようとする朝臣たち。
チヤンがスに宋に使臣を送ろうと勧めている話をどこからか掴んだ臣僚の一人が追求し始め、チヤンのことが気に入らないソンは宋に使臣を送ることを撤回するよう命じます。
しかし、帰って来てそのことを知ったスはすぐさま、再び朝臣をあつめ、ソンの王命を再び撤回させます。
自分の味方を作れという延興宮主の言葉を思い出すソン。
ふたたび延興宮主のところに行き、彼の師であったキム・シモンの流刑を解き、味方にするようにとの助言を受けるソンです。
一方、チヤンの部下は延興宮主と契丹の姫が密かに連絡を取り合っているのを知り、スに報告しています。
また、契丹では蕭太后達が上京に帰京し、使臣に対するスの態度を聞き激怒します。
しかし、すぐに攻めようと言う皇帝に対し、ドギャンの意見を入れ、今は責めるのは得策ではないと諭す蕭太后。
スの方はチヤンがサガムンにトギョンからの情報を聞きださせています。
契丹の姫と手を組んだ延興宮主がソンに毒を盛ったとの話をサガムンから聞き、顔色を変えるスです。
50話
スはソン姫に会い、ソンが夜ごと宮殿を抜け出している、と聞き、すぐさまカン・ジョとテ将軍に軍を準備させます。
カン・ジョはその夜も宮殿を抜け出したソンをつけて行き、延興宮主(文和王后)の家には行ったところに踏み込み延興宮主と侍女を捕まえ、テ将軍もまた、契丹の姫のところに踏み込み、姫たちを捕まえます。
牢で契丹の姫の顔を見た延興宮主は彼女に解毒剤を出せと言うのですが、そんなものは持っていないと一笑に付す姫です。
2人が捕まったとの知らせを聞いたチヤンの方は、自分たちにとっては好都合だ、と言い、味方を増やす算段です。
彼、スとの間に息子を設けることにより、無血で国を手に入れようとしているようですね。
やがて、罪人たちの拷問が始まり、あっさりと先王と現王に麻薬を盛ったことを認める契丹の姫。
延興宮主もまた、言い訳はしない、と言いながらも、ソンがスの元から脱し親政を行えるようにするためだった、と訴えます。
そんな中、ソ・ヒが危篤との知らせが届きます。
ガムチャンに、国の未来を心配する言葉を発するソ・ヒ。
ソンに希望を見い出せなければ大良院君を押し立てよと遺言して亡くなります。
ソ・ヒの死で中断していた延興宮主たちの処分が朝堂で話し合われます。
ウォンスンがばらまいた私鋳銭により、延興宮主の助命をうったえる臣僚たち。
ソンが自分に恐れを抱いていることを知ったスは、ソンの意向を受け入れ、延興宮主は放免することにします。
しかし、契丹の姫は処刑。彼女のお付きのものらは契丹に帰って伝えろ、と契丹へと帰させられます。
姫の処刑は契丹にも伝えられるのですが、そこに、高麗が宋とに使臣を送った、との知らせも届きます。
激怒して、高麗を責めようと言う皇帝をなだめ、スと会うことにすると話す蕭太后…。
51話
スと蕭太后との会談は鴨緑江の北、遼の城で行われることになります。
高麗側は女真族と渤海遺民の兵をそれぞれ1万ずつ、不平として用意しています。
遼の側は10万の軍を密かに出発させ、5日後には到着する予定になっています。
会談が始まり、まず、姫の死についての釈明を求めたいと言う皇帝に、毒を盛られたのだから、当然のことだと返すス。
そこで、皇帝国の宣言を無かったことにしろと、10万の兵が来ていることを話して脅す皇帝でしたが、皇帝を諌める蕭太后。
蕭太后は1対1でスを説得することにし、ドギャンはチヤンと碁を打ちながら、味方に引き入れようとするのですが、断るチヤン。
チヤンの正体を明かしてもいいのか?と脅すドギャンに、自分はドギャンを利用しただけなので構わないと言うチヤン。
チヤンの野望は何かを探ろうとするドギャンでしたが、旧高句麗の地を取り戻すことだと答えるチヤン。
もちろんドギャンはチヤンが他に、何か隠しいていることがあると気づいています。
スのいない朝堂では、ソンがキム・シモンの復帰を決めています。
そして、臣下たちが止めるのも聞かず、狩りに出かけます。
狩りが終わると、最小限の人間だけ残し、他の者らを先に帰らせるソン。
ソンは元安戒鎮長に、以前見た太芸人の一座のところに案内させ、以前目を奪われた男ユ・ヘンガンと会い、彼を宮廷へと連れて行き、女装させて躍らせています。
ス達の方は偵察兵を出し、以前の進行時よりも多い人員の軍が向かっているのは本当だと知りますが、遼の側もまた、スが2万の兵を潜ましていることを知ります。
翌日、ふたたび会談に臨む両国。
遼は大軍を盾に皇帝国との宣言を撤回させようとするのですが、そこに、宋の軍隊が動き出した、との報告が入ります。
両国の護衛が刀を抜きあう事態になるのですが、軍の撤退を命じる蕭太后です。
ところが、そのままでは虫の収まらない皇帝はその夜、兵士たちにス達の宿舎を襲撃させます。
劣勢のス達でしたが、そこに蕭太后がやって来て、止めさせます。
皇帝を叱責し、スへの謝罪をさせる蕭太后。
スは皇帝国と名乗ることも主張するのですが、それは譲れない遼。
蕭太后の提案により、それぞれの軍より精鋭の50名ずつを出し、闘い、敗者が勝者に従うこととなります。
52話
精鋭による遼と高麗の戦いは高麗の勝利に終わります。
腹を立て、高麗を責めようと主張する皇帝を叱責し、これからますます軍事力をつけて来るであろう高麗を心配する蕭太后。
高麗側もまた、気を引き締めて軍事を補強しようと話しています。
スに宋との盟約を破り自分たちと手を組むようにと提案する蕭太后。
信用出来ないと言うスに、皇帝とスで義姉弟の契りを結ぶことを話します。
姉弟なので、スの方が皇帝より上ということになるのね。
蕭太后から話を聞いた皇帝はもちろん嫌がるのですが、国の状況から選択の余地が無いことを言ってきかす太后。
1年以内に宋を倒すので、その後で屈辱を晴らせ、と言って納得させます。
スも蕭太后の考えは推測がついているのですが、高麗にとっても軍事増強のためには時間が欲しいところ。
最終的には誓いの盃を交し、義姉弟の契りを結び、両国間に盟約を結び、高麗に帰るス達です。
ところが、宮殿に戻るなり、キム・シモンの復帰を知るス。
その上、皇后からソンの放蕩ぶりを聞くスです。
チヤンのところにも、ソンが旅芸人の一座のヘンガンと親しくしているとの報告が入ります。
さっそくヘンガンを呼び出し、彼を味方に引き入れているチヤン。
そして、チヤンに接触を図るウォンスン。
彼はチヤンの商団を助ける代わりに安全を保障してくれ、と申し出ています。
スはキム・シモンをすぐさま追い出そうとするのですが、ソンの王命を覆せば王の威信に傷がつく、と臣下たちに説得され、彼の復帰を認めることにします。
しかし、それを聞いても反抗的な態度を変えないソン。
チヤンのせいなら別れる、と言うスなのですが、そこにやって来たチヤンに向け、矢を放つソン。
矢はチヤンの頬をかすめ、血が流れ出します。
流刑となり、そのままずっと興礼府に幽閉されていたスは刺客に襲われます。
危ないところをキム・スックンという一人の武士の活躍で、何とか命拾いをしています。
そして、北方6か所に城を築き、ソ・ヒがガムチャンとともに開京に戻って来ます。
成宗に会うのですが、そのやつれた顔に驚くソ・ヒ。
実は契丹の姫が契丹の皇帝の命を受け、麻薬を盛っており、どんどん衰弱している成宗です。
成宗のそばには995年に亡くなったチェ・リャンに替わり、チェ・ハンがいます。
チェ・リャンが後を託した人物らしく、彼もまた中立的な人物のようですね。
さて、チェ・リャンは亡くなる前に、チェ・ジモンの預言の話を成宗にしています。
彼の預言のせいでむしろ、王とスの考えの差を生み、対立を生んだのではないか、と言い、世継ぎのことを心配して亡くなったようです。
そんなところに、ソンの復位を王に勧めるソ・ヒ。
また、スの放免についても訴え、秘密裏にスのところを訪れるようにと進言するソ・ヒです。
ソンは成宗への狙撃事件が衝撃だったようで、狩りや酒に溺れる怠惰な生活を送っているようです。
彼の気持ちを分かっているのはソン姫だけのようですね。
成宗は新羅系の反対を受けないように、表向きは彼らの地盤である慶州を訪れることにし、そのついでに近くにあるスの幽閉地に行くつもりなのですが、王の目論見を見破っている新羅系。
ひどく動揺するチェ・ソムから、彼がスの暗殺を試み失敗したことを聞かされます。
彼は大良院君がいない今、文和王后が育ての母であるソンを王位につけることはスさえいなければ問題ないと思っての行動だったようですね。
報告を握りつぶしたものの、成宗が行けば知られることになる、と恐れているチェ・ソムです。
ソ・ヒの方は崇徳院宮に行き、ソンに、ふたたび皇帝学が必要になるかもしれない、と王位が巡ってくる可能性を口にするのですが、拒否反応を示すソン。
事件がトラウマになっているようですね。
そして、新羅系の動きを考え、ソンに危険が及ぶことがあるかもしれない、とカン・ジョに特別の警護を頼んでいます。
チヤンは女真族の村にいるようですね。
新羅系の間者からの伝書鳩を受け取るサイルラ。
契丹から来たトギョンは女真族の村人がチヤンを崇めていることに疑問を持っているようですが、サガムンが色仕掛け(?)で彼女を抑え込もうとしている感じ…。
そんな中、ついにスの元に行き、彼女との再会を果たす成宗です。
44話
スと再会を果たした成宗は、チェ・ジモンの預言のことを打ち明け、跪いて赦しを乞います。
スへの襲撃の事も成宗の耳に入り、現場の責任者は届けを出したものの、それが伝わっていなかったことが明らかになります。
スの罪も赦され、成宗と共に開京に戻ることになるス。
スの帰京の知らせは新羅派や文和王后の元にも届きます。
危機感を持ったウォンスンは、ソンを殺そうと言うのですが、ソンは自分の育てた子だ、と王后は反対します。
生かしておけば更なる禍の元になる、と言うウォンスン。
一方、ガムチャンは慶州院君の亡くなった地を訪れています。
折しも慶州院君の命日で村人たちが集まっており、彼の遺言に謎の言葉があったことを聞きます。
慶州院君の墓を掘り返し、使者の手に残されていた陶片から、磁器所に預けられていた大良院君を見つけ出すガムチャンです。
スを連れて王宮に帰って来た成宗は休む間のなく、大臣たちを招集し、彼らの反対を押し切り、ソンに譲位する王命を発します。
スは続いて明福宮にいたソンの元に行き、譲位の話を伝えます。
でも、そんな血塗られた王位につきたくない、と言うばかりか、スの密通の話まで持ち出し、スに平手打ちされています。
ところが、そこに軍が侵入してきます。
新羅派が最後の賭けに出たのね。
大軍に囲まれ、進退窮まるスとソンでしたが、そこに女真族の援軍がやって来ます。もちろんチヤンもいます。
襲撃者たちを撃退し、再会を喜ぶスとチヤンです。
襲撃に失敗した新羅派の大臣たちは身を隠しており、文和王后も命を断とうとしていたのですが、そこに大良院君が見つかったとの知らせが入ります。
それを聞き、王の元に行って譲位の撤回を求める文和王后なのですが、今更覆せない、と拒否して祖母の眠る寺へと行ってしまう王です。
文和王后はその寺に出向き、王に薬を飲ませて、ソンへの譲位は夢だ、と言い大良院君に譲位するとの文章に署名させようとするのですが、王后の不審な動きにカン・ジョが気付き、乱入します。
王后を撥ねのけ、文書を破るカン・ジョ。
王后を突き飛ばしたことでカン・ジョに掴みかかって来た王まで突き飛ばす形になり、倒れた拍子に頭を打って意識を失う成宗です。
45話
カン・ジョに突き飛ばされた王は血を吐いてそのまま亡くなってしまいます。
そこに、スがソンを連れて入って来ます。
お前が王を殺した、という文和王后に、違う、と言い、文和王后が偽の譲位書に署名させようとしていた、と訴えるカン・ジョ。
カン・ジョが王を殺した、と言う文和王后ですが、否定するカン・ジョ。
スは、明福宮襲撃事件のことを持ち出し、そんなことを言える立場か、と文和王后を恫喝します。
文和王后の幽閉を命じ、文和王后を庇おうとするソンもまた、王子殿へ連れて行くよう命じるスです。
大良院君の生存を知ったチヤンはサイルラを呼び出しています。
海に沈めた、となおも嘘を吐こうとするサイルラを責め自害を命じるチヤンをサガムンが何とか止めています。
ガムチャンの方はソ・ヒに、慶州院君が自分で磁器所に大良院君を連れて行き、その時に見知らぬ女が一緒だった、と磁器所の人が言っていたことを話し、慶州院君は自殺ではなく、脅されて死んだのではないか、と言っています。
成宗の死により、ソンの即位が急がされるのですが、王位につくことを拒否するソン。
スは時間が必要とソ・ヒとガムチャン、チェ・ハンに言い、まずは明福宮を襲撃した者たちの処分を決めなければならない、と相談しています。
成宗との約束を果たしつつ、罪はしっかりと断罪するために、ソンの即位後減刑することを提案するガムチャンです。
一方のチヤンは、王との約束は明福宮が襲撃される前にかわされた約束だ、として厳罰に処するように主張しています。
文和王后はソンを呼び、自分は明福宮の襲撃には関わっていないと言い、娘だけでも救ってくれと情に訴えかけます。
その場では王后に暴言を吐いたソンでしたが、スに、王后の命の保証と大良院君を宮に置くことを条件に即位すると伝えています。
そして、即位式が行われます。
スの考えを入れ、ふたたび高麗は皇帝国だ、と宣言するソン。
それを聞いた契丹皇帝はすぐさまジョンニョル将軍を使臣として皇帝とは認めないということを伝えに行くよう手配しています。
ソンの即位を受け、宮殿を追われる延興宮主(文和王后は宮殿を追われ、この後はこのように呼ばれることになります)と契丹の姫。
契丹の姫は延興宮主と手を組むことを考えているようですね。
そして、チヤンの元には新羅系の重臣たちが宋に行くとの知らせが入ります。
スの元にもサイルラからの知らせが行き、軍が動き、ウォンスンたちは捕縛されるのですが、チヤンはチェ・ソムだけは自分で始末するつもりのようですね。
チヤンの間者であるソムの執事によりおびき出されたチェ・ソムの前にチヤンが現れます。
46話
チヤンは自分の正体を明かし、チェ・ソムを斬殺します。
他の新羅系高官達は拷問により、延興宮主(=文和王后)も知っていたと証言。
また、チヤンは宋の執事を情報提供者としてスに紹介。
ただし、チヤンの間者であったことは言わず、今回のチェ・ソムの行動が容認できずに主君を裏切った、ということにしています。
彼からは昔スとソンが寺で襲撃したことについては延興宮主は後から知ったものの、今回の明福宮襲撃はチェ・ソムと二人で仕組んだものだとの証言を得ています。
ソンはスが延興宮主に厳罰を与えようとしていることが気に入らず、臣下たちの前で暴言を連発。
スはソンの行動をチヤンへの反感から起こしている、とチヤンに相談しています。
男女の情が分からないためだ、と言い、ソンの婚姻を急ぐようにと進言するチヤンです。
一方、ウォンスンもまた、行首を通じて全財産と引き換えに命乞いをしてきます。
これからの軍事の補強には財源が必要と、スにウォンスンとの取引に応じるように言うチヤン。
結局、延興宮主もウォンスンも赦され、それと同時にソンとソン姫との婚姻もまた、重臣たちの了承を得ることとなります。
そして、契丹からはジョンニョル将軍が使臣としてやって来ます。
高麗を皇帝国とは認めない、と言うジョンニョル将軍…。
47話
高麗を皇帝国とは認めない、と言うジョンニョル将軍に、皇帝国であっても諸侯国であっても侵略することには変わりなく、今は契丹に余裕がないだけ、と言うス。
戦争を望むのか?と脅しをかけるジョンニョル将軍ですが、宋との戦いで契丹に余力が無い事を知っているスは逆に、ソンに対して皇帝としての礼儀を外れたヤユル将軍を責め、謝罪させ、宮殿から追い出します。
全財産を差し出したはずのウォンスンの方は、密かに持っていた私鋳所は無事だ、との報告を受けています。
要するに、贋金を作って儲けるつもりなんでしょうね。
そのお金で臣僚を抱き込むつもりらしく、お金で動きそうな臣僚を調べるように商団行首に命じているウォンスンです。
ソンはお酒に浸る日々なのですが、相手をしてくれる元安戒鎮長と親しくなっているようですね。
スがチヤンと夜も過ごしていると聞いている上に、彼が閑職を得た元にも不満なソンを焚き付ける元安戒鎮長。
ソンは夜中に臣僚たちを呼び出し、チヤンの官職を奪い宮廷への出入りを禁じることを了承させます。
しかし、翌日、そのことを知ったスはすぐさま再び臣僚たちを呼び出します。
スに問われると前夜の発言を取り消す臣僚たち。
スはソンの命を撤回させます。
それを聞き、ソンが傷ついたはず、と身を引こうとするチヤンを引き留めるス。
ソ・ヒはスとソンが反目しあうことを心配しています。
しかし、両者の反目を逆にチャンスととらえているのはウォンスンと延興宮主(=文和王后)。
ソンの心を掴めばチャンスはある、と思っているところに、契丹の姫がやってきて手を組もうと申し出ています。
敵とは手を組めない、と断る延興宮主に、父であるウォンスンが契丹の密偵であることを話す契丹の姫…。
一方、高麗へ行った使者がスを屈服させられなかったと聞き、商団を連れて契丹を訪れていたサガムンを殺せ、と命じる契丹皇帝。
殺されそうになるサガムンを守ろうとするトギョンです。
高麗ではソンとソン姫の結婚が決まり、それを祝っての武芸大会が開かれることになります。
そして、ソンとソン姫の結婚式が始まります。
48話
ソンとソン姫の婚礼は無事終わり、初夜となるのですが、様子のおかしいソン…。
ソン姫とは男女の契りが結べないようですね。
武芸大会ではソ・ヒ達が長興鎮で会ったヤン・ギュが優勝して将軍に任じられることになります。
2位になったのはスが幽閉地で襲撃された時に彼女を守った武士のキム・スックンで、彼は中郎将に任じられます。
また、スはその場で武官を重用する政策を発表するのですが、これに文官たちは不満なようです。
契丹のサガムンの方は、皇帝に忠臣がサガムンを殺すのは得策ではない、と進言。
高麗を屈服させられなかった上に高麗とのパイプ役まで殺してしまえば皇帝が蕭太后に叱責されることになる、と言うのね。
サガムンとトギョンはますます親しくなったようです。
ガムチャンの方は大良院君から、慶州院君が亡くなる前のことを訊きだしています。
女の人が慶州院君を海に沈めようとしていた時に、大良院君の助命をしていたとの話をする大良院君です。
また、チヤンはスに、チェ・ソムの家で執事をしていた男をスのところで執事として使うように進言し、受け入れられています。
延興宮主(=文和王后)の方は契丹の姫と手を組むことにします。
ソンを呼び出し、この薬を飲ませろ、と麻薬を差し出す契丹の姫。
先王の命を縮めた薬だ、と気付き躊躇う延興宮主でしたが、解毒剤がある、と言う契丹の姫です。
元安戒鎮長を呼び出し、ソンを連れ出すように頼む延興宮主。
そして、街へと連れ出されたソンに、偶然のように声をかける延興宮主です。
49話
延興宮主(=文和王后)に声をかけられたソンは、そのまま行ってしまおうとするのですが、家へと連れて行くことに成功する延興宮主。
麻薬入りのお茶を飲ませることにも成功しています。
延興宮主の家を出た後、旅芸人の一座のひとり、女装の男に目を奪われるソンでしたが、宮殿に帰ると、まだ朦朧としている中、ようやくソン姫と男女の契りを結びます。
けれども、ソンは旅芸人の男のことを女だと思っていて、彼のことが心から離れないままという感じです。
ソ・ヒは病で臥せっているのですが、そこにガムチャンがやって来ます。
ガムチャンは大良院君から聞いた話から、慶州院君を亡き者をしたのはチヤンに命じられたサイルラだろう、との推測を話しています。
しかし、今はスを後押しする時期なので、伏せておくようにと言うソ・ヒ。
今動いたところで証拠はないし、チヤンが危険人物ならば必ず本性を現すから、その時でも遅くないと言うソヒです。
スもまた、ソ・ヒの見舞いに来たのですが、その間に朝会が行われます。
スがいないとチヤンを排除しようとする朝臣たち。
チヤンがスに宋に使臣を送ろうと勧めている話をどこからか掴んだ臣僚の一人が追求し始め、チヤンのことが気に入らないソンは宋に使臣を送ることを撤回するよう命じます。
しかし、帰って来てそのことを知ったスはすぐさま、再び朝臣をあつめ、ソンの王命を再び撤回させます。
自分の味方を作れという延興宮主の言葉を思い出すソン。
ふたたび延興宮主のところに行き、彼の師であったキム・シモンの流刑を解き、味方にするようにとの助言を受けるソンです。
一方、チヤンの部下は延興宮主と契丹の姫が密かに連絡を取り合っているのを知り、スに報告しています。
また、契丹では蕭太后達が上京に帰京し、使臣に対するスの態度を聞き激怒します。
しかし、すぐに攻めようと言う皇帝に対し、ドギャンの意見を入れ、今は責めるのは得策ではないと諭す蕭太后。
スの方はチヤンがサガムンにトギョンからの情報を聞きださせています。
契丹の姫と手を組んだ延興宮主がソンに毒を盛ったとの話をサガムンから聞き、顔色を変えるスです。
50話
スはソン姫に会い、ソンが夜ごと宮殿を抜け出している、と聞き、すぐさまカン・ジョとテ将軍に軍を準備させます。
カン・ジョはその夜も宮殿を抜け出したソンをつけて行き、延興宮主(文和王后)の家には行ったところに踏み込み延興宮主と侍女を捕まえ、テ将軍もまた、契丹の姫のところに踏み込み、姫たちを捕まえます。
牢で契丹の姫の顔を見た延興宮主は彼女に解毒剤を出せと言うのですが、そんなものは持っていないと一笑に付す姫です。
2人が捕まったとの知らせを聞いたチヤンの方は、自分たちにとっては好都合だ、と言い、味方を増やす算段です。
彼、スとの間に息子を設けることにより、無血で国を手に入れようとしているようですね。
やがて、罪人たちの拷問が始まり、あっさりと先王と現王に麻薬を盛ったことを認める契丹の姫。
延興宮主もまた、言い訳はしない、と言いながらも、ソンがスの元から脱し親政を行えるようにするためだった、と訴えます。
そんな中、ソ・ヒが危篤との知らせが届きます。
ガムチャンに、国の未来を心配する言葉を発するソ・ヒ。
ソンに希望を見い出せなければ大良院君を押し立てよと遺言して亡くなります。
ソ・ヒの死で中断していた延興宮主たちの処分が朝堂で話し合われます。
ウォンスンがばらまいた私鋳銭により、延興宮主の助命をうったえる臣僚たち。
ソンが自分に恐れを抱いていることを知ったスは、ソンの意向を受け入れ、延興宮主は放免することにします。
しかし、契丹の姫は処刑。彼女のお付きのものらは契丹に帰って伝えろ、と契丹へと帰させられます。
姫の処刑は契丹にも伝えられるのですが、そこに、高麗が宋とに使臣を送った、との知らせも届きます。
激怒して、高麗を責めようと言う皇帝をなだめ、スと会うことにすると話す蕭太后…。
51話
スと蕭太后との会談は鴨緑江の北、遼の城で行われることになります。
高麗側は女真族と渤海遺民の兵をそれぞれ1万ずつ、不平として用意しています。
遼の側は10万の軍を密かに出発させ、5日後には到着する予定になっています。
会談が始まり、まず、姫の死についての釈明を求めたいと言う皇帝に、毒を盛られたのだから、当然のことだと返すス。
そこで、皇帝国の宣言を無かったことにしろと、10万の兵が来ていることを話して脅す皇帝でしたが、皇帝を諌める蕭太后。
蕭太后は1対1でスを説得することにし、ドギャンはチヤンと碁を打ちながら、味方に引き入れようとするのですが、断るチヤン。
チヤンの正体を明かしてもいいのか?と脅すドギャンに、自分はドギャンを利用しただけなので構わないと言うチヤン。
チヤンの野望は何かを探ろうとするドギャンでしたが、旧高句麗の地を取り戻すことだと答えるチヤン。
もちろんドギャンはチヤンが他に、何か隠しいていることがあると気づいています。
スのいない朝堂では、ソンがキム・シモンの復帰を決めています。
そして、臣下たちが止めるのも聞かず、狩りに出かけます。
狩りが終わると、最小限の人間だけ残し、他の者らを先に帰らせるソン。
ソンは元安戒鎮長に、以前見た太芸人の一座のところに案内させ、以前目を奪われた男ユ・ヘンガンと会い、彼を宮廷へと連れて行き、女装させて躍らせています。
ス達の方は偵察兵を出し、以前の進行時よりも多い人員の軍が向かっているのは本当だと知りますが、遼の側もまた、スが2万の兵を潜ましていることを知ります。
翌日、ふたたび会談に臨む両国。
遼は大軍を盾に皇帝国との宣言を撤回させようとするのですが、そこに、宋の軍隊が動き出した、との報告が入ります。
両国の護衛が刀を抜きあう事態になるのですが、軍の撤退を命じる蕭太后です。
ところが、そのままでは虫の収まらない皇帝はその夜、兵士たちにス達の宿舎を襲撃させます。
劣勢のス達でしたが、そこに蕭太后がやって来て、止めさせます。
皇帝を叱責し、スへの謝罪をさせる蕭太后。
スは皇帝国と名乗ることも主張するのですが、それは譲れない遼。
蕭太后の提案により、それぞれの軍より精鋭の50名ずつを出し、闘い、敗者が勝者に従うこととなります。
52話
精鋭による遼と高麗の戦いは高麗の勝利に終わります。
腹を立て、高麗を責めようと主張する皇帝を叱責し、これからますます軍事力をつけて来るであろう高麗を心配する蕭太后。
高麗側もまた、気を引き締めて軍事を補強しようと話しています。
スに宋との盟約を破り自分たちと手を組むようにと提案する蕭太后。
信用出来ないと言うスに、皇帝とスで義姉弟の契りを結ぶことを話します。
姉弟なので、スの方が皇帝より上ということになるのね。
蕭太后から話を聞いた皇帝はもちろん嫌がるのですが、国の状況から選択の余地が無いことを言ってきかす太后。
1年以内に宋を倒すので、その後で屈辱を晴らせ、と言って納得させます。
スも蕭太后の考えは推測がついているのですが、高麗にとっても軍事増強のためには時間が欲しいところ。
最終的には誓いの盃を交し、義姉弟の契りを結び、両国間に盟約を結び、高麗に帰るス達です。
ところが、宮殿に戻るなり、キム・シモンの復帰を知るス。
その上、皇后からソンの放蕩ぶりを聞くスです。
チヤンのところにも、ソンが旅芸人の一座のヘンガンと親しくしているとの報告が入ります。
さっそくヘンガンを呼び出し、彼を味方に引き入れているチヤン。
そして、チヤンに接触を図るウォンスン。
彼はチヤンの商団を助ける代わりに安全を保障してくれ、と申し出ています。
スはキム・シモンをすぐさま追い出そうとするのですが、ソンの王命を覆せば王の威信に傷がつく、と臣下たちに説得され、彼の復帰を認めることにします。
しかし、それを聞いても反抗的な態度を変えないソン。
チヤンのせいなら別れる、と言うスなのですが、そこにやって来たチヤンに向け、矢を放つソン。
矢はチヤンの頬をかすめ、血が流れ出します。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ53話~58話
ここは千秋太后が妊娠し、出産するまでの話です。
ますますスへの反感を強めるソンに、新羅派は絶世の美女を、チヤンはソンが関心を持った同性愛者の男を近づけ、どちらもソンを骨抜きにしようとします。
それでは、あらすじです。
ますますスへの反感を強めるソンに、新羅派は絶世の美女を、チヤンはソンが関心を持った同性愛者の男を近づけ、どちらもソンを骨抜きにしようとします。
それでは、あらすじです。
53話
ソンに矢を放たれた一件でソンに対する憎しみを持つチヤン。
今までは廃位で済まそうとしていたが、彼を殺す決意をして、5年の歳月が流れます。
高麗軍は軍の再編と増強を終え、契丹に拮抗する軍力を蓄えています。
チヤンの方は、都の東西南北に建立した寺に僧兵を置き、その上大量の女真族の兵もその中に潜り込ませています。
朝廷では、軍備に使われているお金が自分たちの財産(本来は国に帰すべきものなのですが、彼らはそう思っている)だと、不満が募っています。
スの施政に不満な臣僚たちからはそろそろソンが親政を行うべきだ、という声が挙がって来ます。
しかも、ソンには子が生まれないため、大良院君を世継ぎに、という声も上がっています。
そんな中、ソンは妓楼に入り浸って遊興三昧の日を送っているのね。
ガムチャンもまた、ソンがそのような態度を取るのもスがすべてを仕切っているためだ、と内政に関する部分はソンに譲るのがよい、とスに進言しています。
ガムチャンは一方、僧兵の様子がおかしいと気にかかり、カン・ジョに話しています。
慶州院君の死の疑惑についてカン・ジョに明かし、チヤンに注意するように言うガムチャンです。
チヤンの逆心を疑う二人は軍営にいる、ヤン・ギュとキム・スックンを訪ねます。
チヤンから金品が送られていないかと訊くガムチャン。
チヤンが何か企んでいるならば、この二人を巻き込むだろう、と考えたのね。
ヤン・ギュは貰ったけれども送り返した、と話し、キム・スックンは家族がコメを受けとったようなのだけれど、食べてしまってから気づいたために返せず気になっていた、と話しています。
新羅系の方は、スがいなくなればソンを自分たちが抱き込める、と考えているところに遼の使者がやって来て、スの毒殺の話を持ち出します。
この件はドギャンからの命がトギョンに下っています。
チヤンの方は、ソンが親政するとなると、自分は排除される、と阻止に動き始めます。
まずは、旅芸人のヘンガンを呼び戻すチヤンです。
ソン自身は王座から降りたくて仕方がない様子です。
大良院君に譲位したい、とソン姫に打ち明けるソンは、自分が女性を愛せないことを告白しています。
ソンの態度に悩むスは、ガムチャンの案に心を動かされ、朝会を開くことにします。
ところが、議論の途中、親政など嫌だ、と言って席を立ってしまうソン。
ショックのあまりふらつくスは御医から懐妊を告げられます。
54話
スの懐妊を聞き、大喜びで息子の誕生を祈願するチヤン。
でも、スの心中は複雑です。
人々の目が気になる上に、なによりソンのことが気にかかるスなのね。
臣下たちの間では早くも皇統が替わるのではないかという心配の声が挙がりますが、先走るなと釘を刺すガムチャン。
テ将軍たちはスとソンの間の溝が深まることを心配しています。
一方のヤン・ギュとキム・スックンの元にはサガムンがまたやって来ています。
サガムンが再び贈る鉄銭を収めるヤン・ギュ。
実は彼らは、ガムチャンから、チヤン側から金品を送ってきたら何食わぬ顔で受け取り、表面だけ忠誠を誓うようにと言われているのね。
その金の出所は商団であり、スの懐妊を祝って、と話すサガムンです。
ウォンスンたち新羅側にもスの懐妊の知らせがもたらされています。
もう一人息子ができたら、スは王をすげ替えることを考えるだろう、と何としても毒殺を成功させねばならない、と思う新羅系です。
遼にもスの懐妊の知らせはもたらされ、宋との戦いを止めて高麗を攻めるべきではないのか、と皇帝が言うのですが、もはや手遅れで宋との戦いを放棄できない、と言うドギャンたち。
ドギュンが毒殺の命に従うだろう、と彼女に賭けています。
そんな中、突然スの側近以外の臣下を集め、大良院君に譲位する、と言い出すソン。
初めは皆が反対するのですが、大良院君に譲位した後自分が摂政をし、スを外す、と言い出したことから新羅系が賛成に回ります。
テ将軍はスの意向を聞いてからでも遅くない、と撤回を求めるのですが聞かず、退席するソンです。
話を聞きつけたスが駆けつけるのですが、スが権力を手放したくないだけ、と言うソンの言葉に傷つくスです。
チヤンも話を聞いてスのところにやって来ます。
何としても止めなければ、と言うチヤンですが、大良院君の方がマシかもしれない、と言い出すス。
チヤンはしかし、そうなれば今まで推し進めていたスの政策が覆されてしまう、と言い聞かせ、自分がソンを説得する、とヘンガンを宮中に入れることを提案します。
チヤンに呼び戻されたヘンガンは少し前にソンの前に再び姿を現しているのね。
それに対し、ソンに美女の側室を輿入れさせて、味方にしようと考えている新羅系。
そしてソンは侍医に堕胎薬を準備するように言っています。
スのところに侍医がやって来て、彼の差し出す薬を今にも飲もうとしているスなのですが…。
55話
侍医の持って来た薬を飲もうとするスでしたが、チヤンが侍医の手が震えているのを見て問い詰めます。
毒ではなく、ソンに頼まれた堕胎薬だ、と言い薬を飲む侍医でしたが、血を吐いて亡くなってしまいます。
その上、毒見をしたファンビまでが倒れてしまいます。
トギュンの用意した毒も同じ椀に入っていたのね。
スはまさかソンが…と信じたくはないのですが、、文臣たちが焚き付けたのだと言うチヤン。
その場にいた者たちに口止めをし、ソンへの監視が命じられます。
国士観の学位生たちが座り込みを始め、上申書が山のように提出されるのですが、ソンが文臣たちと密談したことはサイルラからスに報告されています。
ガムチャンもまた、譲位は時期尚早だとしても、大良院君を太子にするようにとの主張をします。
しかし、逆に大良院君を出家させることを決めるス。
取り下げるようにと訴えるガムチャンに、この決定は大良院君を生かすためだ、と話すスです。
そこにやって来るソン。
私を害そうとしたのか?と言うスに、毒薬の事は知らないソンは、そうだと答えます。
私を殺そうとするなんて、と言うスの言葉に驚き、流産だけさせようとしたのだ、と訴えるソンですが、もはやソンの言葉が信じられないス。
母子間の亀裂は行くところまで行ってしまったようです。
トギョンのところには、再び遼側から、毒を入れるようにとの命令が発せられます。
でも、これ以上は出来ない、と突っぱねるトギョン。
それならば、と殺されそうになるトギョンでしたが、そこにサガムンが現れ助けます。
サガムンはトギョンの仕業ではないかと思い、彼女をつけていたのね。
毒のことを認め、去ろうとするトギョンに、そばにいてくれ、このことを二人だけの秘密にしよう、と言っています。
毒により、意識を失っていたヒャンビがようやく目覚めます。
彼女の回復を心から喜び、結婚を決意したカン・ジョはすぐさまスに許しをもらい、式の日取りも決まります。
スの毒殺に失敗した契丹側は、今度はスの外出時に刺客に襲わせる計画を立てています。
毒殺の計画を知っていたウォンスンと延興君主を脅し、スの外出予定を知る契丹側。
彼らはカン・ジョの婚礼に外出するスを襲うことにします。
一方、チヤン達も計画を立てています。
大良院君はスの命により出家して寺に行っていたのですが、完全に除去するべきだ、とチヤンは考えているのね。
警備が手薄になるカン・ジョの婚礼の日に暗殺を実行するように、との指示を出しています。
ソンの周辺では、新羅系が絶世の美女キム・ミラを見つけ出しています。
彼女を通じてソンを意のままにしよう、との考えですが、ソンのところには内官になったヘンガンが姿を現しています。
56話
カン・ジョとファンビの結婚式が行われているころ、相変わらず、遊行にふけっているソン。
そこに現れたヘンガンに驚くソンです。
誰かの差し金で内官になったのではないか?と訊くソンに、ソンを慰めたいと思い、一生懸命勉強して内官になった、と答えるヘンガンです。
この頃の内官は朝鮮時代とは違い、大部分が去勢を受けておらず、名門家門の子弟が多かったようです。
結婚式の方は無事に終わり、スは宮殿へと戻って行くのですが、刺客たち襲われてしまいます。
仲間の結婚式ですから、護衛の者たちはかなり酒が入っていて、危機に陥るス。
でも、ヤン・ギュとキム・スックンが駆けつけ、事なきを得ます。
刺客の中には、スが契丹にいたころ、蕭太后の護衛をしていた女がおり、遼の刺客だ、ということが明らかになります。
同じころ、大良院君が預けられた寺もサガムンたちの襲撃を受けています。
こちらも危ないところで、ヤン・ギュが付けていた護衛がそれに気づき撃退、失敗に終わります。
怪我をして戻って来たことを心配するトギョンに、自分たちの計画、スとチヤンの間に生まれる子を皇位につける計画を打ち明けるサガムンです。
翌日、朝堂ではまず、スが遼の人間により襲撃を受けたことが報告されます。
契丹と宋との問題を話す臣下たち。スは結論を保留し、次に大良院君も襲撃を受けたことが報告されます。
高麗内部のものだ、と主張するガムチャンに対し、遼の刺客の一部が襲ったのだ、と主張するチヤンが対立しています。
その後、スの部屋に大良院君を連れて行くガムチャン。
そして、開京には大良院君が安全に暮らせる場所はない、と彼を自分に預けさせてくれ、と頼むガムチャンです。
ガムチャンが大良院君を預かり、誰も知らないところに連れて行く、と言う話はサイルラからチヤンに伝えられています。
自分たちの最大の敵はカン・ジョではなく、ガムチャンだ、と言うチヤンに、彼を殺すことを提案するサガムンでしたが、今は警戒されているので、警戒が緩んだすきを突く、と先送りにする決定をするチヤンです。
ガムチャンの方は、大良院君への襲撃がチヤンの仕業である、ということは確信しているのですが、そのことはスには言っていません。
ガムチャンはチヤンの起こすであろうことよりも、彼のことが明らかになった後のスの立場を心配しているようです。
一方、ウォンスンの作っている私鋳銭が市中に大量に出回り、鉄銭の勝ちが暴落しています。
それそろバレるから、鋳造をストップしようと提案する商団行首たちなのですが、これから大量のお金が必要になるのでできないと突っぱねているウォンスンです。
カン・ジョの方はチヤンへの疑いをヒャンビに話しています。
それを聞き、チヤンがいた時に襲撃を受けた寺をもう一度訪ねて見ることにするヒャンビです。
遼の皇宮にも、暗殺失敗の知らせが届いています。
その上、宋に放った密偵からは、宋が高麗に使臣を送ったという知らせも届きます。
すぐさま、自分たちも高麗に使臣を送ることを決める蕭太后です。
高麗にも宋からの使臣が向かっているとの知らせが入っているのですが、今回の使臣は破格の高官が直接やって来るようですね。
大良院君はガムチャンの提案が受け入れられ、開京を発つことになります。
キム・シモンから、彼との別れの挨拶を口実に宮外へと呼び出されるソン。
ソンは大良院君に、いつか必ず呼び戻すから、その時は自分の命に従ってくれ、と言って送り出すソンです。
そして、偶然を装い、ソンの前に現れる美女。
こちらが新羅側の真の目的で、彼らが準備した女キム・ミラです。
彼女は新羅王室の血を引くものと詐称するようにウォンスンからの指示を受けています。
57話
キム・ミラはソンに気付くとすぐさま去って行くのですが、その後をつけるソン。
ミラの家の前まで来た時に声をかけるソンなのですが、すげなく家の中に入ってしまうミラです。
ヘンガンに、女を見て初めて、自分が男だと感じた、と語り、彼女の身元を調べるように命じるソンです。
ヒャンビの方はチヤンのいた寺へと行き、話を聞こうとするのですが、何も収穫はありません。
でも、その帰途に立ち寄った食堂で、当時の住職は新羅人で、新羅最後の王の王子である麻衣王子の部下であったとか、麻衣王子が近くで兵を養成していた、などという噂を聞いています。
開京に戻ったヒャンビはカン・ジョに報告し、ガムチャンにもその話を伝えるのかと問うのですが、不確かな話だとそのままにするカン・ジョです。
ですが、ヒャンビの動きはチヤンの側に報告が入っています。何故、今頃?と不審がるチヤンです。
また、鋳銭所で作っている以上の鉄銭が出回っている、という報告もチヤンの元に入っています。
チヤンの方は、事あるごとにヤン・ギュとキム・スックンをもてなし、そのたびに大量の鉄銭を送っていますが、そのことはちゃんとガムチャンへ報告されています。
チヤンをしっかり監視するようにと命じるガムチャン。
一方、宋の使臣が来ることになり、ソンが同席することがどうしても必要だ、とソンを説得しようとするスなのですが、ソンは反抗的な態度で話を聞こうとしません。
ガムチャンの、内政はソンに任せてみては?という提案を思い出したスは、朝会で、軍事権と外交に関しては今まで通りスが担当するが、内政に関してはソンに一任する、と発表します。
チヤン一人が反対するのですが、チヤンの立場を慮り、多数派には逆らなわないようにと言うスです。
そんな事も知らず、また宮を抜け出し、今度はキム・ミラの家に忍び込むソン。
屋敷の護衛たちに見つかり囲まれてしまったところで、ソンの後をつけていた軍が割り入り、ソンが皇帝だということを知らせて事なきを得ます。
ようやく、屋敷の中へと招き入れられたミラですが、へつらわず、強気な態度に出るミラです。
この騒動はスの耳にも入るのですが、気に入ったのならば宮中に入れればいい、と言うス。
そして、内政をソンに任せる決定を朝会で伝えたとソンに話します。
それを受け、宋からの使者を迎える席に着くソンです。
スは宋とも遼も、高麗との関係を必要としていることが分かっているので、両国との間でより有利な条件での盟約を結ぼうとしています。
宋側には援軍を出す代わりに、渤海旧領を要求するスです。
贈れた到着した遼の使者はジュンニョル将軍で、宋に比べ格が落ちる、と思われたのですが、スに挨拶に来たジュンニョル将軍、なんと護衛兵に変装したドギャンを連れています。
ドギャンが使者となると、宋と同等の使者ということになります。
ドギャンの姿を見て驚くス…。
58話
ドギャンが兵士の姿でやって来たのは、遼が緊迫していると宋に思われたくないからのようです。
スはドギャンに、宋が渤海旧領を譲る条件を飲んだことを話し、取引を持ち掛けます。
両国とも、渤海旧領を譲ることを了承したものの、スは結局、契丹が宋に勝てば、次は高麗を攻める、と言って宋と手を組むことにします。
しかし、ドギャンの方も、スとの交渉だけを頼みにしている訳ではありません。
トギョンに前に現れ、チヤンについて知っていることを全部話すように促すドギャン。
トギョンは、家族が今もドギャンの世話になっている、と聞き断るわけにはいきません。
トギョンから聞いた話をタネに、チヤンを呼び出し、遼との戦争を防いでくれ、と言うドギャンです。
ドギャンに情報を流し、またスを毒殺しようとしたのがトギョンだと知ったチヤンは、トギョンを殺せ、とサガムンに命じるのですが、妊娠していることを話し助命してくれるように嘆願するサガムン。
何とか命を取り留めるトギョンです。
両国の使臣たちが帰り、スは朝会で、これ以降はソンに任せて出席しないことを宣言。
そして、最後に、と、キム・ミラを側室に迎えることを臣下たちに議論させます。
新羅系以外の臣僚もバックに延興君主がいることを知らず、反対もなく了承されます。
ミラはすぐに入宮し、ソンに聖君になって欲しい、と言っています。
彼女は延興君主から、ソンを自立させることを任務として命じられているのね。
ソンは無事、男としての務めを果たすことができ、自信にあふれた顔をしています。
スの出席しない朝会にも出席。
文官から、軍人たちへの褒賞の田畑を出すことをやめるようにとの意見が出るのですが、文官たちの欲から出た話だ、と一蹴しています。
一方、上京に帰ったドギャンは皇帝と太后に渤海旧領を譲り渡すと言う条件を話します。
激高する皇帝なのですが、仕方がなかった、と言い、攻撃するのはスの出産前後にするようにと提案しています。
チヤンの方はドギャンに、戦いを止めることを約束させられましたが、自分が直接動けば疑われてしまうため、文臣たちを動かすことにします。
妓楼に文官たちを招き、持て成すチヤン。
自分も戦争には反対だ、と言い、文官たちの助けを求めています。
そして、6か月後です。
戦争が始まった、との知らせを受ける高麗の朝廷なのですが、ちょうどその時、スはお産の真っ只中です。
そして、トギョンもまた、出産の時を迎えています。
ソンに矢を放たれた一件でソンに対する憎しみを持つチヤン。
今までは廃位で済まそうとしていたが、彼を殺す決意をして、5年の歳月が流れます。
高麗軍は軍の再編と増強を終え、契丹に拮抗する軍力を蓄えています。
チヤンの方は、都の東西南北に建立した寺に僧兵を置き、その上大量の女真族の兵もその中に潜り込ませています。
朝廷では、軍備に使われているお金が自分たちの財産(本来は国に帰すべきものなのですが、彼らはそう思っている)だと、不満が募っています。
スの施政に不満な臣僚たちからはそろそろソンが親政を行うべきだ、という声が挙がって来ます。
しかも、ソンには子が生まれないため、大良院君を世継ぎに、という声も上がっています。
そんな中、ソンは妓楼に入り浸って遊興三昧の日を送っているのね。
ガムチャンもまた、ソンがそのような態度を取るのもスがすべてを仕切っているためだ、と内政に関する部分はソンに譲るのがよい、とスに進言しています。
ガムチャンは一方、僧兵の様子がおかしいと気にかかり、カン・ジョに話しています。
慶州院君の死の疑惑についてカン・ジョに明かし、チヤンに注意するように言うガムチャンです。
チヤンの逆心を疑う二人は軍営にいる、ヤン・ギュとキム・スックンを訪ねます。
チヤンから金品が送られていないかと訊くガムチャン。
チヤンが何か企んでいるならば、この二人を巻き込むだろう、と考えたのね。
ヤン・ギュは貰ったけれども送り返した、と話し、キム・スックンは家族がコメを受けとったようなのだけれど、食べてしまってから気づいたために返せず気になっていた、と話しています。
新羅系の方は、スがいなくなればソンを自分たちが抱き込める、と考えているところに遼の使者がやって来て、スの毒殺の話を持ち出します。
この件はドギャンからの命がトギョンに下っています。
チヤンの方は、ソンが親政するとなると、自分は排除される、と阻止に動き始めます。
まずは、旅芸人のヘンガンを呼び戻すチヤンです。
ソン自身は王座から降りたくて仕方がない様子です。
大良院君に譲位したい、とソン姫に打ち明けるソンは、自分が女性を愛せないことを告白しています。
ソンの態度に悩むスは、ガムチャンの案に心を動かされ、朝会を開くことにします。
ところが、議論の途中、親政など嫌だ、と言って席を立ってしまうソン。
ショックのあまりふらつくスは御医から懐妊を告げられます。
54話
スの懐妊を聞き、大喜びで息子の誕生を祈願するチヤン。
でも、スの心中は複雑です。
人々の目が気になる上に、なによりソンのことが気にかかるスなのね。
臣下たちの間では早くも皇統が替わるのではないかという心配の声が挙がりますが、先走るなと釘を刺すガムチャン。
テ将軍たちはスとソンの間の溝が深まることを心配しています。
一方のヤン・ギュとキム・スックンの元にはサガムンがまたやって来ています。
サガムンが再び贈る鉄銭を収めるヤン・ギュ。
実は彼らは、ガムチャンから、チヤン側から金品を送ってきたら何食わぬ顔で受け取り、表面だけ忠誠を誓うようにと言われているのね。
その金の出所は商団であり、スの懐妊を祝って、と話すサガムンです。
ウォンスンたち新羅側にもスの懐妊の知らせがもたらされています。
もう一人息子ができたら、スは王をすげ替えることを考えるだろう、と何としても毒殺を成功させねばならない、と思う新羅系です。
遼にもスの懐妊の知らせはもたらされ、宋との戦いを止めて高麗を攻めるべきではないのか、と皇帝が言うのですが、もはや手遅れで宋との戦いを放棄できない、と言うドギャンたち。
ドギュンが毒殺の命に従うだろう、と彼女に賭けています。
そんな中、突然スの側近以外の臣下を集め、大良院君に譲位する、と言い出すソン。
初めは皆が反対するのですが、大良院君に譲位した後自分が摂政をし、スを外す、と言い出したことから新羅系が賛成に回ります。
テ将軍はスの意向を聞いてからでも遅くない、と撤回を求めるのですが聞かず、退席するソンです。
話を聞きつけたスが駆けつけるのですが、スが権力を手放したくないだけ、と言うソンの言葉に傷つくスです。
チヤンも話を聞いてスのところにやって来ます。
何としても止めなければ、と言うチヤンですが、大良院君の方がマシかもしれない、と言い出すス。
チヤンはしかし、そうなれば今まで推し進めていたスの政策が覆されてしまう、と言い聞かせ、自分がソンを説得する、とヘンガンを宮中に入れることを提案します。
チヤンに呼び戻されたヘンガンは少し前にソンの前に再び姿を現しているのね。
それに対し、ソンに美女の側室を輿入れさせて、味方にしようと考えている新羅系。
そしてソンは侍医に堕胎薬を準備するように言っています。
スのところに侍医がやって来て、彼の差し出す薬を今にも飲もうとしているスなのですが…。
55話
侍医の持って来た薬を飲もうとするスでしたが、チヤンが侍医の手が震えているのを見て問い詰めます。
毒ではなく、ソンに頼まれた堕胎薬だ、と言い薬を飲む侍医でしたが、血を吐いて亡くなってしまいます。
その上、毒見をしたファンビまでが倒れてしまいます。
トギュンの用意した毒も同じ椀に入っていたのね。
スはまさかソンが…と信じたくはないのですが、、文臣たちが焚き付けたのだと言うチヤン。
その場にいた者たちに口止めをし、ソンへの監視が命じられます。
国士観の学位生たちが座り込みを始め、上申書が山のように提出されるのですが、ソンが文臣たちと密談したことはサイルラからスに報告されています。
ガムチャンもまた、譲位は時期尚早だとしても、大良院君を太子にするようにとの主張をします。
しかし、逆に大良院君を出家させることを決めるス。
取り下げるようにと訴えるガムチャンに、この決定は大良院君を生かすためだ、と話すスです。
そこにやって来るソン。
私を害そうとしたのか?と言うスに、毒薬の事は知らないソンは、そうだと答えます。
私を殺そうとするなんて、と言うスの言葉に驚き、流産だけさせようとしたのだ、と訴えるソンですが、もはやソンの言葉が信じられないス。
母子間の亀裂は行くところまで行ってしまったようです。
トギョンのところには、再び遼側から、毒を入れるようにとの命令が発せられます。
でも、これ以上は出来ない、と突っぱねるトギョン。
それならば、と殺されそうになるトギョンでしたが、そこにサガムンが現れ助けます。
サガムンはトギョンの仕業ではないかと思い、彼女をつけていたのね。
毒のことを認め、去ろうとするトギョンに、そばにいてくれ、このことを二人だけの秘密にしよう、と言っています。
毒により、意識を失っていたヒャンビがようやく目覚めます。
彼女の回復を心から喜び、結婚を決意したカン・ジョはすぐさまスに許しをもらい、式の日取りも決まります。
スの毒殺に失敗した契丹側は、今度はスの外出時に刺客に襲わせる計画を立てています。
毒殺の計画を知っていたウォンスンと延興君主を脅し、スの外出予定を知る契丹側。
彼らはカン・ジョの婚礼に外出するスを襲うことにします。
一方、チヤン達も計画を立てています。
大良院君はスの命により出家して寺に行っていたのですが、完全に除去するべきだ、とチヤンは考えているのね。
警備が手薄になるカン・ジョの婚礼の日に暗殺を実行するように、との指示を出しています。
ソンの周辺では、新羅系が絶世の美女キム・ミラを見つけ出しています。
彼女を通じてソンを意のままにしよう、との考えですが、ソンのところには内官になったヘンガンが姿を現しています。
56話
カン・ジョとファンビの結婚式が行われているころ、相変わらず、遊行にふけっているソン。
そこに現れたヘンガンに驚くソンです。
誰かの差し金で内官になったのではないか?と訊くソンに、ソンを慰めたいと思い、一生懸命勉強して内官になった、と答えるヘンガンです。
この頃の内官は朝鮮時代とは違い、大部分が去勢を受けておらず、名門家門の子弟が多かったようです。
結婚式の方は無事に終わり、スは宮殿へと戻って行くのですが、刺客たち襲われてしまいます。
仲間の結婚式ですから、護衛の者たちはかなり酒が入っていて、危機に陥るス。
でも、ヤン・ギュとキム・スックンが駆けつけ、事なきを得ます。
刺客の中には、スが契丹にいたころ、蕭太后の護衛をしていた女がおり、遼の刺客だ、ということが明らかになります。
同じころ、大良院君が預けられた寺もサガムンたちの襲撃を受けています。
こちらも危ないところで、ヤン・ギュが付けていた護衛がそれに気づき撃退、失敗に終わります。
怪我をして戻って来たことを心配するトギョンに、自分たちの計画、スとチヤンの間に生まれる子を皇位につける計画を打ち明けるサガムンです。
翌日、朝堂ではまず、スが遼の人間により襲撃を受けたことが報告されます。
契丹と宋との問題を話す臣下たち。スは結論を保留し、次に大良院君も襲撃を受けたことが報告されます。
高麗内部のものだ、と主張するガムチャンに対し、遼の刺客の一部が襲ったのだ、と主張するチヤンが対立しています。
その後、スの部屋に大良院君を連れて行くガムチャン。
そして、開京には大良院君が安全に暮らせる場所はない、と彼を自分に預けさせてくれ、と頼むガムチャンです。
ガムチャンが大良院君を預かり、誰も知らないところに連れて行く、と言う話はサイルラからチヤンに伝えられています。
自分たちの最大の敵はカン・ジョではなく、ガムチャンだ、と言うチヤンに、彼を殺すことを提案するサガムンでしたが、今は警戒されているので、警戒が緩んだすきを突く、と先送りにする決定をするチヤンです。
ガムチャンの方は、大良院君への襲撃がチヤンの仕業である、ということは確信しているのですが、そのことはスには言っていません。
ガムチャンはチヤンの起こすであろうことよりも、彼のことが明らかになった後のスの立場を心配しているようです。
一方、ウォンスンの作っている私鋳銭が市中に大量に出回り、鉄銭の勝ちが暴落しています。
それそろバレるから、鋳造をストップしようと提案する商団行首たちなのですが、これから大量のお金が必要になるのでできないと突っぱねているウォンスンです。
カン・ジョの方はチヤンへの疑いをヒャンビに話しています。
それを聞き、チヤンがいた時に襲撃を受けた寺をもう一度訪ねて見ることにするヒャンビです。
遼の皇宮にも、暗殺失敗の知らせが届いています。
その上、宋に放った密偵からは、宋が高麗に使臣を送ったという知らせも届きます。
すぐさま、自分たちも高麗に使臣を送ることを決める蕭太后です。
高麗にも宋からの使臣が向かっているとの知らせが入っているのですが、今回の使臣は破格の高官が直接やって来るようですね。
大良院君はガムチャンの提案が受け入れられ、開京を発つことになります。
キム・シモンから、彼との別れの挨拶を口実に宮外へと呼び出されるソン。
ソンは大良院君に、いつか必ず呼び戻すから、その時は自分の命に従ってくれ、と言って送り出すソンです。
そして、偶然を装い、ソンの前に現れる美女。
こちらが新羅側の真の目的で、彼らが準備した女キム・ミラです。
彼女は新羅王室の血を引くものと詐称するようにウォンスンからの指示を受けています。
57話
キム・ミラはソンに気付くとすぐさま去って行くのですが、その後をつけるソン。
ミラの家の前まで来た時に声をかけるソンなのですが、すげなく家の中に入ってしまうミラです。
ヘンガンに、女を見て初めて、自分が男だと感じた、と語り、彼女の身元を調べるように命じるソンです。
ヒャンビの方はチヤンのいた寺へと行き、話を聞こうとするのですが、何も収穫はありません。
でも、その帰途に立ち寄った食堂で、当時の住職は新羅人で、新羅最後の王の王子である麻衣王子の部下であったとか、麻衣王子が近くで兵を養成していた、などという噂を聞いています。
開京に戻ったヒャンビはカン・ジョに報告し、ガムチャンにもその話を伝えるのかと問うのですが、不確かな話だとそのままにするカン・ジョです。
ですが、ヒャンビの動きはチヤンの側に報告が入っています。何故、今頃?と不審がるチヤンです。
また、鋳銭所で作っている以上の鉄銭が出回っている、という報告もチヤンの元に入っています。
チヤンの方は、事あるごとにヤン・ギュとキム・スックンをもてなし、そのたびに大量の鉄銭を送っていますが、そのことはちゃんとガムチャンへ報告されています。
チヤンをしっかり監視するようにと命じるガムチャン。
一方、宋の使臣が来ることになり、ソンが同席することがどうしても必要だ、とソンを説得しようとするスなのですが、ソンは反抗的な態度で話を聞こうとしません。
ガムチャンの、内政はソンに任せてみては?という提案を思い出したスは、朝会で、軍事権と外交に関しては今まで通りスが担当するが、内政に関してはソンに一任する、と発表します。
チヤン一人が反対するのですが、チヤンの立場を慮り、多数派には逆らなわないようにと言うスです。
そんな事も知らず、また宮を抜け出し、今度はキム・ミラの家に忍び込むソン。
屋敷の護衛たちに見つかり囲まれてしまったところで、ソンの後をつけていた軍が割り入り、ソンが皇帝だということを知らせて事なきを得ます。
ようやく、屋敷の中へと招き入れられたミラですが、へつらわず、強気な態度に出るミラです。
この騒動はスの耳にも入るのですが、気に入ったのならば宮中に入れればいい、と言うス。
そして、内政をソンに任せる決定を朝会で伝えたとソンに話します。
それを受け、宋からの使者を迎える席に着くソンです。
スは宋とも遼も、高麗との関係を必要としていることが分かっているので、両国との間でより有利な条件での盟約を結ぼうとしています。
宋側には援軍を出す代わりに、渤海旧領を要求するスです。
贈れた到着した遼の使者はジュンニョル将軍で、宋に比べ格が落ちる、と思われたのですが、スに挨拶に来たジュンニョル将軍、なんと護衛兵に変装したドギャンを連れています。
ドギャンが使者となると、宋と同等の使者ということになります。
ドギャンの姿を見て驚くス…。
58話
ドギャンが兵士の姿でやって来たのは、遼が緊迫していると宋に思われたくないからのようです。
スはドギャンに、宋が渤海旧領を譲る条件を飲んだことを話し、取引を持ち掛けます。
両国とも、渤海旧領を譲ることを了承したものの、スは結局、契丹が宋に勝てば、次は高麗を攻める、と言って宋と手を組むことにします。
しかし、ドギャンの方も、スとの交渉だけを頼みにしている訳ではありません。
トギョンに前に現れ、チヤンについて知っていることを全部話すように促すドギャン。
トギョンは、家族が今もドギャンの世話になっている、と聞き断るわけにはいきません。
トギョンから聞いた話をタネに、チヤンを呼び出し、遼との戦争を防いでくれ、と言うドギャンです。
ドギャンに情報を流し、またスを毒殺しようとしたのがトギョンだと知ったチヤンは、トギョンを殺せ、とサガムンに命じるのですが、妊娠していることを話し助命してくれるように嘆願するサガムン。
何とか命を取り留めるトギョンです。
両国の使臣たちが帰り、スは朝会で、これ以降はソンに任せて出席しないことを宣言。
そして、最後に、と、キム・ミラを側室に迎えることを臣下たちに議論させます。
新羅系以外の臣僚もバックに延興君主がいることを知らず、反対もなく了承されます。
ミラはすぐに入宮し、ソンに聖君になって欲しい、と言っています。
彼女は延興君主から、ソンを自立させることを任務として命じられているのね。
ソンは無事、男としての務めを果たすことができ、自信にあふれた顔をしています。
スの出席しない朝会にも出席。
文官から、軍人たちへの褒賞の田畑を出すことをやめるようにとの意見が出るのですが、文官たちの欲から出た話だ、と一蹴しています。
一方、上京に帰ったドギャンは皇帝と太后に渤海旧領を譲り渡すと言う条件を話します。
激高する皇帝なのですが、仕方がなかった、と言い、攻撃するのはスの出産前後にするようにと提案しています。
チヤンの方はドギャンに、戦いを止めることを約束させられましたが、自分が直接動けば疑われてしまうため、文臣たちを動かすことにします。
妓楼に文官たちを招き、持て成すチヤン。
自分も戦争には反対だ、と言い、文官たちの助けを求めています。
そして、6か月後です。
戦争が始まった、との知らせを受ける高麗の朝廷なのですが、ちょうどその時、スはお産の真っ只中です。
そして、トギョンもまた、出産の時を迎えています。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ59話~65話
ここでの話の流れは、
ソンの側室が妊娠したけれど、それが他人の子であることが発覚。
しかも、彼女が身分を詐称していた上にその背後には新羅派がいることが分かり、新羅派は失脚します。
ソンの方はどうしても王の座から降りたくなり、無茶なことを…。
結局スも折れて大良院君への譲位、ということになるのですが、そうなってしまえば自分の子が王になる機会が奪われる、と大良院君の暗殺を試みたものの失敗するチヤン、とうとう挙兵することに…。
こんな感じです。
それでは各話ごとのあらすじです。
ソンの側室が妊娠したけれど、それが他人の子であることが発覚。
しかも、彼女が身分を詐称していた上にその背後には新羅派がいることが分かり、新羅派は失脚します。
ソンの方はどうしても王の座から降りたくなり、無茶なことを…。
結局スも折れて大良院君への譲位、ということになるのですが、そうなってしまえば自分の子が王になる機会が奪われる、と大良院君の暗殺を試みたものの失敗するチヤン、とうとう挙兵することに…。
こんな感じです。
それでは各話ごとのあらすじです。
59話
遼と宋の間で戦いが始まった、との知らせが朝廷にもたらされます。
すぐに出兵を、と言うガムチャンなのですが、文官たちは出兵に反対です。
軍事に関することなので、スの判断を待つ、と言うソンです。
スの方はお産の真っ最中で、それどころではありません。
難産の末、ようやく産まれた子は男の子です。
トギョンもまた、無事、男の子を出産しています。
ガムチャンはソンの居室の外で、すぐに出兵命令を出してくれるように嘆願するのですが、スの息子の誕生の知らせに荒れるソン。
埒が明かないと見て、ガムチャンは無理やりスのところに押しかけて戦争が始まったことを話します。
すぐさま出兵命令がおり、鎬京(西京)の軍営に伝えられるのですが、そこで地震が発生し、大きな被害が出ています。
出兵を見送り、民の救済に取り組むことを決めるソンです。
高麗の助けを受けられないまま遼と戦った宋は戦争に負け、遼にとって有利な条約を結ぶことになる宋です。
そして3年後。
ソンはその間何度も地震のあった鎬京を訪れ民をねぎらい、今では聖君とまで呼ばれています。
朝臣たちからは、ソンの親政の声も上がるようになっています。
そして、ソンには未だ、子がありません。
側室に入ったキム・ミラは何としても子を設ける必要があります。
兄と名乗っている男が宮中にやって来て、その男の間にでも子を設けようとしているミラなのですが、そのことに気付くヘンガン。
彼は急いでチヤンのところにそのことを報告しに行きます。
その際にチヤンのところに来ていたヤン・ギュとキム・スックンが目撃しています。
2人はそのことをガムチャンに報告。
チヤンがヘンガンにソンの様子を探らせているのだろうか?と話す三人ですが、ソンは今、鎬京。
ソンを見張らせるのならば、付いて行くはずなのに…と不審がっています。
スの方は、自分は政から身を引き、ソンの親政をさせよう、と言い出します。
反対するチヤンに、自分たちの息子の事で欲心を持たないようにとくぎを刺すスです。
そんな中、キム・ミラが懐妊します。
喜ぶスなのですが…。
60話
キム・ミラ懐妊の知らせはチヤンの元にも届くのですが、むしろ好都合、とほくそ笑むチヤン。
そこに、私鋳銭の鋳造所を突き止めた、との知らせが入ります。
黒幕がウォンスンだということまで突き止めたと聞き、すぐに将軍たちに連絡して軍を動かすチヤン。
まず、キム・ミラのお腹の子の父親が捕えられ、続いて、鋳造所にいたウォンスンの商団の副行首を捕え、延興君主と話をしていたウォンスン自身も捕えられます。
スは王后と共にミラの元に行き、祝いを言うと、そこにいたソンに、子供が生まれたら摂政の座から降り、故郷に戻る、と言っていたのですが、外で騒ぎが起こります。
ミラの侍女も捕えられたのね。
チヤンがやって来て、ミラのお腹の子供の父親はソンではない、と…。
こどもの父親の話から、黒幕にウォンスンがいることまでを暴露するチヤンに呆然とする、ソン達です。
捕えられた人たちの拷問が始まります。
今回ばかりはウォンスンも逃げられないだろう、と行首に逃げることを勧められる延興君主ですが、スからは逃げられない、と言い、行首に自分の娘を託す延興君主です。
ほどなくウォンスンは罪を認め、ミラも拷問場へと連れて行く命が下るのですが、自らの手でミラを殺すソンです。
言い逃れは出来ない、と諦めたウォンスンですが、そのままでは死ねない、とチヤンを道連れにしようとするウォンスン。
自らの安全の確保と引き換えに、ほとんどの私鋳銭をチヤンに渡した、と言うウォンスン。
ウォンスンからお金を受け取ったことを認めるものの、国のために使った、と言うチヤン。
方法が間違っていた、とチヤンを諌めるスです。
結局、密通相手と副行首、ウォンスンは処刑され、手を貸した大臣と延興君主、その侍女は流刑となります。
ガムチャンは、ヘンガンがチヤンに密告したことに疑問を感じ、ヘンガンがチヤンの手下であることを確信。
ソンの側に、ヘンガンを押さえる人材として渤海人のユ・チュンジョンを内官として推薦しています。
ヒャンビの方はカン・ジョから手を引くように言われているのですが、チヤンの正体を探り続けています。
キム・シモンに接触して、麻衣王子やチヤンのいたという寺のことを訊くのですが、何も知らない様子のシモン。
ヒャンビはキム・シモンに、いまは明福宮の執事になっているムン・インにその話を伝えるように仕向けたようですね。
数日後、シモンに呼ばれてやって来たムン・インの後をつけて行くヒャンビ。
ムン・インはその足でチヤンの元へと向かったようです。
チヤンがサガムンやサイルラと話している内容を盗み聞きするヒャンビなのですが、見つかってしまいます。
逃げ出すヒャンビを追いかけるサイルラ。
誤解だと言い作ろうとするサイルラですが、斬りつけるヒャンビです。
61話
殺したくない、と言いながらもヒャンビにかかって行かざるを得ないサイルラ。
ヒャンビはサイルラを追い詰め、チヤンの正体を教えろと迫るのですが、別のところから飛んできた矢に当たり、ヒャンビの胸に倒れ込んでしまいます。
チヤンが矢を放ったのね。そのまま亡くなってしまうヒャンビです。
このままヒャンビが行方不明になったら、ずっと疑われる、とチヤンは女真人に村を襲わせることにします。
村人を殺して、その中にヒャンビの死体を混ぜようという考えです。
やがて襲撃の知らせを受けたヤン・ギュたちが現場に駆けつけ、ファンビを発見。
報告を受けたカン・ジョがその死体を確認します。
カン・ジョはチヤンのところに行き、どうして殺したんだ!?と暴れます。
濡れ衣だ、と言うチヤンですが、止めようとしないカン・ジョ。
見かねた安戒鎮の仲間が後ろから殴って気絶させ、連れて帰ります。
次の日の朝会でスに、カン・ジョの所業を訴えるチヤン。
カン・ジョがどうしてチヤンを?と訊くスに、襲撃したのが女真人だったので、自分が関係していると誤解されたのだろう、と答えるチヤンです。
カン・ジョのほうはガムチャンに、ヒャンビがチヤンのいた寺に調べに行って、麻衣太子の話を聞いて来たことを話し、それを追っていたのだ、と打ち明けます。
軽率なことはするな、とくぎを刺すガムチャンです。
チヤンの方は、キム・シモンがヒャンビから麻衣太子の話を聞いてチヤンの元に行った執事を呼び出したことを知っています。
サガムンは彼も殺したほうがいいのでは?と言っていたのですが、ヒャンビに続いて彼まで死ぬと、ますますぎわっくを招く、と言い、キム・シモンがキム・ミラの事件に関係していることを知っていると匂わせ、口止めしています。
やがて、村を襲った女真人たちが捕まります。
彼らはチヤンの忠実な部下たちですから、拷問を受けても、自分たちがした事、と言い続けます。
そちらは不安はないのですが、カン・ジョを遠くに追いやりたいチヤン。
彼は文臣たちを招き、彼を追いやることに賛成するようにと話を持って行っています。
次の日の朝会でカン・ジョに謝罪を求めるチヤン。
しかし、逆にチヤンを殴り、殺してやる、とかかって行くカン・ジョです。
62話
朝会でチヤンを殴るカン・ジョですが、スの命により、部屋の外へと追い出されます。
文臣たちは、ここぞとばかりに、カン・ジョの処罰を求めるのですが、その文臣たちをかえって叱り飛ばすスです。
部屋に戻ると、カン・ジョに代わって私が謝る、とチヤンに言うスなのですが、そのままにすれば自分が濡れ衣を着せられたままになる、と言うチヤン。
カン・ジョを追放しないのだったら、自分を追放してくれ、と言ってその日から朝会に出て来なくなるチヤンです。
ガムチャンは、軽率なことをするな、とカン・ジョを窘め、しばらく開京を離れた方がいいのではないか、と提案します。
チヤンと顔を合わせたら、また同じことを繰り返すだろう、と言うガムチャンです。
それを聞き、ヒャンビの思い出のたくさん残る開京にいるのはつらいのだ、と言って、スに鎬京に立つと申し出ます。
スもカン・ジョに役職を準備し、発つことを認め、出発するカン・ジョ。
元安戒鎮長が補佐をする、と一緒に付いて行くことになります。
鎬京には以前、長興鎮長だった男もいます。
一方、巷では軍役と重税にあえぐ民たちの不満が高まっています。
文官たちは軍人の数を減らすことを提案するのですが、スは、文官たちの反対を押し切り、豪族が所有している私田の小作料を現行の収益の5割から、3割以上取ることを禁じることを定めます。
スに落ち度があれば一気に信用を失う事態になる、と心配するガムチャン…。
ソンの方は愛していたミラを死なせてしまった事がつらくて堪えがたく、ヘンガンに、麻薬を調達するように命じています。
ヘンガンから話を聞いたサガムンが行首に頼んで契丹に行かせようとしているところにトギョンがやって来て、話を聞いてしまいます。
契丹から手に入れるには時間ができるが、自分は作り方を知っているのですぐに準備ができる、と言って、サガムンが何をしようか聞き出そうとします。
サガムンはトギョンを巻き込みたくないと秘密にしていたのですが、話をしたようですね。
麻薬は間もなくヘンガンの手に渡り、ソンへと届けられます。
麻薬を手にしたソンは、すぐさまその麻薬を酒に混ぜ、服用します。
麻薬の作用でヘンガンの顔がミラに見え、ヘンガンと怪しい雰囲気になるソン。
その姿を、ガムチャンの送り込んだ内官ユン・チュンジョンが目撃してしまい、慌てて屋敷の外に飛び出すのですが、ちょうどその時、スがやって来ます。
63話
ユン内官は、やって来たスを寝所に入れないようにするのですが、入って行くス。
ソンは着物をはだけさせてはいますが、ヘンガンの姿はありません。
ここにミラがいたのだ、と、まだ薬の影響で錯乱しているそんなのですが、やがて正気付き、自分がミラを殺したのだ、と悲しみにくれるソンです。
とても話のできる状態じゃない、というサイルラの助言で部屋を出て行くスです。
朝会で小作料の件を実施するように言うスですが、反対する文臣たち。
ガムチャンも、早急過ぎる、と反対しています。
その場では何も言わなかったチヤンも、スと二人になると、やはり兵を減らすようにと言っています。
契丹からは保州にある両国の公認の市場での交易を活発化させよう、という申し出が来ていることを言い、攻める気はないようだ、と言うチヤンですが、信用できない、と考えを変えないスです。
遼の首都上京では、蕭太后が病気療養のため南京に旅立った後、皇帝が密かに戦争準備を始めています。
ドギャンにも秘密にしているのですが、有力な武将を呼び寄せたことから、ドギャンはすぐに皇帝の意図を察しています。
高麗を攻めても勝ち目はない、と思う高麗に内紛を起こすことを画策します。
トギョンに伝書鷹を使い、文書を送るドギャン。
ドギャンはチヤンに保州で会おうと言って来たのね。
保州に行くことにするチヤンです。
一方、延興君主の娘が宮殿へとやって来ます。
母親の罪を赦してくれるように頼む彼女のみすぼらしい姿に心動かされるソン。
ソンは彼女の願いをきくことにします。
スも、そのことを知るのですが、ソンの荒れた心を考え、強くは反対できないようです。
ソンが政務をとることと引き換えに、彼女の放免を認めるスです。
そのような経緯で政務に復帰するソンですが、文臣たちは再び私田の小作料を考え直すようにと要求してきます。
国やスに重要な事だ、と聞き、あえてスの決定を覆すソンです。
ソンの決定を聞き、考え直すようにと言うスですが、再び決定を覆したければ自分を廃位しろ、と言うソン。
ソンはどうやら、廃位になることを望んでわざとスの決定を覆したようですね。
ガムチャンの方はカン・ジョのところに会いに行っています。
ガムチャンはチヤンが保州に行くと聞き、それを怪しみ、カン・ジョに探るように言っています。
また、ヘンガンがソンを誘惑している、という話も伝えられています。
保州に行き、チヤンを見張っていたカン・ジョは、彼が契丹のドギャンと会ったのを確認しています。
話の内容までは掴んでいないようですが、ドギャンはチヤンに彼の息子を皇位につけることを助けると申し出ています。
遼が高麗に内紛を起こさせるつもりであることは承知のチヤンですが、兵を出してくれるか?と聞いています。
しかし、チヤンが密会の場所から出てきたところをカン・ジョ達に囲まれてしまいます。
ドギャンと何の話をしていたのだ?と問い詰めるカン・ジョ。
ソンの方はヘンガンを連れ、寺へとやって来ています。
ソンは廃位になる決定的なことを起こそうと決意してきているようですね。
前に麻薬を飲んでヘンガンを抱いたことを聞かされたソンは再び同じことをしようとしているようです。
麻薬入りの酒を飲み、ヘンガンにもそれを勧めるソン。
そして…。
王后から、ソンの様子がおかしいと聞いたスも、寺にやって来ます。
ソンの寝所に入って行ったスはひとつの寝台で眠るソンとヘンガンの姿を目撃してしまいます。
64話
ソンがヘンガンと抱き合って眠る姿を見てショックを受けるスですが、このことが外に知られないようにしています。
声をあげて泣くスの声を聞き、宮殿を出るにはこうするしかなかった、と心の中でスに詫びるソンです。
チヤンに剣を向けるカン・ジョ達のところにはドギャンが現れ、偶然に会ったと言い訳して、その場は収まりますが信じていないカン・ジョです。
チヤンの方は、カン・ジョが現れたのはガムチャンの指図によるのだろう、と思うものの、まさか遼と手を結ぶとは考えないだろう、と思っています。
寺には兵がやって来て、ヘンガンは投獄され、ソンは宮殿に連れ戻されます。
スに呼ばれたソンは、自分を見限って欲しい、と懇願。
スも、今度ばかりはソンの廃位を考え始めたようで、ガムチャンを呼び、大良院君の居場所を聞きます。
訝るガムチャンに、大良院君に譲位させるつもりであることを告げるス。
ガムチャンは彼が楊州にいると答えたところで、サイルラが立ち聞きしていることに気付きます。
サイルラは言い訳をし、スもまた考えすぎだと思っているようですが、具体的な場所についた話さないままとなってしまいます。
チヤン達に、スが大良院君を王座につけるつもりだ、ということと、大良院君が楊州にいることを伝えるサイルラ。
大良院君に譲位されてしまっては元も子もありませんから、急いで大良院君を始末しようとするチヤン達ですが、大良院君の行方が分かっていません。
でも、以前からガムチャンの行動を見張っていたサガムン、彼が月に一度故郷に祭祀に行くたびに泊まる場所が決まっている、と言い、その近くにいるに違いない、と推理します。
出家しているのだから寺にいるはずだ、と寺を探すように命じるチヤンです。
カン・ジョもまた、ガムチャンから、スがソンの廃位を考えていることと、チヤンが挙兵を考えているかもしれないから準備をするようにとの伝言を受けています。
ソンの方は、牢にいるヘンガンを訪ねています。
廃位されるためにヘンガンを利用した、と謝るソンに、自分がチヤンの命を受けてソンを誘惑したことを打ち明けるヘンガン。
何としても助けてやる、と言うソンに、自分のソンへの恋慕は本物だった、と言って極刑を望むヘンガンです。
一方、楊州に向かったサガムンたちですが、大良院君の居る可能性のある寺は二つに絞られます。
暫く見張っていたサガムンたちでしたが、サガムンが幼い頃の大良院君の面影を見い出し、彼を発見します。
トギョンの毒を使って毒殺を試みるサガムンたちでしたが、大良院君は前夜に鶏泥棒騒ぎを起こしていて、その罰として、毒の入った食べ物は鶏の餌にされてしまいます。
失敗したサガムンたちには時間がありませんから寺に切り込む一味。
ところが大良院君は秘密の抜け穴を通って逃げた後です。
抜け穴を通って大良院君を追うサガムンたちは、抜け穴の出口のある家の住人たちに刀を突きつけ大良院君の行方を尋ねます。
住民を殺しそうになっているところに現れる大良院君…。
65話
刺客たちに、殺されそうになる大良院君でしたが、ガムチャンが兵を連れて現れ、守ります。
逃げる刺客たちでしたが、サガムンは顔を見られてしまいます。
ガムチャンは大良院君を開京に連れて帰ろうとするのですが、この後開京に大変乱が起こるので危険だ、とここにとどめるようにと住職が止めています。
一方、ソンは大臣たちを朝堂に呼び、皇位を退く、と宣言します。
反対する大臣たちに、男色をした、と言うソン。
ざわめく大臣たちでしたが、止めるための嘘ではないか、と思っているようですね。
大臣の一人から朝堂での出来事を聞いたスは、ソンの譲位を認める考え、そして、世継ぎには大良院君を考えており、すでにガムチャンが迎えに行っている、と話します。
サガムンたちの方はチヤンに暗殺の失敗を報告しています。
顔を見られたことを話し挙兵を急がねば、と言うサガムンの言葉を聞いて驚くトギョン。
トギョンもついに、チヤンの正体を知り、彼らが新羅の復興を目指していることを知ります。
ガムチャンは開京に戻るとスに、大良院君が襲撃されたことと、それがチヤンの仕業であることを報告しています。
信じられない思いのスに、サガムンの顔を確認したことを話すガムチャンです。
続いてやって来たチヤンに、それが事実かと問うス。
事実だと認めて、自分たちの息子の黄州小君を皇位につけようと言うチヤンです。
スは、二度と顔を見たくない、とチヤンを追い出します。
そして、情報を流したサイルラもまた、宮殿を追い出します。
カン・ジョもまた、大良院君襲撃のことを聞きます。
チヤンとドギャンが密約を交していることを確信しているカン・ジョは部下に、契丹に偵察に行くように命じています。
ガムチャンはスに、まずはサガムンを捕え、チヤンは軟禁し、その後処罰するようにスに進言。
すぐにチヤンの屋敷に軍を向かわせるのですが、そこはもぬけの殻です。
チヤンの方はいよいよ挙兵です。
伝書鷹でドギャンに出兵を要請。ドギャンは戦争が目的ではなくチヤンの息子を皇位につけるのが目的だ、と兵を5000人だけ出します。
契丹の動きはすぐさまカン・ジョに報告が入っています。
そして、ヤン・ギュとキム・スックンもチヤンに呼ばれてやってきます。
遼と宋の間で戦いが始まった、との知らせが朝廷にもたらされます。
すぐに出兵を、と言うガムチャンなのですが、文官たちは出兵に反対です。
軍事に関することなので、スの判断を待つ、と言うソンです。
スの方はお産の真っ最中で、それどころではありません。
難産の末、ようやく産まれた子は男の子です。
トギョンもまた、無事、男の子を出産しています。
ガムチャンはソンの居室の外で、すぐに出兵命令を出してくれるように嘆願するのですが、スの息子の誕生の知らせに荒れるソン。
埒が明かないと見て、ガムチャンは無理やりスのところに押しかけて戦争が始まったことを話します。
すぐさま出兵命令がおり、鎬京(西京)の軍営に伝えられるのですが、そこで地震が発生し、大きな被害が出ています。
出兵を見送り、民の救済に取り組むことを決めるソンです。
高麗の助けを受けられないまま遼と戦った宋は戦争に負け、遼にとって有利な条約を結ぶことになる宋です。
そして3年後。
ソンはその間何度も地震のあった鎬京を訪れ民をねぎらい、今では聖君とまで呼ばれています。
朝臣たちからは、ソンの親政の声も上がるようになっています。
そして、ソンには未だ、子がありません。
側室に入ったキム・ミラは何としても子を設ける必要があります。
兄と名乗っている男が宮中にやって来て、その男の間にでも子を設けようとしているミラなのですが、そのことに気付くヘンガン。
彼は急いでチヤンのところにそのことを報告しに行きます。
その際にチヤンのところに来ていたヤン・ギュとキム・スックンが目撃しています。
2人はそのことをガムチャンに報告。
チヤンがヘンガンにソンの様子を探らせているのだろうか?と話す三人ですが、ソンは今、鎬京。
ソンを見張らせるのならば、付いて行くはずなのに…と不審がっています。
スの方は、自分は政から身を引き、ソンの親政をさせよう、と言い出します。
反対するチヤンに、自分たちの息子の事で欲心を持たないようにとくぎを刺すスです。
そんな中、キム・ミラが懐妊します。
喜ぶスなのですが…。
60話
キム・ミラ懐妊の知らせはチヤンの元にも届くのですが、むしろ好都合、とほくそ笑むチヤン。
そこに、私鋳銭の鋳造所を突き止めた、との知らせが入ります。
黒幕がウォンスンだということまで突き止めたと聞き、すぐに将軍たちに連絡して軍を動かすチヤン。
まず、キム・ミラのお腹の子の父親が捕えられ、続いて、鋳造所にいたウォンスンの商団の副行首を捕え、延興君主と話をしていたウォンスン自身も捕えられます。
スは王后と共にミラの元に行き、祝いを言うと、そこにいたソンに、子供が生まれたら摂政の座から降り、故郷に戻る、と言っていたのですが、外で騒ぎが起こります。
ミラの侍女も捕えられたのね。
チヤンがやって来て、ミラのお腹の子供の父親はソンではない、と…。
こどもの父親の話から、黒幕にウォンスンがいることまでを暴露するチヤンに呆然とする、ソン達です。
捕えられた人たちの拷問が始まります。
今回ばかりはウォンスンも逃げられないだろう、と行首に逃げることを勧められる延興君主ですが、スからは逃げられない、と言い、行首に自分の娘を託す延興君主です。
ほどなくウォンスンは罪を認め、ミラも拷問場へと連れて行く命が下るのですが、自らの手でミラを殺すソンです。
言い逃れは出来ない、と諦めたウォンスンですが、そのままでは死ねない、とチヤンを道連れにしようとするウォンスン。
自らの安全の確保と引き換えに、ほとんどの私鋳銭をチヤンに渡した、と言うウォンスン。
ウォンスンからお金を受け取ったことを認めるものの、国のために使った、と言うチヤン。
方法が間違っていた、とチヤンを諌めるスです。
結局、密通相手と副行首、ウォンスンは処刑され、手を貸した大臣と延興君主、その侍女は流刑となります。
ガムチャンは、ヘンガンがチヤンに密告したことに疑問を感じ、ヘンガンがチヤンの手下であることを確信。
ソンの側に、ヘンガンを押さえる人材として渤海人のユ・チュンジョンを内官として推薦しています。
ヒャンビの方はカン・ジョから手を引くように言われているのですが、チヤンの正体を探り続けています。
キム・シモンに接触して、麻衣王子やチヤンのいたという寺のことを訊くのですが、何も知らない様子のシモン。
ヒャンビはキム・シモンに、いまは明福宮の執事になっているムン・インにその話を伝えるように仕向けたようですね。
数日後、シモンに呼ばれてやって来たムン・インの後をつけて行くヒャンビ。
ムン・インはその足でチヤンの元へと向かったようです。
チヤンがサガムンやサイルラと話している内容を盗み聞きするヒャンビなのですが、見つかってしまいます。
逃げ出すヒャンビを追いかけるサイルラ。
誤解だと言い作ろうとするサイルラですが、斬りつけるヒャンビです。
61話
殺したくない、と言いながらもヒャンビにかかって行かざるを得ないサイルラ。
ヒャンビはサイルラを追い詰め、チヤンの正体を教えろと迫るのですが、別のところから飛んできた矢に当たり、ヒャンビの胸に倒れ込んでしまいます。
チヤンが矢を放ったのね。そのまま亡くなってしまうヒャンビです。
このままヒャンビが行方不明になったら、ずっと疑われる、とチヤンは女真人に村を襲わせることにします。
村人を殺して、その中にヒャンビの死体を混ぜようという考えです。
やがて襲撃の知らせを受けたヤン・ギュたちが現場に駆けつけ、ファンビを発見。
報告を受けたカン・ジョがその死体を確認します。
カン・ジョはチヤンのところに行き、どうして殺したんだ!?と暴れます。
濡れ衣だ、と言うチヤンですが、止めようとしないカン・ジョ。
見かねた安戒鎮の仲間が後ろから殴って気絶させ、連れて帰ります。
次の日の朝会でスに、カン・ジョの所業を訴えるチヤン。
カン・ジョがどうしてチヤンを?と訊くスに、襲撃したのが女真人だったので、自分が関係していると誤解されたのだろう、と答えるチヤンです。
カン・ジョのほうはガムチャンに、ヒャンビがチヤンのいた寺に調べに行って、麻衣太子の話を聞いて来たことを話し、それを追っていたのだ、と打ち明けます。
軽率なことはするな、とくぎを刺すガムチャンです。
チヤンの方は、キム・シモンがヒャンビから麻衣太子の話を聞いてチヤンの元に行った執事を呼び出したことを知っています。
サガムンは彼も殺したほうがいいのでは?と言っていたのですが、ヒャンビに続いて彼まで死ぬと、ますますぎわっくを招く、と言い、キム・シモンがキム・ミラの事件に関係していることを知っていると匂わせ、口止めしています。
やがて、村を襲った女真人たちが捕まります。
彼らはチヤンの忠実な部下たちですから、拷問を受けても、自分たちがした事、と言い続けます。
そちらは不安はないのですが、カン・ジョを遠くに追いやりたいチヤン。
彼は文臣たちを招き、彼を追いやることに賛成するようにと話を持って行っています。
次の日の朝会でカン・ジョに謝罪を求めるチヤン。
しかし、逆にチヤンを殴り、殺してやる、とかかって行くカン・ジョです。
62話
朝会でチヤンを殴るカン・ジョですが、スの命により、部屋の外へと追い出されます。
文臣たちは、ここぞとばかりに、カン・ジョの処罰を求めるのですが、その文臣たちをかえって叱り飛ばすスです。
部屋に戻ると、カン・ジョに代わって私が謝る、とチヤンに言うスなのですが、そのままにすれば自分が濡れ衣を着せられたままになる、と言うチヤン。
カン・ジョを追放しないのだったら、自分を追放してくれ、と言ってその日から朝会に出て来なくなるチヤンです。
ガムチャンは、軽率なことをするな、とカン・ジョを窘め、しばらく開京を離れた方がいいのではないか、と提案します。
チヤンと顔を合わせたら、また同じことを繰り返すだろう、と言うガムチャンです。
それを聞き、ヒャンビの思い出のたくさん残る開京にいるのはつらいのだ、と言って、スに鎬京に立つと申し出ます。
スもカン・ジョに役職を準備し、発つことを認め、出発するカン・ジョ。
元安戒鎮長が補佐をする、と一緒に付いて行くことになります。
鎬京には以前、長興鎮長だった男もいます。
一方、巷では軍役と重税にあえぐ民たちの不満が高まっています。
文官たちは軍人の数を減らすことを提案するのですが、スは、文官たちの反対を押し切り、豪族が所有している私田の小作料を現行の収益の5割から、3割以上取ることを禁じることを定めます。
スに落ち度があれば一気に信用を失う事態になる、と心配するガムチャン…。
ソンの方は愛していたミラを死なせてしまった事がつらくて堪えがたく、ヘンガンに、麻薬を調達するように命じています。
ヘンガンから話を聞いたサガムンが行首に頼んで契丹に行かせようとしているところにトギョンがやって来て、話を聞いてしまいます。
契丹から手に入れるには時間ができるが、自分は作り方を知っているのですぐに準備ができる、と言って、サガムンが何をしようか聞き出そうとします。
サガムンはトギョンを巻き込みたくないと秘密にしていたのですが、話をしたようですね。
麻薬は間もなくヘンガンの手に渡り、ソンへと届けられます。
麻薬を手にしたソンは、すぐさまその麻薬を酒に混ぜ、服用します。
麻薬の作用でヘンガンの顔がミラに見え、ヘンガンと怪しい雰囲気になるソン。
その姿を、ガムチャンの送り込んだ内官ユン・チュンジョンが目撃してしまい、慌てて屋敷の外に飛び出すのですが、ちょうどその時、スがやって来ます。
63話
ユン内官は、やって来たスを寝所に入れないようにするのですが、入って行くス。
ソンは着物をはだけさせてはいますが、ヘンガンの姿はありません。
ここにミラがいたのだ、と、まだ薬の影響で錯乱しているそんなのですが、やがて正気付き、自分がミラを殺したのだ、と悲しみにくれるソンです。
とても話のできる状態じゃない、というサイルラの助言で部屋を出て行くスです。
朝会で小作料の件を実施するように言うスですが、反対する文臣たち。
ガムチャンも、早急過ぎる、と反対しています。
その場では何も言わなかったチヤンも、スと二人になると、やはり兵を減らすようにと言っています。
契丹からは保州にある両国の公認の市場での交易を活発化させよう、という申し出が来ていることを言い、攻める気はないようだ、と言うチヤンですが、信用できない、と考えを変えないスです。
遼の首都上京では、蕭太后が病気療養のため南京に旅立った後、皇帝が密かに戦争準備を始めています。
ドギャンにも秘密にしているのですが、有力な武将を呼び寄せたことから、ドギャンはすぐに皇帝の意図を察しています。
高麗を攻めても勝ち目はない、と思う高麗に内紛を起こすことを画策します。
トギョンに伝書鷹を使い、文書を送るドギャン。
ドギャンはチヤンに保州で会おうと言って来たのね。
保州に行くことにするチヤンです。
一方、延興君主の娘が宮殿へとやって来ます。
母親の罪を赦してくれるように頼む彼女のみすぼらしい姿に心動かされるソン。
ソンは彼女の願いをきくことにします。
スも、そのことを知るのですが、ソンの荒れた心を考え、強くは反対できないようです。
ソンが政務をとることと引き換えに、彼女の放免を認めるスです。
そのような経緯で政務に復帰するソンですが、文臣たちは再び私田の小作料を考え直すようにと要求してきます。
国やスに重要な事だ、と聞き、あえてスの決定を覆すソンです。
ソンの決定を聞き、考え直すようにと言うスですが、再び決定を覆したければ自分を廃位しろ、と言うソン。
ソンはどうやら、廃位になることを望んでわざとスの決定を覆したようですね。
ガムチャンの方はカン・ジョのところに会いに行っています。
ガムチャンはチヤンが保州に行くと聞き、それを怪しみ、カン・ジョに探るように言っています。
また、ヘンガンがソンを誘惑している、という話も伝えられています。
保州に行き、チヤンを見張っていたカン・ジョは、彼が契丹のドギャンと会ったのを確認しています。
話の内容までは掴んでいないようですが、ドギャンはチヤンに彼の息子を皇位につけることを助けると申し出ています。
遼が高麗に内紛を起こさせるつもりであることは承知のチヤンですが、兵を出してくれるか?と聞いています。
しかし、チヤンが密会の場所から出てきたところをカン・ジョ達に囲まれてしまいます。
ドギャンと何の話をしていたのだ?と問い詰めるカン・ジョ。
ソンの方はヘンガンを連れ、寺へとやって来ています。
ソンは廃位になる決定的なことを起こそうと決意してきているようですね。
前に麻薬を飲んでヘンガンを抱いたことを聞かされたソンは再び同じことをしようとしているようです。
麻薬入りの酒を飲み、ヘンガンにもそれを勧めるソン。
そして…。
王后から、ソンの様子がおかしいと聞いたスも、寺にやって来ます。
ソンの寝所に入って行ったスはひとつの寝台で眠るソンとヘンガンの姿を目撃してしまいます。
64話
ソンがヘンガンと抱き合って眠る姿を見てショックを受けるスですが、このことが外に知られないようにしています。
声をあげて泣くスの声を聞き、宮殿を出るにはこうするしかなかった、と心の中でスに詫びるソンです。
チヤンに剣を向けるカン・ジョ達のところにはドギャンが現れ、偶然に会ったと言い訳して、その場は収まりますが信じていないカン・ジョです。
チヤンの方は、カン・ジョが現れたのはガムチャンの指図によるのだろう、と思うものの、まさか遼と手を結ぶとは考えないだろう、と思っています。
寺には兵がやって来て、ヘンガンは投獄され、ソンは宮殿に連れ戻されます。
スに呼ばれたソンは、自分を見限って欲しい、と懇願。
スも、今度ばかりはソンの廃位を考え始めたようで、ガムチャンを呼び、大良院君の居場所を聞きます。
訝るガムチャンに、大良院君に譲位させるつもりであることを告げるス。
ガムチャンは彼が楊州にいると答えたところで、サイルラが立ち聞きしていることに気付きます。
サイルラは言い訳をし、スもまた考えすぎだと思っているようですが、具体的な場所についた話さないままとなってしまいます。
チヤン達に、スが大良院君を王座につけるつもりだ、ということと、大良院君が楊州にいることを伝えるサイルラ。
大良院君に譲位されてしまっては元も子もありませんから、急いで大良院君を始末しようとするチヤン達ですが、大良院君の行方が分かっていません。
でも、以前からガムチャンの行動を見張っていたサガムン、彼が月に一度故郷に祭祀に行くたびに泊まる場所が決まっている、と言い、その近くにいるに違いない、と推理します。
出家しているのだから寺にいるはずだ、と寺を探すように命じるチヤンです。
カン・ジョもまた、ガムチャンから、スがソンの廃位を考えていることと、チヤンが挙兵を考えているかもしれないから準備をするようにとの伝言を受けています。
ソンの方は、牢にいるヘンガンを訪ねています。
廃位されるためにヘンガンを利用した、と謝るソンに、自分がチヤンの命を受けてソンを誘惑したことを打ち明けるヘンガン。
何としても助けてやる、と言うソンに、自分のソンへの恋慕は本物だった、と言って極刑を望むヘンガンです。
一方、楊州に向かったサガムンたちですが、大良院君の居る可能性のある寺は二つに絞られます。
暫く見張っていたサガムンたちでしたが、サガムンが幼い頃の大良院君の面影を見い出し、彼を発見します。
トギョンの毒を使って毒殺を試みるサガムンたちでしたが、大良院君は前夜に鶏泥棒騒ぎを起こしていて、その罰として、毒の入った食べ物は鶏の餌にされてしまいます。
失敗したサガムンたちには時間がありませんから寺に切り込む一味。
ところが大良院君は秘密の抜け穴を通って逃げた後です。
抜け穴を通って大良院君を追うサガムンたちは、抜け穴の出口のある家の住人たちに刀を突きつけ大良院君の行方を尋ねます。
住民を殺しそうになっているところに現れる大良院君…。
65話
刺客たちに、殺されそうになる大良院君でしたが、ガムチャンが兵を連れて現れ、守ります。
逃げる刺客たちでしたが、サガムンは顔を見られてしまいます。
ガムチャンは大良院君を開京に連れて帰ろうとするのですが、この後開京に大変乱が起こるので危険だ、とここにとどめるようにと住職が止めています。
一方、ソンは大臣たちを朝堂に呼び、皇位を退く、と宣言します。
反対する大臣たちに、男色をした、と言うソン。
ざわめく大臣たちでしたが、止めるための嘘ではないか、と思っているようですね。
大臣の一人から朝堂での出来事を聞いたスは、ソンの譲位を認める考え、そして、世継ぎには大良院君を考えており、すでにガムチャンが迎えに行っている、と話します。
サガムンたちの方はチヤンに暗殺の失敗を報告しています。
顔を見られたことを話し挙兵を急がねば、と言うサガムンの言葉を聞いて驚くトギョン。
トギョンもついに、チヤンの正体を知り、彼らが新羅の復興を目指していることを知ります。
ガムチャンは開京に戻るとスに、大良院君が襲撃されたことと、それがチヤンの仕業であることを報告しています。
信じられない思いのスに、サガムンの顔を確認したことを話すガムチャンです。
続いてやって来たチヤンに、それが事実かと問うス。
事実だと認めて、自分たちの息子の黄州小君を皇位につけようと言うチヤンです。
スは、二度と顔を見たくない、とチヤンを追い出します。
そして、情報を流したサイルラもまた、宮殿を追い出します。
カン・ジョもまた、大良院君襲撃のことを聞きます。
チヤンとドギャンが密約を交していることを確信しているカン・ジョは部下に、契丹に偵察に行くように命じています。
ガムチャンはスに、まずはサガムンを捕え、チヤンは軟禁し、その後処罰するようにスに進言。
すぐにチヤンの屋敷に軍を向かわせるのですが、そこはもぬけの殻です。
チヤンの方はいよいよ挙兵です。
伝書鷹でドギャンに出兵を要請。ドギャンは戦争が目的ではなくチヤンの息子を皇位につけるのが目的だ、と兵を5000人だけ出します。
契丹の動きはすぐさまカン・ジョに報告が入っています。
そして、ヤン・ギュとキム・スックンもチヤンに呼ばれてやってきます。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ66話~71話
ここで描かれるのは、
チヤンの挙兵の顛末、ソンの譲位から彼の死、それとカン・ジョの挙兵などです。
それでは、あらすじです。
チヤンの挙兵の顛末、ソンの譲位から彼の死、それとカン・ジョの挙兵などです。
それでは、あらすじです。
66話
ガムチャンはチヤンの屋敷がもぬけの殻だったためにスのところに引き返し、彼らが集結していると思われる寺へと兵を出すように進言します。
ヒャンビを殺したのも、ソンを誘惑させるためにヘンガンを送り込んだのもチヤンだ、との話を聞いても、スは彼が挙兵しようとしているなどとは信じられません。
ガムチャンに言われ、牢に囚われているヘンガンのところに行くス。
ヘンガンから、チヤンの指示で宮殿に入ったこと、チヤンから言われてソンへ麻薬を盛ったことを聞き、ようやく寺に兵を向ける命令を出します。
チヤンに呼ばれたヤン・ギュとキム・スックンは一旦軍に戻り、兵を連れて合流するように、と命じられます。
ヤン・ギュは、自分が宮殿に報告に行くから、スックンは最小限の兵を連れて合流するように、と言います。
驚くスックンに、六衛のほとんどが加わるとチヤンが言っていたため、内部から崩す必要があるから、と説明するヤン・ギュです。
スの命により寺に向かった軍でしたが、寺はもぬけの殻で、その帰路に伏兵の奇襲を受けてしまいます。
かろうじて勝ったものの、死者負傷者多数と、スに報告をしているところに、六衛の兵の半数離脱との知らせ。
その上契丹軍の侵入の話も伝わります。チヤンとドギャンが密かに会っていた、との話も同時に伝わり、チヤンの件とは無関係ではない、と理解するス達です。
城門を閉め、地方から援軍を呼ぶ指示を出すのですが、すでに地方へ通じる道路はチヤンに封鎖され、伝令が行けません。
チヤンの方は黄州小君が宮内にいますから、彼を連れ出してから総攻撃をする手筈になっています。
地方の援軍を装い、宮殿内に侵入するサイルラ達、チヤンの部下です。
火事騒ぎを起こし、その隙に黄州小君を連れ出すことに成功するサイルラ達です。
チヤンはいよいよ、兵を東西南北の門に兵を分け、一斉に突入準備です。
その報告とともに、逃げるように勧められるのですが、武装してチヤンに対峙するス。
これは反乱ではなく、革命だと言い、降伏して門を開けるように言うチヤンに矢を向けるス…。
67話
南門の上でチヤンと対峙したスは、ガムチャンから、チヤンが麻衣太子と関係がある、と聞いたため、そのことを聞くのですが、チヤンはそれには答えず、降伏を勧めます。
チヤンとはもう手を結べない、と言って矢を放つス。
チヤンは攻撃命令を下します。
時を同じくして東門北門の攻撃も始まるのですが、西門ではヤン・ギュたちが兵に攻撃をやめるように命じ、鎮圧に転じます。
逃げるように勧められるソンでしたが、スが戦っていると聞き、自らも武装して南門へとやって来ます。
しかし、東門、北門が落ちたとの知らせに逃げるしかなくなってしまいます。
幸い、ヤン・ギュたちが西門を掌握したため、そこから脱出するスやソン。皇后や残っていた大臣たちも一緒です。
宮殿を制圧したチヤン達もまた、ソンやスが逃げたことを知り、彼らを捕えよ、との命を出します。
追手がすぐそばまで迫って来たス達は二手に分かれ、逃げることにします。
ソンを呼び、自分が間違っていた、と謝り、もっと早くに国政をソンに任すべきだった、と言うスにの手を握り、自分が聡明でなかったばかりにこうなった、と赦しを乞うソンです。
スとソンは少数の護衛のみをつけて別の道を行くのですが、もはや逃げ場が無くなってしまいます。
自分は捕まっても命は奪われないが、ソンは殺される、と、自らが囮になるス。
ソンの方は何とか逃げていたのですが、ついに囲まれてしまい、殺されそうになるソン。
でも、そこにカン・ジョが現れます。
カン・ジョは契丹軍を破り鎬京に戻ったところでチヤンの挙兵の知らせを聞き、すぐに開京へとやって来ていたのね。
カン・ジョの活躍でチヤンの一味は撃退されます。
スの方は結局追っ手に捕まり、宮殿のチヤンの元へと連れてこられています。
68話
宮殿を掌握し、大勢の者に囲まれているチヤンの前に連れてこられたス。
チヤンはスに、対話による解決を望む、と言うのだけれど、外敵まで引き入れたチヤンと話すことは無い、とスは言います。
その場にいる他の人たちに向かい、チヤンが契丹の軍を引き入れたことや、彼が新羅と関係があるようだ、彼に騙されるな、と言うス。
チヤンは、スは黄が動転しているだけだ、と言い訳をし、兵士たちに引きずり出されるスです。
側近だけになると、サガムンはチヤンに、スを殺すべきだと主張。
しかし、スを引き入れてこそ高麗を手に入れることができる、と言い、黄州小君がいる限りスは味方をせざるを得ない、と言うチヤン。
もしかしてスへの未練があるのでは?と言う執事に、自分とスは一心同体だ、と命令に従うように言うチヤンです。
カン・ジョとガムチャンのところには、ヤン・ギュとキム・スックンが二軍の兵を引き連れて合流しています。
総攻撃できるだけの人員が集まったのですが、スに危険が及ぶことを心配するカン・ジョ。
東門を攻撃している間にカン・ジョ達が宮殿内に忍び込み、スを救出する計画を立て、成功させています。
スをソンのところに連れて行くと、ふたたび軍に合流しようとするカン・ジョ。
でも、スは自分も行く、と行動を共にします。
チヤンの元にも、スが脱出し、形勢が非常に不利だ、との連絡が入ります。
サイルラに黄州小君を連れて逃げるようにと託すチヤン。
逃げようとしているサイルラを見つけたトギョンは、自分の息子もサイルラに託しています。
その、サイルラを呼び止めるのはサガムンです。
子供たちの服を交換させるように指示するサガムン。
万一の時には息子を身代りにするよう、チヤンの指示を伝えるサガムンです。
ガムチャンやカン・ジョの兵はどんどんとチヤン側の兵を倒して行き、ついにサガムンも死を迎え、チヤンは囚われます。
サイルラの方は必死で追ってから逃げようとするのですが、ついに崖の上に置追い詰められます。
サガムンの息子を庇い、矢を受け、子を抱いたまま川に落下するサイルラ…。
その騒ぎの中、牢へ行き、臣僚やとらわれていた将軍たちを解放するのはチヤンの執事です。
恩を売っておいて自分は助かろうという考えからのようです。
執事はキム・シモンのところに行き、スに会わせてくれるように頼んでいます。
スのところに行くと、チヤンが麻衣太子の孫であること、女真族の村が新羅再興のための拠点となっていたことを話します。
また、チェ・ソムとチヤンの両親の話もする執事。
そして、チヤンに加担した者の名を教える、と交渉する執事です。
延興君主はこの事態をチャンス、ととらえているようです。
キム・シモンと、スを追放するために手を取るようにと話しています。
そして問題は、大良院君の即位後です。
彼を意のままに扱えればいいのですが、ガムチャンと親しい事を気にするシモン。
延興君主はそのために、と彼と自分の娘との結婚を口にしています。
そして、スの元に、黄州小君が亡くなった、との知らせが入り、泣き崩れるス…。
69話
女真族の村へと戻ったトギョンの元には、彼女の息子と入れ替わっていた黄州小君が連れて来られています。
自分の息子がサガムンの指示で黄州小君の身代わりになったことを知り、涙にくれるトギョン。
チヤンにも、黄州小君の死の知らせがもたらされます。
でも、サイルラが彼を抱いて川に落下して、遺体は見つかっていない、と聞き、息子の生存を確信しています。
朝会では、スの退任要求が出ますが、彼女の摂政の継続を主張するカン・ジョ。
激昂してしまい、ガムチャンに窘められるカン・ジョです。
一方チヤンの執事だった男は延興君主のところにやって来ています。
ス側との取引は失敗に終わったようですね。
チヤンの財宝の在り処を教える代わりに官職を要求する元執事です。
そして、トギョンの元にサガムンが死の直前に書いた文と共に、彼の死の知らせがもたらされます。
黄州小君が自分たちの最後の希望である、と書き、自分たちの子だと思って育ててくれ、としたためられている文を読み、涙のトギョンです。
遼の側では、高麗に送った援軍が撃退されて帰って来ていたのですが、高麗内部で内紛が起きたのかどうかは知る由もない状況でした。
が、ガムチャンたちの皇宮奪還前にチヤンが送らせた、更なる援軍要求の文が伝書鷹が届いています。
でも、ドギャンには届かず、そのまま皇帝の元へと届けられています。
皇帝が戦争しようとしているのを止めるために蕭太后が帰ってきているのですが、体調が悪く臥せっているため、皇帝は戦争に行く気満々のようですね。
開京ではチヤンの審問が行われています。
全ての罪を認めるチヤン。
慶州院君の殺害も認めたチヤン、大良院君を殺せなかったのが失敗だった、と言い、スは自分に利用されたんだ、と言い、だから私のために弱気にならずにその座に居続けるよう言っています。
キム・シモンはサイルラを追い詰めた軍の将軍たちを呼んでいます。
スが摂政の座に居続ければお前たちを赦さないだろう、と言って味方に引き入れようとするシモン。
カン・ジョを恐れる将軍たちに、スを失脚させればその後で対処できると説得するシモンです。
スも自らの去就について悩んでいます。
スから相談を受けたガムチャンは国民の気持ちを話し、摂政の座を退く事を勧めます。
質素な身なりに着替えたスは、刑場に護送されようとしていたチヤンを呼び止め、話をします。
最初から、利用するために近づいたのかと訊くスに、黄州宮の襲撃で多くの仲間を犠牲にしつつ彼女に取り入った話までしています。
契丹で自分を助けてくれた気持は本物だったのではないか、と訊くスに、目的のためにしたことで思い出したくもない日々だ、と…。
スは、愛を裏切り、夢を奪い、息子を死なせた、と言って懐剣をチヤンに突き立てます。
70話
スの剣を受けたチヤンは自らの手で剣をより深く突き刺しながら自分は愛していなかった、と繰り返し、自分のことは忘れてくれ、と言い高麗を今以上に強い国にするため摂政の座を退いては駄目だ、と言って絶命します。
チヤンのことを聞いたソンは、母は宮殿には戻らないつもりだ、と言い、自分もすぐに宮殿を出て母と一緒に暮らす、と言います。
大良院君が即位するまで待つように言われるソンですが、決意は固いようです。
いよいよ、大良院君が開京入りします。
知らせを聞いた延興君主は娘を連れて輿に乗っている大良院君に声をかけ、挨拶をしています。
ジョンに目を止めた大良院君は今度宮殿に遊びに来るようにと声をかけています。
大良院君が宮殿につくとすぐに、朝臣たちの前で譲位をすることを話すソン。
皆が受け入れる中、カン・ジョ一人が、スが宮殿に戻るまで待ってくれるようにと懇願します。
しかし、母は宮殿に戻らないつもりだし、母の意思を尊重する、と取り合いません。
ガムチャンに、ソンの決定に従ってくれ、と言われるものの、納得できないカン・ジョ。
側近たちに、スが大良院君の摂政を続けることを求めて、挙兵することにします。
一方、新羅側は延興君主の娘を大良院君に嫁がせようとしているのですが、その為にはカン・ジョほか、北方派が邪魔です。
キム・シモンはサイルラを追い詰めた二人の将軍に挙兵するようにと命じています。
他方、契丹との国境地帯へと向かうヤン・ギュたちは、その途中で2手に別れ、ヤン・ギュの部下の一隊がチヤン勢力の本拠地である女真族の村を攻撃します。
トギョンは黄州小君を連れて逃げだせたものの、捕まった者から、彼女が連れていたのが黄州小君であることを聞きだしています。
スがチヤンを火葬し終えたところにソンがやって来ます。
ソンは大良院君の即位を待たずに皇后と共に宮殿を出たのね。
黄州に戻るもの、と思っていたスですが、忠州に行く、と言います。祖先に会わせる顔がない、ということなのね。
そして、兵を連れて皇宮に乱入するカン・ジョ。
大良院君のところまで押し入り、お願いすることがある、と槍を突き立てて言っています。
71話
お願いと言うより脅迫するようにスの摂政を求めるカン・ジョでしたが、堂々と対する大良院君。
腕力で国政は動かせぬ、と一歩も引かない態度に出ます。
ところがそこに、二軍の兵が押し寄せてきた、との知らせが入り、すぐさまそちらに向かい、戦うカン・ジョ達です。
スのところにも挙兵の知らせは届き、すぐさま宮殿へと出向くス。
闘いはじめていたカン・ジョに止めるように呼びかけます。
それでも納得できないカン・ジョに、自分の時代は終わったのだ、と言い、カン・ジョが止めないのだったら、二軍ととも戦うとスは言いい、ようやく武器を置くカン・ジョです。
スはそのまま大良院君のところに向かい、カン・ジョのした事は責めを負うべきことだけれど、自分のことに端を発したことなので赦してやって欲しい、と跪くスです。
新羅派の方はカン・ジョの挙兵を好機、ととらえています。
大良院君が即位し顯宗となります。
スが開京を発つと、自分たちの挙兵に名分ができた、とカン・ジョを討つことにするキム・シモン達。
落胆しているカン・ジョはやって来た兵に逆らうこともなく、彼と行動を共にした者たちとともに、そのまま牢に入れられます。
朝会の席でその話を聞いた顯宗は、自分が不問にすると言った事だ、と主張するのですが、新羅派が強固に反対します。
北方派や中立派が彼らに反論しているところに、兵が乱入。
スに近しい重臣たちも残らず投獄されてしまいます。
顯宗もまた、意のままにしようとする新羅派なのですが、それならば自分を王の座から追放しろ、と屈しません。
予想外の顯宗の反対にあった新羅派は、カン・ジョは解放できないけれど、他の者は官職をはく奪して追放することで妥協しよう、と話し合っています。
でも、スが万が一にも復帰することがあれば困りますから、スを殺そうという意見も出ますが、スの殺害は簡単には行かない、と替わりにソンを殺そうという話になります。
チヤンとの間の息子を亡くしたうえに、ソンまで亡くせば、摂政に復帰する気力も無くなるだろう、と考えた新羅派です。
自分たちのした事だと分からないように、自殺したように見せかけ、それが失敗したとしてもカン・ジョに罪をかぶせることにする新羅派です。
一方のスは祖先に合わす顔がない、と故郷の黄州ではなく忠州に向かっているのですが、民衆の恨みを買ってしまっているスたちは散々な目に遭っています。
そんなところに元安戒鎮長と長興鎮長がカン・ジョの命を受けてやって来た、と守ってくれます。
しかし、カン・ジョの命と言うのは嘘で、牢に繋がれていた彼らをキム・シモンが呼び出し、自分の命に従えば罪に問わないどころか昇進させてやる、と言って送り出した二人です。
ソンが一人になったところを狙い、毒薬を飲まそうとするのですが、ソンが気付いてしまいます。
仕方なく、刀を抜き、殺そうとする元安戒鎮長たち、ただ一人傍に残ったユ内官に助けられ、何とか逃げ出すソンです。
他方、女真族の村に行った軍からヤン・ギュに報告が入っています。
黄州小君が生きているとの知らせに、すぐに追撃しようかと思ったけれど、女真族の支配地域の奥深く入ることは危険なので、一旦戻って指示を仰ぐことにした、という話です。
すぐに追撃、とも思うのですが、開京の判断を仰ぐべきではないのか、との意見が出ています。
トギョンの方は黄州小君を連れ、東女真族の村へとやって来ています。
襲撃を受けた村の村長が、助けを求めろ、と言い残した村です。
サイルラだ、と名乗ったトギョンなのですが、その村の村長はサイルラの祖父だったのね。
そこで、事実を話す、と言い、黄州小君を自分とサガムンの間に生まれたサリョンだ、と説明しています。
一方、一度は逃げ出したソンでしたが、とうとう捕まってしまいます。
スも異変に気づき、ソンのところに行こうとするのですが、目の前で兵士たちに阻まれてしまい近づけません。
そして、スの目の前で、元長興鎮長の刀を受けて倒れるソンです。
ガムチャンはチヤンの屋敷がもぬけの殻だったためにスのところに引き返し、彼らが集結していると思われる寺へと兵を出すように進言します。
ヒャンビを殺したのも、ソンを誘惑させるためにヘンガンを送り込んだのもチヤンだ、との話を聞いても、スは彼が挙兵しようとしているなどとは信じられません。
ガムチャンに言われ、牢に囚われているヘンガンのところに行くス。
ヘンガンから、チヤンの指示で宮殿に入ったこと、チヤンから言われてソンへ麻薬を盛ったことを聞き、ようやく寺に兵を向ける命令を出します。
チヤンに呼ばれたヤン・ギュとキム・スックンは一旦軍に戻り、兵を連れて合流するように、と命じられます。
ヤン・ギュは、自分が宮殿に報告に行くから、スックンは最小限の兵を連れて合流するように、と言います。
驚くスックンに、六衛のほとんどが加わるとチヤンが言っていたため、内部から崩す必要があるから、と説明するヤン・ギュです。
スの命により寺に向かった軍でしたが、寺はもぬけの殻で、その帰路に伏兵の奇襲を受けてしまいます。
かろうじて勝ったものの、死者負傷者多数と、スに報告をしているところに、六衛の兵の半数離脱との知らせ。
その上契丹軍の侵入の話も伝わります。チヤンとドギャンが密かに会っていた、との話も同時に伝わり、チヤンの件とは無関係ではない、と理解するス達です。
城門を閉め、地方から援軍を呼ぶ指示を出すのですが、すでに地方へ通じる道路はチヤンに封鎖され、伝令が行けません。
チヤンの方は黄州小君が宮内にいますから、彼を連れ出してから総攻撃をする手筈になっています。
地方の援軍を装い、宮殿内に侵入するサイルラ達、チヤンの部下です。
火事騒ぎを起こし、その隙に黄州小君を連れ出すことに成功するサイルラ達です。
チヤンはいよいよ、兵を東西南北の門に兵を分け、一斉に突入準備です。
その報告とともに、逃げるように勧められるのですが、武装してチヤンに対峙するス。
これは反乱ではなく、革命だと言い、降伏して門を開けるように言うチヤンに矢を向けるス…。
67話
南門の上でチヤンと対峙したスは、ガムチャンから、チヤンが麻衣太子と関係がある、と聞いたため、そのことを聞くのですが、チヤンはそれには答えず、降伏を勧めます。
チヤンとはもう手を結べない、と言って矢を放つス。
チヤンは攻撃命令を下します。
時を同じくして東門北門の攻撃も始まるのですが、西門ではヤン・ギュたちが兵に攻撃をやめるように命じ、鎮圧に転じます。
逃げるように勧められるソンでしたが、スが戦っていると聞き、自らも武装して南門へとやって来ます。
しかし、東門、北門が落ちたとの知らせに逃げるしかなくなってしまいます。
幸い、ヤン・ギュたちが西門を掌握したため、そこから脱出するスやソン。皇后や残っていた大臣たちも一緒です。
宮殿を制圧したチヤン達もまた、ソンやスが逃げたことを知り、彼らを捕えよ、との命を出します。
追手がすぐそばまで迫って来たス達は二手に分かれ、逃げることにします。
ソンを呼び、自分が間違っていた、と謝り、もっと早くに国政をソンに任すべきだった、と言うスにの手を握り、自分が聡明でなかったばかりにこうなった、と赦しを乞うソンです。
スとソンは少数の護衛のみをつけて別の道を行くのですが、もはや逃げ場が無くなってしまいます。
自分は捕まっても命は奪われないが、ソンは殺される、と、自らが囮になるス。
ソンの方は何とか逃げていたのですが、ついに囲まれてしまい、殺されそうになるソン。
でも、そこにカン・ジョが現れます。
カン・ジョは契丹軍を破り鎬京に戻ったところでチヤンの挙兵の知らせを聞き、すぐに開京へとやって来ていたのね。
カン・ジョの活躍でチヤンの一味は撃退されます。
スの方は結局追っ手に捕まり、宮殿のチヤンの元へと連れてこられています。
68話
宮殿を掌握し、大勢の者に囲まれているチヤンの前に連れてこられたス。
チヤンはスに、対話による解決を望む、と言うのだけれど、外敵まで引き入れたチヤンと話すことは無い、とスは言います。
その場にいる他の人たちに向かい、チヤンが契丹の軍を引き入れたことや、彼が新羅と関係があるようだ、彼に騙されるな、と言うス。
チヤンは、スは黄が動転しているだけだ、と言い訳をし、兵士たちに引きずり出されるスです。
側近だけになると、サガムンはチヤンに、スを殺すべきだと主張。
しかし、スを引き入れてこそ高麗を手に入れることができる、と言い、黄州小君がいる限りスは味方をせざるを得ない、と言うチヤン。
もしかしてスへの未練があるのでは?と言う執事に、自分とスは一心同体だ、と命令に従うように言うチヤンです。
カン・ジョとガムチャンのところには、ヤン・ギュとキム・スックンが二軍の兵を引き連れて合流しています。
総攻撃できるだけの人員が集まったのですが、スに危険が及ぶことを心配するカン・ジョ。
東門を攻撃している間にカン・ジョ達が宮殿内に忍び込み、スを救出する計画を立て、成功させています。
スをソンのところに連れて行くと、ふたたび軍に合流しようとするカン・ジョ。
でも、スは自分も行く、と行動を共にします。
チヤンの元にも、スが脱出し、形勢が非常に不利だ、との連絡が入ります。
サイルラに黄州小君を連れて逃げるようにと託すチヤン。
逃げようとしているサイルラを見つけたトギョンは、自分の息子もサイルラに託しています。
その、サイルラを呼び止めるのはサガムンです。
子供たちの服を交換させるように指示するサガムン。
万一の時には息子を身代りにするよう、チヤンの指示を伝えるサガムンです。
ガムチャンやカン・ジョの兵はどんどんとチヤン側の兵を倒して行き、ついにサガムンも死を迎え、チヤンは囚われます。
サイルラの方は必死で追ってから逃げようとするのですが、ついに崖の上に置追い詰められます。
サガムンの息子を庇い、矢を受け、子を抱いたまま川に落下するサイルラ…。
その騒ぎの中、牢へ行き、臣僚やとらわれていた将軍たちを解放するのはチヤンの執事です。
恩を売っておいて自分は助かろうという考えからのようです。
執事はキム・シモンのところに行き、スに会わせてくれるように頼んでいます。
スのところに行くと、チヤンが麻衣太子の孫であること、女真族の村が新羅再興のための拠点となっていたことを話します。
また、チェ・ソムとチヤンの両親の話もする執事。
そして、チヤンに加担した者の名を教える、と交渉する執事です。
延興君主はこの事態をチャンス、ととらえているようです。
キム・シモンと、スを追放するために手を取るようにと話しています。
そして問題は、大良院君の即位後です。
彼を意のままに扱えればいいのですが、ガムチャンと親しい事を気にするシモン。
延興君主はそのために、と彼と自分の娘との結婚を口にしています。
そして、スの元に、黄州小君が亡くなった、との知らせが入り、泣き崩れるス…。
69話
女真族の村へと戻ったトギョンの元には、彼女の息子と入れ替わっていた黄州小君が連れて来られています。
自分の息子がサガムンの指示で黄州小君の身代わりになったことを知り、涙にくれるトギョン。
チヤンにも、黄州小君の死の知らせがもたらされます。
でも、サイルラが彼を抱いて川に落下して、遺体は見つかっていない、と聞き、息子の生存を確信しています。
朝会では、スの退任要求が出ますが、彼女の摂政の継続を主張するカン・ジョ。
激昂してしまい、ガムチャンに窘められるカン・ジョです。
一方チヤンの執事だった男は延興君主のところにやって来ています。
ス側との取引は失敗に終わったようですね。
チヤンの財宝の在り処を教える代わりに官職を要求する元執事です。
そして、トギョンの元にサガムンが死の直前に書いた文と共に、彼の死の知らせがもたらされます。
黄州小君が自分たちの最後の希望である、と書き、自分たちの子だと思って育ててくれ、としたためられている文を読み、涙のトギョンです。
遼の側では、高麗に送った援軍が撃退されて帰って来ていたのですが、高麗内部で内紛が起きたのかどうかは知る由もない状況でした。
が、ガムチャンたちの皇宮奪還前にチヤンが送らせた、更なる援軍要求の文が伝書鷹が届いています。
でも、ドギャンには届かず、そのまま皇帝の元へと届けられています。
皇帝が戦争しようとしているのを止めるために蕭太后が帰ってきているのですが、体調が悪く臥せっているため、皇帝は戦争に行く気満々のようですね。
開京ではチヤンの審問が行われています。
全ての罪を認めるチヤン。
慶州院君の殺害も認めたチヤン、大良院君を殺せなかったのが失敗だった、と言い、スは自分に利用されたんだ、と言い、だから私のために弱気にならずにその座に居続けるよう言っています。
キム・シモンはサイルラを追い詰めた軍の将軍たちを呼んでいます。
スが摂政の座に居続ければお前たちを赦さないだろう、と言って味方に引き入れようとするシモン。
カン・ジョを恐れる将軍たちに、スを失脚させればその後で対処できると説得するシモンです。
スも自らの去就について悩んでいます。
スから相談を受けたガムチャンは国民の気持ちを話し、摂政の座を退く事を勧めます。
質素な身なりに着替えたスは、刑場に護送されようとしていたチヤンを呼び止め、話をします。
最初から、利用するために近づいたのかと訊くスに、黄州宮の襲撃で多くの仲間を犠牲にしつつ彼女に取り入った話までしています。
契丹で自分を助けてくれた気持は本物だったのではないか、と訊くスに、目的のためにしたことで思い出したくもない日々だ、と…。
スは、愛を裏切り、夢を奪い、息子を死なせた、と言って懐剣をチヤンに突き立てます。
70話
スの剣を受けたチヤンは自らの手で剣をより深く突き刺しながら自分は愛していなかった、と繰り返し、自分のことは忘れてくれ、と言い高麗を今以上に強い国にするため摂政の座を退いては駄目だ、と言って絶命します。
チヤンのことを聞いたソンは、母は宮殿には戻らないつもりだ、と言い、自分もすぐに宮殿を出て母と一緒に暮らす、と言います。
大良院君が即位するまで待つように言われるソンですが、決意は固いようです。
いよいよ、大良院君が開京入りします。
知らせを聞いた延興君主は娘を連れて輿に乗っている大良院君に声をかけ、挨拶をしています。
ジョンに目を止めた大良院君は今度宮殿に遊びに来るようにと声をかけています。
大良院君が宮殿につくとすぐに、朝臣たちの前で譲位をすることを話すソン。
皆が受け入れる中、カン・ジョ一人が、スが宮殿に戻るまで待ってくれるようにと懇願します。
しかし、母は宮殿に戻らないつもりだし、母の意思を尊重する、と取り合いません。
ガムチャンに、ソンの決定に従ってくれ、と言われるものの、納得できないカン・ジョ。
側近たちに、スが大良院君の摂政を続けることを求めて、挙兵することにします。
一方、新羅側は延興君主の娘を大良院君に嫁がせようとしているのですが、その為にはカン・ジョほか、北方派が邪魔です。
キム・シモンはサイルラを追い詰めた二人の将軍に挙兵するようにと命じています。
他方、契丹との国境地帯へと向かうヤン・ギュたちは、その途中で2手に別れ、ヤン・ギュの部下の一隊がチヤン勢力の本拠地である女真族の村を攻撃します。
トギョンは黄州小君を連れて逃げだせたものの、捕まった者から、彼女が連れていたのが黄州小君であることを聞きだしています。
スがチヤンを火葬し終えたところにソンがやって来ます。
ソンは大良院君の即位を待たずに皇后と共に宮殿を出たのね。
黄州に戻るもの、と思っていたスですが、忠州に行く、と言います。祖先に会わせる顔がない、ということなのね。
そして、兵を連れて皇宮に乱入するカン・ジョ。
大良院君のところまで押し入り、お願いすることがある、と槍を突き立てて言っています。
71話
お願いと言うより脅迫するようにスの摂政を求めるカン・ジョでしたが、堂々と対する大良院君。
腕力で国政は動かせぬ、と一歩も引かない態度に出ます。
ところがそこに、二軍の兵が押し寄せてきた、との知らせが入り、すぐさまそちらに向かい、戦うカン・ジョ達です。
スのところにも挙兵の知らせは届き、すぐさま宮殿へと出向くス。
闘いはじめていたカン・ジョに止めるように呼びかけます。
それでも納得できないカン・ジョに、自分の時代は終わったのだ、と言い、カン・ジョが止めないのだったら、二軍ととも戦うとスは言いい、ようやく武器を置くカン・ジョです。
スはそのまま大良院君のところに向かい、カン・ジョのした事は責めを負うべきことだけれど、自分のことに端を発したことなので赦してやって欲しい、と跪くスです。
新羅派の方はカン・ジョの挙兵を好機、ととらえています。
大良院君が即位し顯宗となります。
スが開京を発つと、自分たちの挙兵に名分ができた、とカン・ジョを討つことにするキム・シモン達。
落胆しているカン・ジョはやって来た兵に逆らうこともなく、彼と行動を共にした者たちとともに、そのまま牢に入れられます。
朝会の席でその話を聞いた顯宗は、自分が不問にすると言った事だ、と主張するのですが、新羅派が強固に反対します。
北方派や中立派が彼らに反論しているところに、兵が乱入。
スに近しい重臣たちも残らず投獄されてしまいます。
顯宗もまた、意のままにしようとする新羅派なのですが、それならば自分を王の座から追放しろ、と屈しません。
予想外の顯宗の反対にあった新羅派は、カン・ジョは解放できないけれど、他の者は官職をはく奪して追放することで妥協しよう、と話し合っています。
でも、スが万が一にも復帰することがあれば困りますから、スを殺そうという意見も出ますが、スの殺害は簡単には行かない、と替わりにソンを殺そうという話になります。
チヤンとの間の息子を亡くしたうえに、ソンまで亡くせば、摂政に復帰する気力も無くなるだろう、と考えた新羅派です。
自分たちのした事だと分からないように、自殺したように見せかけ、それが失敗したとしてもカン・ジョに罪をかぶせることにする新羅派です。
一方のスは祖先に合わす顔がない、と故郷の黄州ではなく忠州に向かっているのですが、民衆の恨みを買ってしまっているスたちは散々な目に遭っています。
そんなところに元安戒鎮長と長興鎮長がカン・ジョの命を受けてやって来た、と守ってくれます。
しかし、カン・ジョの命と言うのは嘘で、牢に繋がれていた彼らをキム・シモンが呼び出し、自分の命に従えば罪に問わないどころか昇進させてやる、と言って送り出した二人です。
ソンが一人になったところを狙い、毒薬を飲まそうとするのですが、ソンが気付いてしまいます。
仕方なく、刀を抜き、殺そうとする元安戒鎮長たち、ただ一人傍に残ったユ内官に助けられ、何とか逃げ出すソンです。
他方、女真族の村に行った軍からヤン・ギュに報告が入っています。
黄州小君が生きているとの知らせに、すぐに追撃しようかと思ったけれど、女真族の支配地域の奥深く入ることは危険なので、一旦戻って指示を仰ぐことにした、という話です。
すぐに追撃、とも思うのですが、開京の判断を仰ぐべきではないのか、との意見が出ています。
トギョンの方は黄州小君を連れ、東女真族の村へとやって来ています。
襲撃を受けた村の村長が、助けを求めろ、と言い残した村です。
サイルラだ、と名乗ったトギョンなのですが、その村の村長はサイルラの祖父だったのね。
そこで、事実を話す、と言い、黄州小君を自分とサガムンの間に生まれたサリョンだ、と説明しています。
一方、一度は逃げ出したソンでしたが、とうとう捕まってしまいます。
スも異変に気づき、ソンのところに行こうとするのですが、目の前で兵士たちに阻まれてしまい近づけません。
そして、スの目の前で、元長興鎮長の刀を受けて倒れるソンです。
Entry ⇒ 2015.01.20 | Category ⇒ 千秋太后 | Comments (0) | Trackbacks (0)
千秋太后あらすじ72話~78話(最終回)
このドラマもあらすじもこれが最後です。
契丹の第2次侵攻と、その後が描かれます。
そして、黄州小君は…。
ネタバレの感想はこの記事の最後に書いています。
また、データとネタバレなしの全体の感想は別ブログに書いています。
そちらもお読みくださると、嬉しいです♪
→「千秋太后」データとネタバレなしの感想
また、このドラマのアンケートも作りました。
今頃作って参加してくださる方がいらっしゃるかと不安なんですが…。
ご覧になった方に参加していただければ、とてもうれしいです♪
→「千秋太后」は面白かった?

それでは、最後のあらすじです。
契丹の第2次侵攻と、その後が描かれます。
そして、黄州小君は…。
ネタバレの感想はこの記事の最後に書いています。
また、データとネタバレなしの全体の感想は別ブログに書いています。
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また、このドラマのアンケートも作りました。
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それでは、最後のあらすじです。
72話
元長興鎮長の剣を受けて倒れ込むソンに駆け寄るス。
ソンはスの胸に抱かれ、孝行をしたり、夫の務めを果たしたかったのに…、と言って亡くなってしまいます。
なぜ殺した?と訊くスに、カン・ジョの命令だ、と答える元長興鎮長。
嘘だ!と言い、自分も殺せと言うスですが、スを殺せば大事になる、と刀を抜こうとする元安戒鎮長を止める元長興鎮長です。
元皇后の命を担保に、強引にソンの死を自決だ、ということにする元長興鎮長らです。
宮殿では顯宗が、新羅派の思惑通りの人事を発表しています。
新羅派の者たちは昇進、北方派や中立派の臣僚たちは降格、そして、カン・ジョは軟禁にすることに。
その上、小作料はそのままにすることや、兵力を縮小することが発表されています。
牢から解放された官僚たちが皇帝に謁見しようとするのですが、阻まれてしまいます。
それをどうすることもできない皇帝ですが、今に力をつけ、その時は…と心に誓っています。
そして、延興宮主の娘との婚姻の問題です。
ガムチャンは、逆賊の娘だから、と反対するのですが、新羅派には逆らえない顯宗、自分が決めたことだ、と議論をやめさせ、婚礼を挙げます。
でも、形だけの婚姻にするつもりのようですね。
床を共にするつもりはないことを話し、再び宮殿に戻る気でいた延興宮主には、前例がないから、と拒否しています。
一方、ヤン・ギュの部下がカン・ジョに、黄州小君が生きていることを伝えに来たのですが、彼が失脚したため、彼の後任になった新羅派の元行首にそのことを伝えています。
彼は伝令に口止めをしたため、開京でその話を知っているのは延興宮主他新羅派の数人のみです。
延興宮主は元行首に、ヤン・ギュは信用できないから、自分の手で黄州小君を殺せ、と言って、ヤン・ギュの部隊に出向くようにと命じています。
スの方は忠州宮に着くのですが、スを侮辱する忠州宮主。
その上、彼女は延興宮主から手紙を受け取っているようです。
彼女は執事にス達を幽閉するように命じているのですが、この執事はスの政策に理解を示し、スを心から尊敬しているようですね。
元行首はヤン・ギュの元に、彼らを命令する立場の人間として出向いています。
トギョンを取り逃がしたことを叱責し、彼女の行方を探させるのですが、見つかりません。
それもそのはず、トギョンは遼の皇宮に逃げ込んでいたのね。
彼女からスの失脚が伝え聞く遼の皇帝。
間もなく蕭太后が亡くなり、彼女の遺言にもかかわらず、高麗への侵攻を開始する遼の皇帝。
今回は自ら戦地に出向き、指揮を取る遼の皇帝です。
遼の進軍の知らせはヤン・ギュ、そしてカン・ジョにも伝わります。
今回は前回の侵攻時の10倍、40万の兵、との知らせに驚く高麗側です。
73話
朝廷では遼の侵攻への対策が話し合われます。
使臣を送り、和議に、と主張する新羅派に対し、今回は40万の兵を出して来た事を考えると、属国になる以外に和解する道はない、と徹底抗戦を主張する北方派。
顯宗は交戦を選び、総司令官には誰を立てるか、が話し合われます。
カン・ジョを呼び戻すように進言する北方派に中立派も続き、顯宗もその意見に従い、カン・ジョを大将軍に復帰させます。
すぐさま、カン・ジョは通州に、テ将軍は鎬京に、新羅系の後押ししている兵部尚書たちは東路へと向かいます。
しかし、敵はもう、侵入しています。
開京から援軍が来るまで、なんとしても遼の進軍を阻止しなければならないヤン・ギュたちは少ない兵を半分に分け、東路にも向かわせます。
そして、ヤン・ギュの守る興化鎮を攻めはじめる契丹軍。
ヤン・ギュたちは一歩も引かない戦いを繰り広げています。
7日経っても落ちない興化鎮に、遼はとうとうあきらめ、背後を撃たれないよう少しの兵を残し、迂回して南を目指します。
興化鎮には遼の撤退の知らせとともに、カン・ジョ復帰の知らせも入っています。
カンジョの方は通州に到着し、野外戦で遼を撃退する作戦の準備を始めます。
遼の方は別働隊を組織し、そちらには東路を進軍させています。
スの方は、自分だけではなく皆が軟禁されていることを不審に思い、ソンを殺した勢力の力が働いている、と思い至っています。
騒ぎを起こし、その間にユ内官を脱出させるス。
トギョンの方は上京でドギャンに会えるのですが、ここにいては黄州小君まで危険だと諭されます。
ドギャンのアドバイスに従い、トギョンはサガムンの故郷に再び戻るのですが、そこで女真族の村人たちにとらえられてしまいます。
忠州宮では忠州宮主が内官の脱出を知り、スを殺すように命じています。
命を受け、剣を振り下ろそうとしている忠州宮の執事…。
74話
スがまさに、殺されようとしている時、契丹軍侵攻の知らせが飛び込んできます。
執事はスが国に必要な人だ、と忠州宮主の命に逆らいます。
スが、今は一人の力でも必要だ、と言い、力を合わせ契丹を撃退しよう、という言葉に家臣たちも皆、武器を捨て、スと行動を共にする覚悟です。
忠州宮の家臣たちを従え、まずは開京に向かうスです。
女真族の村に戻ったトギョンは村長の前に連れてこられます。
黄州小君に刃を突きつけられ、本当のことを話すように言われたトギョンは、彼が黄州小君であることを明かし、彼の身代わりになって自分とサガムンの子が死んだことを話します。
悔しくないのか?と問う村長に、悔しいから、命を懸けたサガムンとサイルラのために育てるんだと答えるトギョンです。
東路では新羅派の兵部尚書の率いる隊に興化鎮からやって来た兵が合流します。
松明が明るすぎる、というヤン・ギュの部下に、こんなところに契丹軍は来ない、と余裕の新羅派。
ところが、すぐに契丹軍の黄州を受けてしまいます。
いくらも戦わずして、撤退命令を出す兵部尚書。
忠州宮を脱出した内官は宮殿に着き、カン・ジョに会おうとするのですが、戦地に行った、と言われたため、忠州宮から来た、とガムチャンへの取り次ぎを頼みます。
しかし、カン・ジョとガムチャン以外のだれも信用するな、と言われたことを思い出し、案内が戻るのを待たず、その場を立ち去る内官。
門番の兵は内官が怖れていた通り、新羅派に報告し、内官を殺せ、との命を受けています。
しかし、すでに内官が立ち去った後だったため、元行首がカン・ジョの軍営に行き、元安戒鎮長と元長興鎮長に、内官が現れたらカン・ジョに会う前に殺せ、と指示しています。
スの方は皇宮にやって来て、朝会をしていた顯宗に謁見しています。
ソンが、元安戒鎮長と長興鎮長に殺害されたことを知らせるス。
この二人がカン・ジョの指示で殺害したと言っていたことを話します。
カン・ジョは監禁されていた、として信じられないと言う北方派や中立派なのですが、新羅派はカン・ジョの指示だ、と決めつけようとします。
その態度を見て、新羅派の仕業だと考えるスですが、物証がありません。
顯宗は二人の元鎮長を捕えるようにとの命を出してます。
契丹軍は通州に押し寄せて来ています。
数では劣る高麗軍ですが善戦し、一旦は退却を余儀なくされる契丹軍です。
スは皇宮を後にすると、すぐにカン・ジョの居る通州に行くことにします。
それを聞き、行動を共にする忠州宮の家臣たちです。
さて、2人の元鎮長の方は、自分たちが新羅派にいいように利用されているだけで、このままでは殺されてしまう、と危機感を持っています。
そして、なんと2人そろって契丹軍の軍営へ行き、降伏しています。
話を聞いた遼の皇帝ですが、裏切り者は信用できない、と殺されそうになる二人でしたが、カン・ジョを破る策がある、と…。
この二人、高麗軍にいったん戻ると、嘘の報告をしたようですね。
カン・ジョは、城を出て敵を討つ作戦に出ていたのですが、そこにスが送った内官が到着し、ソンが殺害された話を報告しています。
驚き怒るカン・ジョでしたが、そこに、左軍が全滅した、との知らせが…。
75話
自分たちの計画が筒抜けだと思える敵の対応から、内部に裏切り者がいる、と思うカン・ジョ。
危機的な状況に、自分をここに残して、残りの兵を場内に連れ帰るように命じるカン・ジョです。
契丹軍を相手に善戦するカン・ジョですが、ついに捕まってしまいます。
カン・ジョが捕まったことを知らせ、通州城に降伏を迫る遼でしたが、もちろん、それで引く高麗軍ではありません。
再び総攻撃を仕掛けてくる遼と戦う高麗軍。
なかなか落城しないため、この城もまた、迂回して南に進もうということにする契丹軍です。
鎬京(西京)にやってきた契丹軍は、カン・ジョを捕まえたことを話し、降伏を迫るのですが、追い帰すス。
しかし、兵部尚書は逃げる算段をしているようです。
スに、遼との交渉に応じるふりをしている間に奇襲をかけ、カン・ジョを救出するという案を出してきます。
しかし、戦いには加わらず、そのまま開京に逃げる兵部尚書たちです。
結局、自分たちの軍だけで突入することになったテ将軍はそこで捕まってしまいます。
一方、スはヤン・ギュの部下から、黄州小君の生存の話を伝え聞いています。
トギョンの方は。この子が将来女真族をまとめる人物になるかもしれない、というドギョンの話を村長に伝えています。
それを聞いて、女真族の間に伝わる伝説を思い出す村長。
それによると、女真族をまとめることになる人物は多大な試練を受けることになっているらしく、トギョンに覚悟のほどを聞く村長。
トギョンは命を懸ける覚悟を伝えています。
遼の方は結局、鎬京も攻めあぐね、ここも迂回して、開京に向かうことにします。
契丹軍南下の知らせを聞き、ついに開京を離れ、避難することになる皇帝です。
一方、興化鎮に残っていたヤン・ギュたちは、このままじっとしている訳にもいかない、と遼が落とした城の一つを奪還します。
このことにより、補給路を断たれ、退路も断たれることとなった契丹軍です。
スはカン・ジョには何度も助けてもらった、と彼を救出に行くため、兵を出して欲しい、と願い出ています。
そのカン・ジョはテ将軍に、敗戦の将軍として死ぬわけにはいかない、と遼に打撃を与えるため、少しでも多くの兵を道連れにする考えを話しています。
命を懸けた最後の戦いに出ようとしているカン・ジョです。
76話
カン・ジョはテ将軍と共に遼の皇帝の前へと連れてこられます。
彼らは降伏すると言って皇帝への謁見が許されたのね。
カン・ジョが跪いた時を狙い暴れ出すテ将軍。
テ将軍は命を失うことになるのですが、カン・ジョはその隙に皇帝の命を狙います。
しかし、回りの将軍たちに阻まれ失敗。
名誉ある死を迎えることを許す、という皇帝の命で100名の兵を相手に一人戦うカン・ジョです。
勝てば自由にする、という皇帝の言葉を受け、善戦するカン・ジョでしたが、残り少なくなった兵を見て、将軍級の兵を投入する将軍。
ついにとどめを刺されてしまうカン・ジョです。
契丹軍は宮殿もろとも開京に火を放ち、顯宗を追ってさらに南下します。
逃げ出したものの、契丹軍が迫っている顯宗。
新羅派は今からでも降伏しようというのですが、一蹴して使臣を送って時間稼ぎをしようと提案するガムチャン。
顯宗はその案を受け入れるのですが、大臣たちは誰も、使者になろうとはしません。
ガムチャンがたまりかね、自分が行くというのですが、ガムチャンはここに必要な人だ、とはハ中郎将が名乗りを上げ、契丹軍衛へと向かいます。
しかし、時間稼ぎの小細工だと見抜く遼。
ハ中郎将は投獄されてしまいます。
ガムチャンの方はますます近づいてきた敵に、兵部尚書と刑部尚書を残し、時間を稼いでくれるように言うと先に進みます。
彼らは戦うつもりはなく、遼の兵が現れる前に隠れていよう、と身を隠しています。
一方、顯宗と行動を共にしていた大臣たちは、一緒にいては自分たちも危ない、と思ったようで、道が二股に別れているところで、別の道に行った方がいい、と延興宮主や皇后と共に皇帝の一行と別れます。
遼の方も、二股になったことろで兵を分け、それぞれに進んできます。
そして、延興宮主の方へとやってくる敵。
元行首が守る中、皇后たちは大臣たちと別れて逃げるのですが、捕まった大臣たちの方は、顯宗はいないけれど、皇后なら、あっちに逃げた、と契丹軍に皇后たちを裏切っています。
延興宮主たちが敵に囲まれてしまっているところに現れ助けるのはスです。
顯宗の一行は以前、ス達がひどい目に遭わされた家へとやって来ます。
皇后が以前のことを話すのですが、他に休める家も無く、そこに世話になることになります。
しかし、この家の主人、顯宗を捕えて契丹に引き渡そう、と考えます。
私兵を集め、襲撃を試みるのですが、ガムチャンたちに阻まれ、命を落とすことになります。
一方、女真族の村に来ていた黄州小君は村長の命で洞窟の中へと入れられます。
村長は彼が伝説の人物であることを証明するため、クマの住む洞窟で5日間過ごさせてみることにしたようです。
顯宗の方は忠州にやって来て、忠州宮主に助けてくれるように言うのですが、力になれない、と馬すら出し渋る忠州宮主。
そこに契丹軍がやって来ます。
顯宗の友人の内官が、顯宗の身代わりになり、契丹軍の前に出てくるのですが、彼を見て、彼は顯宗じゃない、と自ら進んで契丹軍に教える忠州宮主です。
そこに一本の矢が飛んできて、胸を射抜かれる忠州宮主です。
77話
矢を射たのはスです。
契丹軍とたたかい始めるス達ですが、顯宗の友人の内官は、あくまでも自分が顯宗だと言い張り、斬られて命を落とします。
その間に顯宗たちは忠州宮を抜け出し、逃げ出していたのですが、やがて追いつかれ、囲まれてしまいます。
彼らを殺そうとしているところにスが追いつきます。
敵将はスに恨みを抱き続けるムギです。
スは彼に、1対1で勝負するように誘い、彼女に復讐したいムギはそれに乗ります。
ムギが攻勢の戦いでしたが、追い詰められたスは近くに落ちていた矢を拾いムギの残っていたもう一方の目に突き刺し、その後、刀で彼を切り勝利します。
敵将の死により、一気に攻勢となる高麗の兵たち、ついに勝利を収めることになります。
弱気になる顯宗を励まし、さらに南下を勧めるス。
そして、キム・ウンブの家に世話になることにした顯宗の一行。
キム・ウンブは公州の節度使なのですが、顯宗を迎えるなんて光栄なこと、と手厚くもてなします。
一方、北に残った高麗の兵たちは善戦しています。
兵糧を狙い火を放って契丹軍が退却せざるを得ないようにし、また、捕虜を奪還したりもしています。
延興宮主たちは彼女の父、ウォンスンの故郷の村にたどり着き、助けを求めるのですが、ウォンスンにひどい目に合わされ恨みに思っている村人たち。
延興宮主たちは石をぶつけられ、村を追い出されています。
延興宮主と皇后と尚宮の女3人を山中に残し、残っていた大臣たちも皆逃げてしまいます。
黄州小君の方は洞窟に入ったまま5日が過ぎます。
伝説のように生き延びることはやはり無理だったか、と村に帰りかけた時に洞窟から出てくる黄州小君。
伝説の子供であることが証明された、と村長が自分の後継者として育てることを宣言しています。
名前もクム(金)・ジュンに変え、将来この名前が女真族の建てる国の名になるであろう、と言っています。
一方、キム・ウンブは自分の娘を顯宗に差し出しています。
その後、他の二人の娘も顯宗に嫁がせ、彼の血筋の者が王の血統となり続いて行くことになるようです。
一方、カン・ジョの忠僕であったユ内官はカン・ジョを陥れた二人の元鎮長に復讐するため、契丹にやって来ています。
本心を隠し、契丹に忠誠を誓うユ内官。
それを見た捕虜のハ中郎将は自決しろ、と言っているのですが…。
さて、ヤン・ギュとキム・スックンのところには、退却する遼の皇帝の軍が迫って来ています。
決死の覚悟で遼の皇帝の首を取りに行こうと奇襲をかける高麗軍。
逃げ出す皇帝を見て、軍営をスックンに任せ、自分は皇帝の後を追うヤン・ギュです。
78話
契丹の軍営に奇襲をかけたヤン・ギュとキム・スックンたち。
キム・スックンはジョンニョル将軍と戦い、彼を討ち取ります。
遼の皇帝を追ったヤン・ギュは皇帝の呼び寄せた名将ジュンノ将軍と戦い、彼を討ち取ります。
ヤン・ギュは皇帝の首まであと一歩、と言うところまで行ったのですが、東京留守に阻まれ、失敗。
最期はキム・スックンと共に契丹軍に囲まれてしまい戦死をとげます。
しかし、契丹軍の受けた打撃も大きく、這う這うの体で退却します。
戦争の混乱も収まり、開京に戻る顯宗。
朝会では戦死した武将たちの昇進が議論されます。
他の武将たちについては満場一致で賛成なのですが、カン・ジョの昇進については新羅派が反対します。
一方、北方派や中立派は王を見捨てて逃げた朝臣たちの処罰を求める声が挙がります。
顯宗はカン・ジョの昇進については真相が明らかになるまで保留にすることにし、逃亡した朝臣の罪は、自分も民を捨てて逃げた上に、処罰をすれば反発がある、との考えをスに伝えています。
そして、小作料の引き下げも、地方の豪族の反乱を避けるために、行わない考えであること、また、内政の充実を優先させ北進政策もとらないことをスに話す王。
スは、自分の夢を叶えるためには黄州小君が必要、と彼を開京に連れ戻すことを考え始めています。
顯宗はまた、キム・ウンブの娘を側室に迎えることにしたようで、その話を聞き、会いに来る延興宮主。
しかし、自分を置いて逃げた宮主の話はきけぬ、と一蹴します。
それでも食い下がる宮主を追い出し、自分の許可なく会いに来ることを禁ずる王です。
その帰り、スと顔を合わせた延興宮主はお前の仕業だろう、などと食ってかかるのですが、笑い飛ばすス。
怒りのあまり倒れてしまう延興宮主です。
朝会では王が戦争に関する賞罰の決定を臣下に伝えます。
カン・ジョ以外の戦死した将軍たちには昇進を、逃げた朝臣たちには降格の人事を発表する王。
しかし、処罰は、戦いを放棄した新羅派の兵部尚書を流刑にする程度で済ます王です。
スの方は、黄州小君を取り戻そうと女真族の村を訪れます。
小君はいない、と言う村長でしたが、そこにいたトギョンに懇願するス。
小君との面会はかなったのですが、トギョンを母と呼び、懐いている小君。
トギョンは彼を自分の子だと言い張った上で、もし小君だとしても高麗に戻れば殺される、と言います。
そして、将来大帝国を築く運命を持っているが、それは高麗ではなく女真族の国だ、と言うトギョンです。
一方、2人の元鎮長に復讐する機会を狙っていたユ元内官はついにチャンスを掴みます。
ハ将軍が心変わりしそうだ、と言って二人の元館長を屋敷に誘い出すユ元内官。
毒入りの酒を二人の元鎮長とともに飲み、自らの命を懸けて復讐を果たすユ元内官です。
このことにより、いっそう高麗への忠誠を強めたハ将軍。
遼の皇帝の最後の説得も拒否し、笑顔を浮かべて処刑されます。
スの方はまだ、黄州小君に自らの夢を託しいたいという思いを消せないでいます。
でも、彼を連れてくればまた、高麗に混乱が訪れる、と言うガムチャン。
心から国を思うなら、無念は胸に収めるようにガムチャンは諭します。
戦争で死んで行った無名の兵士たちも皆、無念のうちに死を迎えたのだ、と言うガムチャンです。
カン・ジョの濡れ衣の方は、結局証言が得られず、晴らすことができないままに終わってしまいます。
彼の汚名さえ灌げなかったことを詫びながら、散骨するスです。
そして8年後。
再び遼が10万の兵を率い侵攻してきます。
開京近くまで迫るのですが、反撃に遭い、退却。
亀城でガムチャンが20万の軍を率い契丹軍を迎え撃ち、大勝利をおさめます。
この勝利は、隋の大軍を大敗させた乙支文徳(ウルチ・ムンドク)や文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)で日本水軍に大勝利した李舜臣の戦いととともに三大勝利の一つに数えられる戦闘と讃えられているものです。
闘いが終わり、スのところには黄州小君が訪ねてきます。
トギョンから、自分の出自を聞いた彼は産みの母に会いに来たのね。
スは産みの母だけれど、自分を育ててくれたのは女真族の勇気だ、と言う小君。
スとチヤンの夢を知っているし、その夢は生き続けている、と小君はいいます。
自分が女真の地でその夢を叶えることを言いに来たのだ、と話す小君です。
再び会うことは無いでしょう、と言う小君に、高麗を敵に回さないでくれ、と言って彼を帰すスです。
その後、開京にやって来たスは顯宗に会います。
平和な時代になったことをかみしめながら、今や武器を持つ人ではなく農具を持つ人が必要な世になった、と言うス。
自分などは必要のない人間だ、と言うスに、彼女が苦難の時代を乗り越えてくれたからこそ、今の高麗の栄華がある、と言う顯宗。
でも、自分はこの他の土にしみこむ汚い水だ、と言いこの国を豊かに実らせてくれるようにと言うスです。
その10年後の1029年スはこの世を去り、その2年後、遼の皇帝も顯宗も亡くなり、間もなくガムチャンも死を迎えます。
しかしその後高麗は150年間平和が続き豊かな時代を築いたということです。
(ネタバレ感想)
だいたい面白く見ていたのですが、最後のあたりの展開にはちょっと、どうかな?と思う部分がありました。
延興宮主がスを殺すのは難しいからソンを殺そう、という論理に納得できなかったのですが、その後には、なぜかコロッと態度を変えてスを殺そうとするあたりが、ご都合主義的じゃない?とちょっと興ざめしたんですよ。
でも、たくさん出てきたラブラインはうまく収まっていたように思います。
史実はどうであれ、最後まで愛と野望の間で揺れている感じだったチヤン、結局はスを心から愛していた、ということだったんでしょうね。
自分がスを利用していただけだ、とわざとひどいことを言い、スを守り、スの夢を守ろうとしていた、ということだったと思います。
サガムンにしても、トギョンに対し、最初はたぶん、実利的な目的で近づいた感じだったんですが、深く愛するようになったようだし、ヘンガンの愛も本物であった、と描かれていたと思います。
ヘンガンの恋心って、私はかなり好きでした。
こうしてみると、利用だけされて終わったのは明福宮の武芸教官だけ?
そう考えると、可哀想な人だなあ。
それと、都を離れ困っていた王を助けたキム・ウンブなのですが、演じているのが「武人時代」で利に敏い子悪人を演じていたファン・ボムシクなんですよ。
顯宗の先行きが不安になったのは、前のドラマの役柄のせい?とも思ったのですが、結局、しばらくは外戚として権力を握ったようですから、その印象は間違っていなかった感じですね。
ところで、崖から落ちたサイルラとサガムンの息子でしたが、私はサイルラは死んだとしても、子供は生きている、と思っていたんですね。
もしかして、彼の子孫がめぐりめぐって朝鮮王朝を建てるイ・ソンゲになる?なんて想像をしたのでしたが、さすがにそれはなかったようです…。
元長興鎮長の剣を受けて倒れ込むソンに駆け寄るス。
ソンはスの胸に抱かれ、孝行をしたり、夫の務めを果たしたかったのに…、と言って亡くなってしまいます。
なぜ殺した?と訊くスに、カン・ジョの命令だ、と答える元長興鎮長。
嘘だ!と言い、自分も殺せと言うスですが、スを殺せば大事になる、と刀を抜こうとする元安戒鎮長を止める元長興鎮長です。
元皇后の命を担保に、強引にソンの死を自決だ、ということにする元長興鎮長らです。
宮殿では顯宗が、新羅派の思惑通りの人事を発表しています。
新羅派の者たちは昇進、北方派や中立派の臣僚たちは降格、そして、カン・ジョは軟禁にすることに。
その上、小作料はそのままにすることや、兵力を縮小することが発表されています。
牢から解放された官僚たちが皇帝に謁見しようとするのですが、阻まれてしまいます。
それをどうすることもできない皇帝ですが、今に力をつけ、その時は…と心に誓っています。
そして、延興宮主の娘との婚姻の問題です。
ガムチャンは、逆賊の娘だから、と反対するのですが、新羅派には逆らえない顯宗、自分が決めたことだ、と議論をやめさせ、婚礼を挙げます。
でも、形だけの婚姻にするつもりのようですね。
床を共にするつもりはないことを話し、再び宮殿に戻る気でいた延興宮主には、前例がないから、と拒否しています。
一方、ヤン・ギュの部下がカン・ジョに、黄州小君が生きていることを伝えに来たのですが、彼が失脚したため、彼の後任になった新羅派の元行首にそのことを伝えています。
彼は伝令に口止めをしたため、開京でその話を知っているのは延興宮主他新羅派の数人のみです。
延興宮主は元行首に、ヤン・ギュは信用できないから、自分の手で黄州小君を殺せ、と言って、ヤン・ギュの部隊に出向くようにと命じています。
スの方は忠州宮に着くのですが、スを侮辱する忠州宮主。
その上、彼女は延興宮主から手紙を受け取っているようです。
彼女は執事にス達を幽閉するように命じているのですが、この執事はスの政策に理解を示し、スを心から尊敬しているようですね。
元行首はヤン・ギュの元に、彼らを命令する立場の人間として出向いています。
トギョンを取り逃がしたことを叱責し、彼女の行方を探させるのですが、見つかりません。
それもそのはず、トギョンは遼の皇宮に逃げ込んでいたのね。
彼女からスの失脚が伝え聞く遼の皇帝。
間もなく蕭太后が亡くなり、彼女の遺言にもかかわらず、高麗への侵攻を開始する遼の皇帝。
今回は自ら戦地に出向き、指揮を取る遼の皇帝です。
遼の進軍の知らせはヤン・ギュ、そしてカン・ジョにも伝わります。
今回は前回の侵攻時の10倍、40万の兵、との知らせに驚く高麗側です。
73話
朝廷では遼の侵攻への対策が話し合われます。
使臣を送り、和議に、と主張する新羅派に対し、今回は40万の兵を出して来た事を考えると、属国になる以外に和解する道はない、と徹底抗戦を主張する北方派。
顯宗は交戦を選び、総司令官には誰を立てるか、が話し合われます。
カン・ジョを呼び戻すように進言する北方派に中立派も続き、顯宗もその意見に従い、カン・ジョを大将軍に復帰させます。
すぐさま、カン・ジョは通州に、テ将軍は鎬京に、新羅系の後押ししている兵部尚書たちは東路へと向かいます。
しかし、敵はもう、侵入しています。
開京から援軍が来るまで、なんとしても遼の進軍を阻止しなければならないヤン・ギュたちは少ない兵を半分に分け、東路にも向かわせます。
そして、ヤン・ギュの守る興化鎮を攻めはじめる契丹軍。
ヤン・ギュたちは一歩も引かない戦いを繰り広げています。
7日経っても落ちない興化鎮に、遼はとうとうあきらめ、背後を撃たれないよう少しの兵を残し、迂回して南を目指します。
興化鎮には遼の撤退の知らせとともに、カン・ジョ復帰の知らせも入っています。
カンジョの方は通州に到着し、野外戦で遼を撃退する作戦の準備を始めます。
遼の方は別働隊を組織し、そちらには東路を進軍させています。
スの方は、自分だけではなく皆が軟禁されていることを不審に思い、ソンを殺した勢力の力が働いている、と思い至っています。
騒ぎを起こし、その間にユ内官を脱出させるス。
トギョンの方は上京でドギャンに会えるのですが、ここにいては黄州小君まで危険だと諭されます。
ドギャンのアドバイスに従い、トギョンはサガムンの故郷に再び戻るのですが、そこで女真族の村人たちにとらえられてしまいます。
忠州宮では忠州宮主が内官の脱出を知り、スを殺すように命じています。
命を受け、剣を振り下ろそうとしている忠州宮の執事…。
74話
スがまさに、殺されようとしている時、契丹軍侵攻の知らせが飛び込んできます。
執事はスが国に必要な人だ、と忠州宮主の命に逆らいます。
スが、今は一人の力でも必要だ、と言い、力を合わせ契丹を撃退しよう、という言葉に家臣たちも皆、武器を捨て、スと行動を共にする覚悟です。
忠州宮の家臣たちを従え、まずは開京に向かうスです。
女真族の村に戻ったトギョンは村長の前に連れてこられます。
黄州小君に刃を突きつけられ、本当のことを話すように言われたトギョンは、彼が黄州小君であることを明かし、彼の身代わりになって自分とサガムンの子が死んだことを話します。
悔しくないのか?と問う村長に、悔しいから、命を懸けたサガムンとサイルラのために育てるんだと答えるトギョンです。
東路では新羅派の兵部尚書の率いる隊に興化鎮からやって来た兵が合流します。
松明が明るすぎる、というヤン・ギュの部下に、こんなところに契丹軍は来ない、と余裕の新羅派。
ところが、すぐに契丹軍の黄州を受けてしまいます。
いくらも戦わずして、撤退命令を出す兵部尚書。
忠州宮を脱出した内官は宮殿に着き、カン・ジョに会おうとするのですが、戦地に行った、と言われたため、忠州宮から来た、とガムチャンへの取り次ぎを頼みます。
しかし、カン・ジョとガムチャン以外のだれも信用するな、と言われたことを思い出し、案内が戻るのを待たず、その場を立ち去る内官。
門番の兵は内官が怖れていた通り、新羅派に報告し、内官を殺せ、との命を受けています。
しかし、すでに内官が立ち去った後だったため、元行首がカン・ジョの軍営に行き、元安戒鎮長と元長興鎮長に、内官が現れたらカン・ジョに会う前に殺せ、と指示しています。
スの方は皇宮にやって来て、朝会をしていた顯宗に謁見しています。
ソンが、元安戒鎮長と長興鎮長に殺害されたことを知らせるス。
この二人がカン・ジョの指示で殺害したと言っていたことを話します。
カン・ジョは監禁されていた、として信じられないと言う北方派や中立派なのですが、新羅派はカン・ジョの指示だ、と決めつけようとします。
その態度を見て、新羅派の仕業だと考えるスですが、物証がありません。
顯宗は二人の元鎮長を捕えるようにとの命を出してます。
契丹軍は通州に押し寄せて来ています。
数では劣る高麗軍ですが善戦し、一旦は退却を余儀なくされる契丹軍です。
スは皇宮を後にすると、すぐにカン・ジョの居る通州に行くことにします。
それを聞き、行動を共にする忠州宮の家臣たちです。
さて、2人の元鎮長の方は、自分たちが新羅派にいいように利用されているだけで、このままでは殺されてしまう、と危機感を持っています。
そして、なんと2人そろって契丹軍の軍営へ行き、降伏しています。
話を聞いた遼の皇帝ですが、裏切り者は信用できない、と殺されそうになる二人でしたが、カン・ジョを破る策がある、と…。
この二人、高麗軍にいったん戻ると、嘘の報告をしたようですね。
カン・ジョは、城を出て敵を討つ作戦に出ていたのですが、そこにスが送った内官が到着し、ソンが殺害された話を報告しています。
驚き怒るカン・ジョでしたが、そこに、左軍が全滅した、との知らせが…。
75話
自分たちの計画が筒抜けだと思える敵の対応から、内部に裏切り者がいる、と思うカン・ジョ。
危機的な状況に、自分をここに残して、残りの兵を場内に連れ帰るように命じるカン・ジョです。
契丹軍を相手に善戦するカン・ジョですが、ついに捕まってしまいます。
カン・ジョが捕まったことを知らせ、通州城に降伏を迫る遼でしたが、もちろん、それで引く高麗軍ではありません。
再び総攻撃を仕掛けてくる遼と戦う高麗軍。
なかなか落城しないため、この城もまた、迂回して南に進もうということにする契丹軍です。
鎬京(西京)にやってきた契丹軍は、カン・ジョを捕まえたことを話し、降伏を迫るのですが、追い帰すス。
しかし、兵部尚書は逃げる算段をしているようです。
スに、遼との交渉に応じるふりをしている間に奇襲をかけ、カン・ジョを救出するという案を出してきます。
しかし、戦いには加わらず、そのまま開京に逃げる兵部尚書たちです。
結局、自分たちの軍だけで突入することになったテ将軍はそこで捕まってしまいます。
一方、スはヤン・ギュの部下から、黄州小君の生存の話を伝え聞いています。
トギョンの方は。この子が将来女真族をまとめる人物になるかもしれない、というドギョンの話を村長に伝えています。
それを聞いて、女真族の間に伝わる伝説を思い出す村長。
それによると、女真族をまとめることになる人物は多大な試練を受けることになっているらしく、トギョンに覚悟のほどを聞く村長。
トギョンは命を懸ける覚悟を伝えています。
遼の方は結局、鎬京も攻めあぐね、ここも迂回して、開京に向かうことにします。
契丹軍南下の知らせを聞き、ついに開京を離れ、避難することになる皇帝です。
一方、興化鎮に残っていたヤン・ギュたちは、このままじっとしている訳にもいかない、と遼が落とした城の一つを奪還します。
このことにより、補給路を断たれ、退路も断たれることとなった契丹軍です。
スはカン・ジョには何度も助けてもらった、と彼を救出に行くため、兵を出して欲しい、と願い出ています。
そのカン・ジョはテ将軍に、敗戦の将軍として死ぬわけにはいかない、と遼に打撃を与えるため、少しでも多くの兵を道連れにする考えを話しています。
命を懸けた最後の戦いに出ようとしているカン・ジョです。
76話
カン・ジョはテ将軍と共に遼の皇帝の前へと連れてこられます。
彼らは降伏すると言って皇帝への謁見が許されたのね。
カン・ジョが跪いた時を狙い暴れ出すテ将軍。
テ将軍は命を失うことになるのですが、カン・ジョはその隙に皇帝の命を狙います。
しかし、回りの将軍たちに阻まれ失敗。
名誉ある死を迎えることを許す、という皇帝の命で100名の兵を相手に一人戦うカン・ジョです。
勝てば自由にする、という皇帝の言葉を受け、善戦するカン・ジョでしたが、残り少なくなった兵を見て、将軍級の兵を投入する将軍。
ついにとどめを刺されてしまうカン・ジョです。
契丹軍は宮殿もろとも開京に火を放ち、顯宗を追ってさらに南下します。
逃げ出したものの、契丹軍が迫っている顯宗。
新羅派は今からでも降伏しようというのですが、一蹴して使臣を送って時間稼ぎをしようと提案するガムチャン。
顯宗はその案を受け入れるのですが、大臣たちは誰も、使者になろうとはしません。
ガムチャンがたまりかね、自分が行くというのですが、ガムチャンはここに必要な人だ、とはハ中郎将が名乗りを上げ、契丹軍衛へと向かいます。
しかし、時間稼ぎの小細工だと見抜く遼。
ハ中郎将は投獄されてしまいます。
ガムチャンの方はますます近づいてきた敵に、兵部尚書と刑部尚書を残し、時間を稼いでくれるように言うと先に進みます。
彼らは戦うつもりはなく、遼の兵が現れる前に隠れていよう、と身を隠しています。
一方、顯宗と行動を共にしていた大臣たちは、一緒にいては自分たちも危ない、と思ったようで、道が二股に別れているところで、別の道に行った方がいい、と延興宮主や皇后と共に皇帝の一行と別れます。
遼の方も、二股になったことろで兵を分け、それぞれに進んできます。
そして、延興宮主の方へとやってくる敵。
元行首が守る中、皇后たちは大臣たちと別れて逃げるのですが、捕まった大臣たちの方は、顯宗はいないけれど、皇后なら、あっちに逃げた、と契丹軍に皇后たちを裏切っています。
延興宮主たちが敵に囲まれてしまっているところに現れ助けるのはスです。
顯宗の一行は以前、ス達がひどい目に遭わされた家へとやって来ます。
皇后が以前のことを話すのですが、他に休める家も無く、そこに世話になることになります。
しかし、この家の主人、顯宗を捕えて契丹に引き渡そう、と考えます。
私兵を集め、襲撃を試みるのですが、ガムチャンたちに阻まれ、命を落とすことになります。
一方、女真族の村に来ていた黄州小君は村長の命で洞窟の中へと入れられます。
村長は彼が伝説の人物であることを証明するため、クマの住む洞窟で5日間過ごさせてみることにしたようです。
顯宗の方は忠州にやって来て、忠州宮主に助けてくれるように言うのですが、力になれない、と馬すら出し渋る忠州宮主。
そこに契丹軍がやって来ます。
顯宗の友人の内官が、顯宗の身代わりになり、契丹軍の前に出てくるのですが、彼を見て、彼は顯宗じゃない、と自ら進んで契丹軍に教える忠州宮主です。
そこに一本の矢が飛んできて、胸を射抜かれる忠州宮主です。
77話
矢を射たのはスです。
契丹軍とたたかい始めるス達ですが、顯宗の友人の内官は、あくまでも自分が顯宗だと言い張り、斬られて命を落とします。
その間に顯宗たちは忠州宮を抜け出し、逃げ出していたのですが、やがて追いつかれ、囲まれてしまいます。
彼らを殺そうとしているところにスが追いつきます。
敵将はスに恨みを抱き続けるムギです。
スは彼に、1対1で勝負するように誘い、彼女に復讐したいムギはそれに乗ります。
ムギが攻勢の戦いでしたが、追い詰められたスは近くに落ちていた矢を拾いムギの残っていたもう一方の目に突き刺し、その後、刀で彼を切り勝利します。
敵将の死により、一気に攻勢となる高麗の兵たち、ついに勝利を収めることになります。
弱気になる顯宗を励まし、さらに南下を勧めるス。
そして、キム・ウンブの家に世話になることにした顯宗の一行。
キム・ウンブは公州の節度使なのですが、顯宗を迎えるなんて光栄なこと、と手厚くもてなします。
一方、北に残った高麗の兵たちは善戦しています。
兵糧を狙い火を放って契丹軍が退却せざるを得ないようにし、また、捕虜を奪還したりもしています。
延興宮主たちは彼女の父、ウォンスンの故郷の村にたどり着き、助けを求めるのですが、ウォンスンにひどい目に合わされ恨みに思っている村人たち。
延興宮主たちは石をぶつけられ、村を追い出されています。
延興宮主と皇后と尚宮の女3人を山中に残し、残っていた大臣たちも皆逃げてしまいます。
黄州小君の方は洞窟に入ったまま5日が過ぎます。
伝説のように生き延びることはやはり無理だったか、と村に帰りかけた時に洞窟から出てくる黄州小君。
伝説の子供であることが証明された、と村長が自分の後継者として育てることを宣言しています。
名前もクム(金)・ジュンに変え、将来この名前が女真族の建てる国の名になるであろう、と言っています。
一方、キム・ウンブは自分の娘を顯宗に差し出しています。
その後、他の二人の娘も顯宗に嫁がせ、彼の血筋の者が王の血統となり続いて行くことになるようです。
一方、カン・ジョの忠僕であったユ内官はカン・ジョを陥れた二人の元鎮長に復讐するため、契丹にやって来ています。
本心を隠し、契丹に忠誠を誓うユ内官。
それを見た捕虜のハ中郎将は自決しろ、と言っているのですが…。
さて、ヤン・ギュとキム・スックンのところには、退却する遼の皇帝の軍が迫って来ています。
決死の覚悟で遼の皇帝の首を取りに行こうと奇襲をかける高麗軍。
逃げ出す皇帝を見て、軍営をスックンに任せ、自分は皇帝の後を追うヤン・ギュです。
78話
契丹の軍営に奇襲をかけたヤン・ギュとキム・スックンたち。
キム・スックンはジョンニョル将軍と戦い、彼を討ち取ります。
遼の皇帝を追ったヤン・ギュは皇帝の呼び寄せた名将ジュンノ将軍と戦い、彼を討ち取ります。
ヤン・ギュは皇帝の首まであと一歩、と言うところまで行ったのですが、東京留守に阻まれ、失敗。
最期はキム・スックンと共に契丹軍に囲まれてしまい戦死をとげます。
しかし、契丹軍の受けた打撃も大きく、這う這うの体で退却します。
戦争の混乱も収まり、開京に戻る顯宗。
朝会では戦死した武将たちの昇進が議論されます。
他の武将たちについては満場一致で賛成なのですが、カン・ジョの昇進については新羅派が反対します。
一方、北方派や中立派は王を見捨てて逃げた朝臣たちの処罰を求める声が挙がります。
顯宗はカン・ジョの昇進については真相が明らかになるまで保留にすることにし、逃亡した朝臣の罪は、自分も民を捨てて逃げた上に、処罰をすれば反発がある、との考えをスに伝えています。
そして、小作料の引き下げも、地方の豪族の反乱を避けるために、行わない考えであること、また、内政の充実を優先させ北進政策もとらないことをスに話す王。
スは、自分の夢を叶えるためには黄州小君が必要、と彼を開京に連れ戻すことを考え始めています。
顯宗はまた、キム・ウンブの娘を側室に迎えることにしたようで、その話を聞き、会いに来る延興宮主。
しかし、自分を置いて逃げた宮主の話はきけぬ、と一蹴します。
それでも食い下がる宮主を追い出し、自分の許可なく会いに来ることを禁ずる王です。
その帰り、スと顔を合わせた延興宮主はお前の仕業だろう、などと食ってかかるのですが、笑い飛ばすス。
怒りのあまり倒れてしまう延興宮主です。
朝会では王が戦争に関する賞罰の決定を臣下に伝えます。
カン・ジョ以外の戦死した将軍たちには昇進を、逃げた朝臣たちには降格の人事を発表する王。
しかし、処罰は、戦いを放棄した新羅派の兵部尚書を流刑にする程度で済ます王です。
スの方は、黄州小君を取り戻そうと女真族の村を訪れます。
小君はいない、と言う村長でしたが、そこにいたトギョンに懇願するス。
小君との面会はかなったのですが、トギョンを母と呼び、懐いている小君。
トギョンは彼を自分の子だと言い張った上で、もし小君だとしても高麗に戻れば殺される、と言います。
そして、将来大帝国を築く運命を持っているが、それは高麗ではなく女真族の国だ、と言うトギョンです。
一方、2人の元鎮長に復讐する機会を狙っていたユ元内官はついにチャンスを掴みます。
ハ将軍が心変わりしそうだ、と言って二人の元館長を屋敷に誘い出すユ元内官。
毒入りの酒を二人の元鎮長とともに飲み、自らの命を懸けて復讐を果たすユ元内官です。
このことにより、いっそう高麗への忠誠を強めたハ将軍。
遼の皇帝の最後の説得も拒否し、笑顔を浮かべて処刑されます。
スの方はまだ、黄州小君に自らの夢を託しいたいという思いを消せないでいます。
でも、彼を連れてくればまた、高麗に混乱が訪れる、と言うガムチャン。
心から国を思うなら、無念は胸に収めるようにガムチャンは諭します。
戦争で死んで行った無名の兵士たちも皆、無念のうちに死を迎えたのだ、と言うガムチャンです。
カン・ジョの濡れ衣の方は、結局証言が得られず、晴らすことができないままに終わってしまいます。
彼の汚名さえ灌げなかったことを詫びながら、散骨するスです。
そして8年後。
再び遼が10万の兵を率い侵攻してきます。
開京近くまで迫るのですが、反撃に遭い、退却。
亀城でガムチャンが20万の軍を率い契丹軍を迎え撃ち、大勝利をおさめます。
この勝利は、隋の大軍を大敗させた乙支文徳(ウルチ・ムンドク)や文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)で日本水軍に大勝利した李舜臣の戦いととともに三大勝利の一つに数えられる戦闘と讃えられているものです。
闘いが終わり、スのところには黄州小君が訪ねてきます。
トギョンから、自分の出自を聞いた彼は産みの母に会いに来たのね。
スは産みの母だけれど、自分を育ててくれたのは女真族の勇気だ、と言う小君。
スとチヤンの夢を知っているし、その夢は生き続けている、と小君はいいます。
自分が女真の地でその夢を叶えることを言いに来たのだ、と話す小君です。
再び会うことは無いでしょう、と言う小君に、高麗を敵に回さないでくれ、と言って彼を帰すスです。
その後、開京にやって来たスは顯宗に会います。
平和な時代になったことをかみしめながら、今や武器を持つ人ではなく農具を持つ人が必要な世になった、と言うス。
自分などは必要のない人間だ、と言うスに、彼女が苦難の時代を乗り越えてくれたからこそ、今の高麗の栄華がある、と言う顯宗。
でも、自分はこの他の土にしみこむ汚い水だ、と言いこの国を豊かに実らせてくれるようにと言うスです。
その10年後の1029年スはこの世を去り、その2年後、遼の皇帝も顯宗も亡くなり、間もなくガムチャンも死を迎えます。
しかしその後高麗は150年間平和が続き豊かな時代を築いたということです。
(ネタバレ感想)
だいたい面白く見ていたのですが、最後のあたりの展開にはちょっと、どうかな?と思う部分がありました。
延興宮主がスを殺すのは難しいからソンを殺そう、という論理に納得できなかったのですが、その後には、なぜかコロッと態度を変えてスを殺そうとするあたりが、ご都合主義的じゃない?とちょっと興ざめしたんですよ。
でも、たくさん出てきたラブラインはうまく収まっていたように思います。
史実はどうであれ、最後まで愛と野望の間で揺れている感じだったチヤン、結局はスを心から愛していた、ということだったんでしょうね。
自分がスを利用していただけだ、とわざとひどいことを言い、スを守り、スの夢を守ろうとしていた、ということだったと思います。
サガムンにしても、トギョンに対し、最初はたぶん、実利的な目的で近づいた感じだったんですが、深く愛するようになったようだし、ヘンガンの愛も本物であった、と描かれていたと思います。
ヘンガンの恋心って、私はかなり好きでした。
こうしてみると、利用だけされて終わったのは明福宮の武芸教官だけ?
そう考えると、可哀想な人だなあ。
それと、都を離れ困っていた王を助けたキム・ウンブなのですが、演じているのが「武人時代」で利に敏い子悪人を演じていたファン・ボムシクなんですよ。
顯宗の先行きが不安になったのは、前のドラマの役柄のせい?とも思ったのですが、結局、しばらくは外戚として権力を握ったようですから、その印象は間違っていなかった感じですね。
ところで、崖から落ちたサイルラとサガムンの息子でしたが、私はサイルラは死んだとしても、子供は生きている、と思っていたんですね。
もしかして、彼の子孫がめぐりめぐって朝鮮王朝を建てるイ・ソンゲになる?なんて想像をしたのでしたが、さすがにそれはなかったようです…。
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